Daily Oregraph: 裏庭画報 メイゲツソウの花
本日の最高気温は25.0度。晴れ。
今日は一時間ちょっと草むしり。
メイゲツソウの花が咲きはじめた。開き切ると花はもっと大きくなるけれど、そう美しいものではない。いつも悪くいって気の毒ではあるが(笑)、花といい葉といい全体にやぼったく、暑苦しいどてらを来てやかましい音を立てながら廊下を歩く山出しのような感じがする。
そこへいくとゲンノショウコは地味ながら可憐である。なんだ、おまえいつからそこにいたんだよ?
さて一昨日80年代アメリカ短編小説傑作選を読み終えた。たまに短編もいいものだと思った。いずれも著作権が切れていないので、ネットでタダ読みするというわけにもいかないし、一々感想を述べるのも面倒だから詳しく触れるつもりはないが、ひとつだけ。
アリス・マンロー(Alice Munro, 1931-)というカナダ人女流作家の『メネシティアン(Meneseteung)』という、19世紀カナダの一地方を舞台にした作品が特に印象に残った。
どんな人かしらと思って YouTube で検索したら、端正な顔立ちのお婆さんで、若い頃の写真を見ると美人である。なんとこの方は2013年にノーベル文学賞を受賞したとのこと。ああ、それほどの有名作家を知らなかったとは、おまえはどれほど不勉強なんだよ(笑)。だからたまには現代小説を読まなくちゃいけないんだ。
というわけで読みはじめたのがコリン・ウィルソン(Colin Wilson, 1931-2013)の『迷宮の神(The God of the Labyrinth)』である。「アリス・マンローのあとにそれかよ」といわれそうだが、これも昔数十頁ほど読んで放り出した一冊、1969年の作品だから一応は現代小説といえるだろう。
Comments
>1969年の作品だから一応は現代小説
そうだとは思うのですが、若い人たちを相手にしていると、その時代すら時代背景を説明しなければ理解できなくなっているのは確かです。
30年ほど前、岩波の新古典大系に明治編(全30巻)が出たときは、「おいおい、明治が古典かよ…」って思っていましたが、まあ、その時の私が現代の作品を読むようにその時代の作品を読めたかって言うと…だいぶ疑問ですからね。
Posted by: 三友亭主人 | August 27, 2022 08:18
>三友亭さん
> その時代すら時代背景を説明しなければ理解できなくなっている
たしかにそれはありますね。口で説明するのはむずかしいから、昔の映画を観るのも助けになるかもしれませんし、懐メロも悪くない(笑)と思います。
Posted by: 薄氷堂 | August 27, 2022 22:17