« July 2022 | Main

August 11, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 新入生紹介

 本日の最高気温は25.0度。曇りときどき晴れ。

 今日も少し草むしり。気温はさほどでもなかったけれど、湿度が85%もあったため少々蒸し暑かった。

 環境が一変したせいか、このところ越境入学者が目立つ。本日みつけた新入生は……

220811_01
 まずは咲きはじめたばかりのコスモス。ついぞ園芸種の花を植えたことのないわが裏庭では明らかに新顔である。

220811_02
 こちらは先日掲載したスミレとは別の品種である。名前はわからない。

 いずれも複雑な家庭の事情があって越してきたのだろうから、冷たく追い帰すようなことはしないけれど、うちは補助金ゼロの私立だからね、入学金も支払わずに入りこんだ諸君にはきびしく臨む。決して特別に保護することはないから、覚悟して生き延びてほしい。

| | Comments (0)

August 07, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 キツリフネ

 本日の最高気温は22.7度。曇り。

 今日は40分ほど草むしり。残念ながら目立った効果はないのだが、放置しておけば半月後には悲惨なことになるから、黙々とむしる。だがこの空しい作業にも効用はあって、ほぼ無念無想、世間のいやな話題を束の間忘れることができるのはありがたい。

220807_01
 キツリフネ。おお、いつもの年とは花の場所が変っている。五月に土留めの工事をして広範囲の土を掘り返し、ナナカマドとユスラウメの木を切り倒した結果、環境が一変したのである。

220807_02
 これはスミレの仲間だが、こいつも去年まではここでみかけなかったから、今年越境入学してきたにちがいない。ぼくはどちらかというと園芸種には冷淡なのだが、まあ暖かく迎えてやることにしよう。

220807_03
 なんと、いままでは裏庭でみかけなかったムシトリナデシコが進出しているではないか。さては虎視眈々と機会をうかがっていたらしい。油断のならぬやつである。

 だんだん虫も増えてきた。アリが身の丈に合わぬ大きな餌をかついで歩いている。雑草をなぎ倒すとクモが何匹も走り出てくる。蚊がプーンと音を立てて首の回りを飛び回る。だから今の時期は草むしりなんぞしたくないのだ。

 さて推理小説はやめにして『1980年代アメリカ短編小説傑作選(The Best American Short Stories of the Eighties)』という選集を読みはじめた。1990年発行だから、たぶん30年くらい前に東京か札幌で買ったのだと思う。その昔は読みもしない(実は当時はろくに読めもしなかった)本をずいぶんと買いこんだもので、長年放置しているうちに紙に黄色いシミが浮いているばかりか、たまに開くとバリバリ音を立てて背が裂けてしまうものまで出る始末。こうして本も年を取るのだ。

 1980年代の小説というと、ぼくにとっては超現代文学なので、ほとんど知らない作家ばかりである。本書に収録されている20人中、これまでに読んだことがある作家はジョン・アップダイク(John Updike)のみとは情けない。

 ピーター・テイラー(Peter Taylor)という人の作品を一編読み終わったのだが、『白鯨』にくらべたら当然スケールはごま粒ほどに小さくなる代わりに、たぶん国はちがっても書かれた時代が近いせいだろう、共感をもって読むことができた。文章は……そりゃ1851年のしかも難解をもって知られるメルヴィルの文章にくらべたら読みやすいにきまっている。大体三倍速で読めると思う(笑)。

 しばらく1980年代につきあってから、ふたたび19世紀に戻るとしよう。

| | Comments (0)

August 05, 2022

Daily Oregraph: 翻訳家同情論

 本日の最高気温は20.5度。曇り時々晴れ。

220805_01
 少し風があったので、窓を開けると室内は肌寒いくらいであった。

 『白鯨』をやっと読み終えた。ふだんよりもずいぶん時間がかかったのは、たいへん読み疲れする文章のせいである。手元にある古い翻訳には明らかな誤訳がいくつかみつかったけれど、全体的には当然ぼくの頭の出来のほうが悪いから(笑)、苦労してお付けになった詳しい訳注のお世話にもなったし、教えられるところの方が圧倒的に多かった。

 それにしてもよくもまあこういう面倒な小説の翻訳を引き受ける方がいるものだと思う。知識経験のない分野については、いくら辞書をひっくり返してもピンと来ない部分は残るもので、専門の人からあれこれ突っ込みが入ったとしてもしかたがない。それにかなりできる方でも何かの拍子にふだんならしない誤読をすることはあるものだ。

 しかしプロの翻訳家としてはわからんではすまされないから、わからなくとも期限内になんとか原稿用紙を埋めなければならないのである。だからまちがいの一つや二つあったからといって責めるのは酷というものだ(もちろん全体にあまりにも低レベルな翻訳は話が別)。

 それにふつうはだれでも早く先を読みたいものだから、なんだかよく意味の取れない文章が混じっていたとしても、いちいち原文にあたって確かめるような閑人はいないだろうし、第一そんなことをされた日にはたまらない(笑)。意地の悪い人に鬼の首でも取ったようにまちがいをさらされては、世に翻訳家のなり手はいなくなるにちがいない(※付記参照)。

 『白鯨』の文章はかなり手ごわく、この大作を最後まで翻訳するだけでもご立派、ようおやりになりましたなあ、先生にエイハブ船長の執念が乗り移ったにちがいありませぬ、と感心しましたよ。

 翻訳についてはともかく、『白鯨』が天下の奇書の一つであることはまちがいなく、むずかしい理屈をこねなくとも「重厚な」冒険小説として十分楽しめると思う。鯨と戦う場面の描写からはすさまじい迫力が伝わってくる。素直にハラハラドキドキを味わうのもまたよし。

 さて苦闘の結果、ようやく積ん読本が一冊減った。次をどうしようかまだ思案中だが、その前に軽い推理小説でも読んで一息つこうと思っている。

 付記:結局そうして誤りを含む翻訳書が世にまかり通ってしまうのだから、よりよい翻訳を実現するには、一人でもいいから協力者が必要だと思う。人によって目のつけどころがちがうので、思わぬミスを防げる可能性が高いからである。老練の船長といえども、年下の一等航海士の助言に耳を傾けるべきときはあるものだ。

| | Comments (2)

August 03, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 今日の花ふたつ

 本日の最高気温は20.8度。曇り。明け方に寒さで目がさめ、夜具を厚めのものに取り替えた。

220803_01
 ハキダメギク。すでに何度か写真を掲載したが、花茎わずか5ミリという小さな花である。

 牧野先生もひどい名前をお付けになったものだと思っていたけれど、「掃溜めに鶴」という言葉もあるから、良いほうに解釈しておこう。掃溜めに平蔵じゃシャレにもなるまいが(笑)、なにしろこちらは畏れ多くも菊だからね。そこな町人、頭が高い、控えおろう。

220803_02
 ムシトリナデシコ。こいつは裏庭ではなく、玄関の近くに毎年花を咲かせる。ネバネバの茎に虫がくっついているのを一度見たことがある。たいへん鮮やかな赤い花は蛍光色を思わせるほどで、とても写真では再現できない。

 どちらの花も北海道から九州まで広く分布しているので、たぶん身近でごらんになれるだろう。たまにはこのブログのごとくマイナーな花にも注目していただきたいと思う。

| | Comments (0)

August 01, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 今日の花々

 本日の最高気温は20.1度。曇り。

 気温がいっぺんに13.4度も下がってしまった。窓を開けると身震いするほど冷たい風が入ってくる。それでも昨日飲み忘れたビールを飲んだ。

220801_01
 ハコベ。ハコベにはちがいないのだが、実はたくさん種類があって同定は意外にむずかしく、めしべの先が3裂だの5裂だの(こいつは3裂に見える)、場合によっては実体顕微鏡が必要になる。わが家にもなぜかオリンパス製の顕微鏡はあるのだが、引っぱり出すのが面倒だから、ハコベですませておこう。

220801_02
 メイゲツソウ(ベニイタドリ)の咲きはじめ。名前は立派なくせに、みかけはあまりよろしくない。繁殖力がすさまじく、畑の大敵である。できれば根絶やしにしたいのだが、地中にどこまでも根を延ばすらしく、どこからでもボコボコと生えてくるからお手上げ。二世三世のバカ議員みたいに迷惑で嫌なやつだ。

220801_03
 ご親切な読者のおかげで、めでたくハタザオキキョウの名前はわかったけれど、本日似て非なる花を発見した。ハタザオキキョウの花は横向きだが、こいつは上向きである。花のサイズは一回り以上大きい。ネットで「紫の花」をざっと調べてみたが、今のところ正体不明。ほんとにいろいろあるものだ。

| | Comments (2)

« July 2022 | Main