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June 10, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾノクサイチゴ

 本日の最高気温は15.4度。曇りときどき晴れ。

 土木工事のためほとんど丸裸になった裏庭に咲く花といえばコンロンソウくらいだが、片隅にこんなものが……

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 エゾノクサイチゴである。ずいぶん前には小さな実をつけたものだが、最近はまったく見なくなった。

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 生き残っていたギョウジャニンニクはもうすぐ開花しそうだ。せめてもの慰めである。

 さて滑稽小説につづいては趣向を変えて、メルヴィル(Herman Melville, 1819-1891)の『白鯨(Moby Dick)』を読むことにした。以前途中まで読んで投げ出したうちの一冊。積ん読の本を一冊でも減らしてから死ぬのが現在の目標なのである。

 連日のように聞かされるケチな連中のニュースにはうんざりしているから、このスケールの大きい小説を読んで憂さ晴らししたいと思っている。

 ところで第一章を読んでいたら、「乗客として船に乗るには財布がいるし、中身が空なら財布はただのぼろ切れにすぎない」という一節があった。つまり金がないのに船に乗るつもりなら水夫として働こうというわけだ。頑健な肉体に恵まれた青年ならそれもいいだろう。しかし関節の弱ったジジイはどうする(笑)。

 岸田さんは国民に投資を勧めているが、ぼろ財布しか持たぬ庶民にどうしろとおっしゃるのだろうか。靴磨きでもして元手を稼げということかな? 収入が増えるどころか年金まで減額され(マクロもミクロもあるか、バカヤロウ!)、このうえ消費税でも上がろうものなら気息奄々、永久に元手はたまるまいが……

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