Daily Oregraph: 裏庭画報 咲きはじめた花々
本日の最高気温は13.6度。晴れ。
エゾエンゴサクにつづいていくつかの花が咲きはじめた。毎年のことではあるが、やはり挨拶はしておこう。
ニリンソウの葉の間から顔を出しているのはカタクリ。ハイこんにちは、といいたいが、たいへん挨拶、いや撮影しにくい場所に咲いている。ぼくは膝を痛めているからなおさらである。
花びらのクルリと反り返ったところを待って撮るのが定石だけれど、たまにはこういうのもいいんじゃないだろうか。
こいつはオオバナノエンレイソウ。いまはまだ少女のように遠慮がちな姿だが、花が開き切ると老舗の女将のごとき堂々たる貫禄を示すのである。
実は近々腐った板塀の取り壊し工事を控えているため、足で踏みにじられてしまえば、これら三種の花々は今年限りで見られなくなるかも知れない。そうなれば園芸種ではないから復活は非常に困難なので、半ば別れの挨拶のつもりである。
Comments
少女から老舗の女将で笑いました。
当家の庭もすべてを抜いたのですが、
母親の残した植物たちが
しぶとく乱れ咲いております。
もはや名前はわかりません。
Posted by: しょうちゃん | May 05, 2022 02:55
>しょうちゃんさん
今回の三種ですが、いわゆる野の花ですので一般家庭の庭ではめったにお目にかかれないものだと思います。
名前のわからない花には思わぬ拾いものもありますので、どうか大切になさってください。
Posted by: 薄氷堂 | May 05, 2022 19:32