Daily Oregraph: 足ならし-釧路観光案内
本日の最高気温は11.9度。晴れ。
いよいよ散歩のシーズンが巡ってきたので、今日は足ならし。風にはまだ芯があって、グラスに最後まで残った氷が消える寸前ほどの冷たさを感じたけれど、歩いているうちにうっすら汗ばんできたから、かえって心地よかった。
ここはいつ来ても日本離れした景色に胸躍る場所である。無国籍風景といってもいい。ギターを抱いた渡り鳥やエースの錠の登場する場面にはぴったりじゃないかと思うのだが、今どきの若者には通じないだろうな(笑)。
すぐ右手には釧路埼灯台がある。以前機会があって見学したけれど、崖の上の灯台だけに、てっぺんからの眺望は抜群である。
いつも灯台に入れてもらえるわけではないが、近くの崖からの眺めも十分満足できるものだ。
左手の砂浜が知人の浜。石炭列車が廃止となったため砂利道になっている海岸沿いの線路は、ぼくの長年の散歩コースだったのだが、現在は通行禁止になっている。絶好の散歩道として市民に開放すべきなのに、心なきことをするものかな。
知人の浜の右側には石炭関係の施設がまだ残っている。その先に倉庫が見えるのは、前回ご紹介した南埠頭である。
ふだん見ることができない独特の景色を楽しみたい方はぜひ釧路埼灯台の崖においでなさい。ただし柵がないから足元には気をつけて。
景色に満足したあとは厳島神社に立ち寄って、本日の足ならしはおしまい。ほんの40分ほどの散歩だったが、昔仕事中に痛めた膝をいたわりながらだから、まずは上々の出来だったと思う。
Comments
一番上の写真なんか、殊に「国籍」を感じさせませんよね。
私なんか、この国以外のなんでもないような場所に暮らしていますから、時々そこから飛び出したくなります。ご時世柄、あんまりあちらこちらにいけませんので…せめて薄氷堂さんのお写真で、そんな気分を…
Posted by: 三友亭主人 | April 23, 2022 07:07
>三友亭さん
大和の風景とはあまりにも違いすぎますよね。日本語の通じるのが不思議なくらい(笑)。
> 時々そこから飛び出したくなります
やはり海が見えるとノビノビした気持になります。盆地は逃げ場がないですから、たまに息が詰まりそうになることはありませんか?
Posted by: 薄氷堂 | April 23, 2022 21:04