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March 31, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 フクジュソウ

 本日の最高気温は5.2度。晴れ。

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 畑にはまだほんのわずか雪が残っているけれど、斜面の枯草の間にフクジュソウが咲いていた。開花したのはもうずいぶん前にちがいなく、ちょっと開きすぎである。この花は半分ほど開いたところが最もワクワクするように思う。

 しかし殺風景な褐色の間に鮮やかな色彩を見れば、いかに心なきジジイといえども胸躍るものがある。春ですよ、春。戦争なんてしている場合じゃない。

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March 29, 2022

Daily Oregraph: 春採湖の春

 本日の最高気温は8.3度。晴れ。

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 春採湖の氷が融けるにつれて、だんだん水面が現われてきた。しかしすっかり引きこもりぐせがついてしまい、かつてのように湖畔を散歩しようという意欲が湧いてこないのは困ったものである。

 日本文学史は第4巻を読み終えたところだが、今様狂いの後白河法皇には呆れるやら感心するやら。四十年も修行したという自負があるからか、なにかというと人前で歌って聞かせたらしいが、たぶん落語『寝床』の旦那みたいなもので、ほんとうにうまかったのかどうかは疑問がないでもない。誰もまさか下手くそだとはいえないしね。

 彼は政治家としてはもちろん失格なんだろうけど、少なくとも日本文学史に残した功績は否定できない。プーチン氏が後白河さんみたいな人物だったら、あんな戦は起こすまいと思う。同じく暗君でも安倍のおとどなどはもっと教養さえあれば「そよ ウラジーミル 駆けて駆け駆け抜けん」なんて恥ずかしい文句を口にしなかっただろうから、後白河さんをみならえばよかったのに。

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March 25, 2022

Daily Oregraph: 風いまだ冷たく

 本日の最高気温は7.2度。晴れ。

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 気温が上がって暖かかったけれど、春風というにはちと冷たい。遠く雌阿寒の峰々にはまだ雪がたっぷり残っている。

 ようやく散歩の季節が巡ってきたようだ。もっと歩かなくちゃいけないことは承知しているのだが、長引くコロナ禍の影響もあって、外出先といえばほとんどスーパーか病院に限られ、もはや立派な引きこもりである。

 さて本日の日本文学史は『大鏡』の世界。そういえば雲林院だったなあ……(たぶん高校で習ったはずだから)断片的な知識はあるのだが、所詮はうろ覚えに過ぎず、なるほどこういう話だったのかとあらためて感心した。

 ついでに摂関政治だの院政だの、ずいぶん以前に落とした小銭を思いがけず箪笥の裏にみつけたような気分で、はたして得をしたのやら?

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March 23, 2022

Daily Oregraph: 鯨の刺身を食いながら……

 本日の最高気温は5.9度。晴れ。

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 買物に行ったらノルウェーの鯨肉があったので、先日の雪かきの疲れを癒やすために、こいつで一杯やることにした。

 見るからに滑らかでうまそうな肉だが、予想たがわず、とろけるような美味であった。はるかノルウェーから運賃をかけて運ばれた割には値段も妥当だと思う。鯨肉の刺身にはほんのわずかながら独特の臭みがあるから、きっと苦手な方もいるだろう。ショウガを添えて食うといい。

 さて日本文学の歴史(全12巻 角川書店刊)はやっと第4巻、『栄花物語』の項にたどり着いたところである。なにしろこの方面は疎いから、とてもブログのネタにする余裕などあるはずもなく、ひたすら受け身に徹して読むしかない。

 ところで第3巻にはたぶん昭和40年前後のものと思われる京都御所付近の空撮写真が掲載されている。ぼくが京都で暮したのは昭和40年代後半だから、この写真は当時のわが縄張りとほぼ一致する。ちょっと粗い写真でわかりにくいけれど、主な通りなどをメモしてみた。

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 いささか古典の素養さえあれば、京都市内の散歩をもっと楽しめただろうに、当時はただむやみにあちこち歩き回っていた。無知の悲しさといおうか、今思えば実に惜しいことをしたもので、一段とアルコールが沁みる。

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March 19, 2022

Daily Oregraph: 天気予報的中

 本日の最高気温は-0.4度。雪。

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 予報的中して朝から雪。これは14時頃撮影したものである。

 21時頃に雪はやんだ。気象庁のデータによれば降雪12センチだというのだが、とんでもない。今回のような風向きだとわが家は確実に吹きだまりになるから、玄関と道路との中間点で測ったら43センチ、お向かいとは天国と地獄ほどの差がある。

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 雪がやんだ以上、新聞配達の人のために道をつけて今夜はおしまい。雪かきは明朝ということにした。ああ、腕が鳴る(笑)。

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March 18, 2022

Daily Oregraph: 油断大敵

 本日の最高気温は0.6度。晴れ。

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 遠くが霞んで海が見えない。だが春霞だといってノンキに構えてはいられないのである。

 もうまとまった雪は降らないだろう、などと余計なことを書いたバチがあたって、明日は早朝から一日中雪の予報である。積雪30センチ以上の予報が的中すれば、今シーズン一番の大雪だ。今の時期だからすぐに融けるにせよ雪かきは必至、結果はご報告する。

 さて先日の宮城県沖地震には驚いた。こちらは震度3だからたいした揺れではなかったけれど、ずいぶん長く続いたので、遠くで大地震が起きたことはすぐにわかった。しかし例の東日本大震災ほどの揺れではなかったので、震度6強とまでは思えなかった。大津波のなかったことは幸いだったが、被害に会われた方にはお見舞い申し上げる。

 ぼくもやはり地震多発地帯の住人だから大地震は怖い。そろそろ東京も心配である。特にタワーマンションなんて大丈夫なのか? おまえなどは金がないから住めまいというかも知れないが(あたっているのはちとくやしいが……)、冗談じゃない、災害時には廃屋も同然のあんな不便なところに、足腰弱ったジジイが住みたいと思うわけないだろうに。

 大雪にせよ地震にせよ、油断大敵ということだね。

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March 16, 2022

Daily Oregraph: ひさびさの雪景色

 本日の最高気温は3.1度。曇り。

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 ひさびさの雪。もちろん雪かきはしたが、車の屋根で実測したら積雪13.5センチだからたいしたことはない。気温がプラスなので、夕方までに道路上の雪はあらかた消えてしまった。

 これで最後ではあるまいが、まとまった雪はたぶんもう降らないだろう。今シーズンは信じられぬほど楽であった(釧路の驚くべき少雪がニュースで取り上げられないのはなぜ?)。次の冬も頼みますぞ。

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March 12, 2022

Daily Oregraph: 糸魚沢駅廃止

 本日の最高気温は7.6度。晴れたり曇ったり。さすがに暖かくなってきた。

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 今朝の道新朝刊(釧路面)を見て驚いた。根室線(花咲線)のJR糸魚沢駅が昨11日に廃止になったという。

 駅の廃止は近年珍しくないけれど、駅舎がぼくの記憶と一致しなかったので驚いたのである。記事によれば「2015年に現在の駅舎に建て替えられた」のだそうだ。

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 これは2001年8月12日にぼくが撮影した糸魚沢駅駅舎である。この頃すでに窓がアルミサッシに変っているから、オリジナルはさぞかし渋い駅舎だったにちがいない。

 渋い駅舎といえば上厚内駅もそうだが、こちらは現在どうなっているだろうかと思って調べてみたら、2017年3月に旅客取扱いが廃止され「上厚内信号場」となったらしい。

 もともと採算上日本一不利な北海道の鉄道網はズタズタになってしまった。JR北海道の期待の星は新幹線札幌延伸なのだろうが、それも相当苦戦するんじゃないかと思っている。

 上京するなら結局飛行機の方が安くつくだろうし、一部のファンでないかぎり、じっくり風景を楽しむにはあまり適さない新幹線を毎度選ぶとは考えにくいからだ。

 いまやゆっくり車窓からの景色を楽しむローカル線各駅停車の旅はとんでもない贅沢になってしまったらしい。かつて函館発釧路行きSL普通列車、いわゆる「鈍行」で20時間半の旅を敢行した男としては(笑)、手遅れにならぬうちに乗っておかれるようお薦めしたい。

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March 07, 2022

Daily Oregraph: BBS あと始末

 長年お世話になった teacup 掲示板サービスが今年の3月1日に終了となったことを、つい最近知った(通知は来ていなかったように思う)。そこで昨日から BBS 投稿記事の保存作業を行った。

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 記事をいったんテキストファイル化してから Word で読み込み、簡単に形を整えたりフォントを変更したりしたものを pdf ファイルに保存するのだが、結構手間のかかる仕事であった。

 管理していた BBS は。薄氷堂掲示板高橋和巳BBS の2つである。前者は記事の総数が954件もあるから、とても全部を処理しきれないので、2010年以降のものに限って保存した。三友亭さんはじめ幾人かの方が投稿してくださった写真もそのまま収録してあるので、興味のある方は上記下線部をクリックしてご覧いただきたい。

 高橋和巳BBS のほうは全投稿記事を保存した(写真はごく少数なので割愛)。歌人太田代志朗さんの記事には、高橋和巳に関連して立命館広小路キャンパスなども登場しており、(今となっては想像もつかない)当時の学舎を知る方々にとっては感慨深いものがあると思う。

 ひさしぶりにパソコンの画面に集中したせいか、ちょっと疲れた。これから一杯やって寝る。

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March 01, 2022

Daily Oregraph: さらば恵比寿丸

 本日の最高気温は2.2度。晴れのち曇り。

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 いよいよ三月となり、港内の氷もすっかり消えてしまった。遠くウクライナの戦火が信じられぬほどノンビリした景色である(プーチン氏が正気に戻ることを切に祈る)。

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 さて超ローカルニュースだけれど、最近みかけなかった第三十八恵比寿丸が陸に揚がっていた。修繕や整備のためではなく、どうやら廃船になるらしい。しばらくいろんな方向から眺めてしまった。

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 ぼくはなぜかこのコンパクトな漁船が気に入っており、これまでに何度もシャッターを切っている。これは2005年4月5日に撮影した第三十八恵比寿丸の勇姿。思えば長いつきあいである。

 年月とともに変るのは建物や通りだけではない。船もいつかは引退するのだし、わが身もまた……

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