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February 10, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 冬の笹刈り

 本日の最高気温は-0.8度。晴れ。

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 夏の間は雑草にはばまれて手の届かない場所にあるササを刈った。これで全部ではないが、見た目はかなりスッキリした。

 ササがはびこりはじめたのは四五年前からだと記憶している。こいつは恐るべき繁殖力の持主だし、手で引っぱったってビクともしない。鎌で刈っても根が残るから、根絶するのはむずかしい。まったく困ったやつである。

 さてかなり読み進んだ『二都物語』だが、素人目にもいつもと筆致がちがうという印象を受けるのもあたりまえで、フランス革命という血なまぐさい事件を扱っているからなのであった。

 過酷な圧政が革命を招いたのは当然といえるが、革命後の混乱の最中には、革命派の手によって道理に合わぬ残虐行為が行われたこともまた事実である。こういう気の重くなるような事件が背景だから、まともな神経の持主ならとても気楽な文章を書くわけにはいくまいし、読み手もまたスラスラと読み流すことはできず、つっかえつっかえしながらページをめくることになるわけだ(実力不足といわれれば否定はできないが……)。

 ついでにどうでもいいことを一つだけ。

 例の悪名高いギロチンだが、本書の巻末注によれば、フランス革命期に新発明されたものではなく、すでに中世後期にはスコットランドで同様のものが使用されていた。だからこの装置の名前のもととなった(英語読みで)ギロチン博士(DrJ.I. Guillotin)は発明者ではなく、1789年に苦痛のない処刑具として使用することを提案し、それが1791年に採用されたのである。

 フランスで使用された最初のギロチンはドイツ人のシュミット(Schmidt)が製作し、1792年に政治犯ではなくある追い剥ぎ強盗の処刑に初めて使われた。なおギロチン博士自身がこの装置で処刑されたという俗説は作り話で、彼は76歳のときベッドで息を引き取った。

 なおルイ16世(Louis XVI)は1793年1月21日、マリー・アントワネット(Marie Antoinette)は同年10月18日にギロチンで処刑された。

 こういう陰惨な話題を取り上げるつもりはなかったのだが、昼間の笹刈りが多少影響しているのかも知れない。

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Comments

笹は、はびこりだしたら厄介ですね。
根こそぎ…なんていいますが、根が少しでも残っていればそこから芽を出してきますしね。本当にしぶとい…


Posted by: 三友亭主人 | February 13, 2022 08:13

>三友亭さん

 笹がはびこるとほかの植物に与える影響が大きいですしね。まさに植物界のネトウヨ?

Posted by: 薄氷堂 | February 14, 2022 17:06

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