« Daily Oregraph: 冬太り | Main | Daily Oregraph: 雪降らぬ町 »

February 18, 2022

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾシカ

 本日の最高気温は0.4度。晴れ。

220218_01
 隣家の裏庭に現われたエゾシカ。この写真から確認できるのは3頭だが、ご近所の方によれば、全部で7~8頭のグループだったらしく、わが家の玄関先をゆうゆうと通過したのだそうな。

 -そもいずれの鹿ぞ?

 -たぶんいつもは隣の町内に出没している連中だろうと思う。エゾシカなんぞめずらしくもないが、ここまで出張してきたのは初めてじゃないだろうか。

 -もっと近づいて全体を撮ればよかったのに。

 -ばかいえ、あの図体だぜ。ツノに引っかけられたら大怪我をするさ。

 よほど食い物に困っていたのだろう。枯草を食っているやつもいる。動物好きの方なら同情するかも知れないけれど、ぼくはまったくしない。いきなり道路脇から飛び出されて車にひどいダメージを受けた経験があるからだ。いくらスピードを控えていたって、側面の藪の陰から突撃されては避けようがないのである。

 -ハハハ、よほど恨みがあるとみえるね。

 -うん、焼肉にして食っちまいたいよ。

 動物愛護家のみなさまは、古来畑を荒らす鹿が農民の敵であったことをご存じだろうか? エゾシカ、食うべし。

|

« Daily Oregraph: 冬太り | Main | Daily Oregraph: 雪降らぬ町 »

Comments

薄氷堂さん、こんにちは。
仰るように農作物の生産者からすれば、
作物を食べてしまうエゾシカは「害獣」で、
エゾシカを捕食するオオカミは「大神」だったと、
何かの本で読んだことがあります。

酪農が導入される過程で、
酪農家からオオカミが「害獣」扱いされ、
毒入りの餌で絶滅に追い込んだ結果、
捕食者がいなくなったエゾシカが増殖した、と。

現在ではオオカミを導入するプランもあるようですね。

Posted by: 只野乙山 | February 25, 2022 17:56

>只野乙山さん

 そういえば狼に似せた鹿よけをテレビで見たような記憶があります(記憶ちがいだったらごめんなさい)。

 野生動物との共生はむずかしいですよね。クマにしてもエゾシカにしても、人に悪ささえしなければいいんですけど、そこは畜生のあさましさ。人間が今の住まいから撤退できぬ以上、退治するのもやむをえないと思います。

 さてエゾシカの肉ですが、決してまずくはないかわりに、特別うまいとも申せません。もし天下の美味であればみなさん欲しがるだろうから、数は激減するだろうと思うのですが……(たぶん)

Posted by: 薄氷堂 | February 26, 2022 21:32

>エゾシカを捕食するオオカミは「大神」だった

かつて明日香の都のあった辺り一帯は「真神が原」と呼ばれていたことが知られています。「真神」とは、やはり狼のこと。そんでもって「真神が原」の枕詞は「大口の」。万葉集には次のような歌が残っていますよ。

大口の真神が原に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに

ところで、鹿といえば我が大和の国でも「害獣」であることは変わりません。しかしながら、奈良市内に住む…春日大社周辺…の鹿は神の使いとされていますから、これは食べたりしたら…とんでもないことになってしまいます。

Posted by: 三友亭主人 | February 27, 2022 07:42

>三友亭さん

> これは食べたりしたら…とんでもないことになってしまいます

 ハハハ、世が世なら打ち首かも知れませんね。しかし古代人はきっと鹿肉を焼いて食べたのではないかと思いますよ。

Posted by: 薄氷堂 | February 27, 2022 23:34

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« Daily Oregraph: 冬太り | Main | Daily Oregraph: 雪降らぬ町 »