Daily Oregraph: 風の音にぞ
本日の最高気温は19.3度。曇り。
昨夜の強風はすさまじく、やかましいのなんの、なかなか寝つけなかった。風は早朝にはおさまったけれど道路はこのありさまで、多くの街路樹が葉を落とし、景色はいっぺんにみすぼらしくなった。
相変らずマジメに読書をつづけているが、ここ二三日はさっぱりはかどらない。知る人ぞ知る、ディケンズは手ごわいのである。読みやすくて助かるわいと思ってホクホク喜んでいると、いきなり判じ物のような文章が出現する。それが何頁もつづく。なんじゃ、これは?
二三度読み直せば少しはわかるけれど、五六ぺん読み返したからといってその倍理解できるわけではない。エゲレス人の諸君はどなたもこいつをスラスラと読めるのだろうか? しょうがないから七八ぺんまでは読み返し、大体意味が取れたところで先へ進むことにしているのは、そうしなければ死ぬまでかかっても結末にたどりつけないだろうからである。
こんな本の読み方をしたって一文の得にもならないし、いわゆる生産性やコストパフォーマンスとは無縁の世界である。ぼくみたいなバカは、とても竹中平蔵先生の弟子にはなれそうにない(死んでもなりたくないけど(笑))。
Comments
私などは何べん読み返しても理解があいまいなままな上に、最近は活字を見ると睡魔がすぐに肩をたたいてくれるようになり、本を読むということが難しい状態になってきています。
これではいけないと思い、自らその尻を叩いているのですが、尻の皮はなかなか厚く、4~5ページも読み進めば自分をほめてやりたい気分になってしまいます。
Posted by: 三友亭主人 | October 15, 2021 08:06
>三友亭さん
三友亭先生とはちがって、ぼくの場合は学生時代マジメに勉強しなかった報いですから仕方がありません。サボればこうなるという見本ですね。
平均すれば一日15~16頁ですが、なにせ本文976頁もありますので(笑)、いつになれば終るやら。久延彦さんのお力をお借りせねば……
Posted by: 薄氷堂 | October 15, 2021 22:34