Daily Oregraph: 荒れ地のオニアザミ
本日の最高気温は19.4度。晴れたり曇ったり。まずは適温である。
ひさびさに弥生中学校跡地へ来てみたら、かなりの部分が雑草に覆われており、いつの間にか過ぎ去った月日を感じさせる。
見るべきものはたいしてなかったけれど、紅一点、これはアメリカオニアザミにちがいない。盛りを過ぎているからだろうか、かえってポツリと咲く赤い花が目立っていた。それにしても恐ろしく鋭いトゲである。
アザミはスコットランドの紋章である(イングランドはバラ)。行ったことがないから勝手に想像するしかないけれど(笑)、荒れ地に咲くアザミはスコットランドにふさわしいのだろう。
アザミはなぜか春の季語である。「その多くは夏秋の候に開花する」と歳時記にあるにもかかわらずだ。
ふれてみしあざみの花のやさしさよ 星野立子
星野さんが触れたのは、まさかトゲトゲのオニアザミではないだろうな。
Comments
アザミは、別に「オニ」がつかなくたって、とげとげで好んでは触りたくないような植物ですが・・・
それが「やさしさ」ですか。
まあ、「花」まではとげとげではないだろうから、逆にその意外さに感じ入ったんでしょうね。
Posted by: 三友亭主人 | September 07, 2021 10:00
>三友亭さん
アザミにもさほどトゲの目立たないものがありまして、オニアザミは特別だと思います(見た目がすごい!)。俳人は季に敏感ですから、時期ちがいのオニアザミに触れたのではないでしょう。
おっしゃるとおり、トゲのある植物なのにアザミの花は……ということなのでしょうね。
Posted by: 薄氷堂 | September 07, 2021 22:43