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September 06, 2021

Daily Oregraph: 荒れ地のオニアザミ

 本日の最高気温は19.4度。晴れたり曇ったり。まずは適温である。

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 ひさびさに弥生中学校跡地へ来てみたら、かなりの部分が雑草に覆われており、いつの間にか過ぎ去った月日を感じさせる。

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 見るべきものはたいしてなかったけれど、紅一点、これはアメリカオニアザミにちがいない。盛りを過ぎているからだろうか、かえってポツリと咲く赤い花が目立っていた。それにしても恐ろしく鋭いトゲである。

 アザミはスコットランドの紋章である(イングランドはバラ)。行ったことがないから勝手に想像するしかないけれど(笑)、荒れ地に咲くアザミはスコットランドにふさわしいのだろう。

 アザミはなぜか春の季語である。「その多くは夏秋の候に開花する」と歳時記にあるにもかかわらずだ。

  ふれてみしあざみの花のやさしさよ  星野立子

 星野さんが触れたのは、まさかトゲトゲのオニアザミではないだろうな。

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Comments

アザミは、別に「オニ」がつかなくたって、とげとげで好んでは触りたくないような植物ですが・・・
それが「やさしさ」ですか。

まあ、「花」まではとげとげではないだろうから、逆にその意外さに感じ入ったんでしょうね。

Posted by: 三友亭主人 | September 07, 2021 10:00

>三友亭さん

 アザミにもさほどトゲの目立たないものがありまして、オニアザミは特別だと思います(見た目がすごい!)。俳人は季に敏感ですから、時期ちがいのオニアザミに触れたのではないでしょう。

 おっしゃるとおり、トゲのある植物なのにアザミの花は……ということなのでしょうね。

Posted by: 薄氷堂 | September 07, 2021 22:43

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