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September 28, 2021

Daily Oregraph: スマホぎらい

 本日の最高気温は18.4度。晴れ。

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 とうとうスマホに替えた。決して替えたかったわけではなく、au は来年、他社も数年後にはガラケーが使えなくなるというからやむをえない。

 そこで半日ほどいじってみた結果、予想どおり、ぼくとしてはガラケーに軍配を上げざるをえない。

 まず電話としては形状的にガラケーのほうが圧倒的に使いやすい。ポケットに入れるのも邪魔だし、なんだろうかこの扱いにくいサイズとかたちは。

 次に(これはガラケーも似たようなものだけれど)タッチパネルをちまちま押しながら作文なんてできたものじゃない。ぼくは英文タイプライタ育ちだから生粋のキーボード人間(笑)である。おまけに短気ときているので、こんなタコな機械でメールなんて打ちやしませんとも。

 第三にやはりタッチパネルの欠点だが、知らぬうちにアイコンに触れると画面がパッと変ってしまう。ばかやろう、余計なことをするんじゃないよ。

 第四に電池の消耗が早すぎる。ガラケーなら十日以上放りっぱなしでも問題ないけれど、どう考えてもこいつはそれほど持ちそうにない。

 電話としてはガラケーに負け、文書作成はいうまでもなく、インターネット閲覧もはるかにノートパソコンに劣り、いかにも中途半端なオモチャだというのがぼくの下した結論である。こんな代物をありがたがる人が多いのは謎中の謎というしかない。

 歩きスマホなど滅相もない。町歩きにこんなものは不要である。以上。

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September 25, 2021

Daily Oregraph: マジメに読書の秋

 本日の最高気温は19.9度。晴れ時々曇り。

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 しばらく間を置いたのはマジメに本を読んでいたからである。トロラップ(わが国ではトロロープで通っている)の『バーチェスターの塔(Barchester Towers)』は前作よりも一段と滑稽味や皮肉が効いているし、作者の職人芸を楽しめるから、決して退屈はしない。最初はだらだらと読んでいたが、だんだんスピードが上がってきたのはその証拠である。

 この作品を当然読んでいたはずの漱石は、『人工的感興』という文章で「イギリスのトロロープは、汽車に乗っておって一時間に何ページとか書く。これなぞはあまり物事を苦にしないほうではあろうが、しかしあまり傑作もできないようであった」と書いており、かなり点が辛い。

 しかし『猫』の調子にはいささかトロラップの影響を受けたかと思われるふしもあるし、ぼくなどは『バーチェスター』のほうが漱石のたいていの小説よりもおもしろいと思う。世間様の評価に逆らうようで申し訳ないが、『それから』のような小説は、狭い路地でウロウロしているような感じがして、短気なぼくには退屈でつまらなかった。

 もう一息で読み終わるから、そろそろ次の作品を選ばねばならない。 

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September 19, 2021

Daily Oregraph: 読む前に貼れ

 本日の最高気温は24.7度。晴れのち曇り。昨日は雨が降って寒かったのに、なにをとまどったのか、夏の最後っ屁みたいに気温が上がった。

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 17時17分。日暮れがどんどん早くなり、短い散歩をしているうちに、街灯はすべてともっていた。

 さてほかにネタもなし、傘張り浪人みたいな地味な話だけれど、本の補修について。

 ご存じのとおり、英米のペーパーバックスの造本はきわめてお粗末である。日本の文庫本は最近でこそ英米並みに雑になってきたけれど、戦前の岩波文庫などはしっかりした造りで、いまだにびくともしない。

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 この本は1950年代出版のものらしく、ふつうのペーパーバックよりも紙質は数等上だし造本も丁寧、メリケン製にしてはかなり優秀なほうだと思う。しかしすでに約70年も経っているから徹底的に乾燥しており、読んでいるうちに地震で地割れが出来たように裂けてしまう。

 そこで活躍するのが木工用ボンドである。こいつを割れ目に流し込んで(写真上)、半日ほど重しをのせておくと復活するのだが、いったんこうなると繰返し地割れが発生する。そのうちに背表紙もろとも本が真っ二つに分かれてしまうこともめずらしくない。

 それを予防するために愛用しているのが幅広のスコッチテープ(写真下)。これで背表紙を補強するとかなり効果がある。ペーパーバックだけでなく、ハードカバーの本や辞書などにも大いに役に立つからおすすめである。

 もちろん見た目はよろしくない。長年愛用しているランダムハウス英和辞典などは、韋編三絶、木工用ボンド+スコッチテープで何度も処理しているから、辞書界のフランケンシュタインみたいになってしまった。

 それでも本は補修が効くからまだいいけれど、人間様の頭や体はそうはいかないから悲しい。固有名詞はなかなか思い出せないし、膝はギクシャクするし、いずれバリッと音を立てて二つに割れてしまうんじゃないだろうか。

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September 16, 2021

Daily Oregraph: さいはて哀歌

 本日の最高気温は18.2度。晴れ。夕方の散歩は少々肌寒かった。

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 ずいぶん日が短くなってきた。17時24分。ここはさいはてのバス停(笑)である。いや、決しておおげさではなく、この先は海あるのみ。くしろバス「たくぼく循環線」の終点にふさわしく、石川啄木の歌碑もある。

 もともと出不精なところへコロナ禍に見舞われたものだから、ますます外出の機会が減ってしまった。通院や買物に出る以外は、たまに近所をウロウロ散歩するくらいである。もちろん旅行など遠い記憶になってしまった。

 そして……もうじき冬が来る!

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September 13, 2021

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾノコンギク

 本日の最高気温は21.5度。晴れたり曇ったり。温根内へ行くつもりだったけれど、風があまりにも強いので断念した。

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 これはエゾノコンギク(だろうと思う)。漢字で書けば「蝦夷野紺菊」なのだが、ぼくはなぜか最初「蝦夷残ん菊」だと思いこんでいた。夏が終って咲くから「残りの菊」だと考えたのである。今の時期ほかに見るべき花はないから、まさに残りものといえないこともない。

 畑には水菜が少し残っているだけ。毎年のことだが、エゾヤマザクラの落葉が一面に散らばっていた。拾っても拾っても拾い切れない……これも毎年のことである。

 落葉を拾うついでに少し草むしりをしたけれど、今年はこれが最後になるかもしれない。早くも一年が終ったような気分である。いやだねえ。

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September 10, 2021

Daily Oregraph: ナナカマドの実

 本日の最高気温は22.5度。曇り。

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 わが家のナナカマドは年によって実の付き方が極端にちがう。今年は不作である。しかもまだ熟していない。この時期は蚊が多いから、たった写真一枚撮る間に手首を食われてしまった。

 ナナカマドなんてどうせ苦くて食えない実なんだからどうでもよかろうとおっしゃるかも知れないけれど、これから真っ赤に熟したのが満艦飾になると、なんだか無性にうれしくなるものだ。

 景気はよくならない実はならないでは話にならない。なにかいいニュースはないだろうか。え、自民党総裁選? ダメだよ、そんなの。あの顔ぶれを見たら食欲が減退しちまうから、ナナカマドの実ほどの値打ちもないよ。

 待てよ、温根内のゴキヅル見物なんてのはどうだろう。最近家にこもりがちだし、思い切って近日中に行ってみようかな。

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September 06, 2021

Daily Oregraph: 荒れ地のオニアザミ

 本日の最高気温は19.4度。晴れたり曇ったり。まずは適温である。

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 ひさびさに弥生中学校跡地へ来てみたら、かなりの部分が雑草に覆われており、いつの間にか過ぎ去った月日を感じさせる。

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 見るべきものはたいしてなかったけれど、紅一点、これはアメリカオニアザミにちがいない。盛りを過ぎているからだろうか、かえってポツリと咲く赤い花が目立っていた。それにしても恐ろしく鋭いトゲである。

 アザミはスコットランドの紋章である(イングランドはバラ)。行ったことがないから勝手に想像するしかないけれど(笑)、荒れ地に咲くアザミはスコットランドにふさわしいのだろう。

 アザミはなぜか春の季語である。「その多くは夏秋の候に開花する」と歳時記にあるにもかかわらずだ。

  ふれてみしあざみの花のやさしさよ  星野立子

 星野さんが触れたのは、まさかトゲトゲのオニアザミではないだろうな。

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September 03, 2021

Daily Oregraph: 謎の鳥

 本日の最高気温は20.4度。晴れたり曇ったり。

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 ひさしぶりに東港の北埠頭~中央埠頭を歩いてみた。スガーリン閣下突然の退陣表明らしいけれど、自民党がどうなろうと、釣人にはそんなの関係ない(笑)。

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 中央埠頭に接岸していた漁船の舳先に舞うこの鳶(?)はいったいなんだろうか。初めて目にするものである。カモメよけのまじない? 縁起物? わからん。

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September 01, 2021

Daily Oregraph: とうとう九月

 本日の最高気温は22.0度。晴れのち曇り。午後から曇らなければもうすこし気温が上がっただろう。

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。朝はこんなに天気がよかったのである。

 さてとうとう九月になったが、相も変らず冴えないニュースばかりでいやになる。明かりが見えはじめていると言い張るのは視野狭窄のスガーリン氏ただ一人というありさまで、(カンでものをいうのは非科学的で申し訳ないが)コロナ禍の収まるまでにはあと数年かかりそうな気がする。

 余命いくばくもないジジイはともかく、いつまでもジッと大人しくしていろなんて、若者にとっては冗談じゃないよね。で、その数年という期間を少しでも短縮できるかどうかは、ひとえに政権交代にかかっているとぼくは思う。

 悪代官をバッサリ斬り捨てる座頭市や桃太郎侍が現実には存在しない以上(笑)、ぼくたちとしては当面投票所へ行って権利を行使するしかない。金満家の一票も貧乏人の一票も価値は同じなんだから、投票率さえ上がれば圧倒的に数の多い貧乏人のほうが有利なことはわかりきった道理である。

 もちろん政権交代したとしても事態がいっぺんに好転する保証はないけれど、落ち目の三度笠ともいうべき日本国がこのまま転落の一途をたどるのを座視するよりは明らかにマシだろうから、この秋もジジイは重い腰を上げて投票所へ行くつもりだ。若者にも決してあきらめることなく一票を投じていただきたいと願っている。

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