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July 17, 2021

Daily Oregraph: 25度の日

 本日の最高気温は25.3度。晴れ。今日も狂気のオリンピック中止のニュースはなし。だれも責任を取ろうとしない(たとえ取ろうとしても取り切れない)のは原発事故と同じだから、いま止めなければ大変なことになりかねないと予想するのだが。

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 17時過ぎに散歩したのだが、さすがにこの気温ともなると、帰宅後に汗が噴き出した。しかし京都が32.4度で大阪は33.4度だと聞けば、ざまあみろとは思わないけれど(笑)、釧路に住む幸せを感じないわけにはいかない。

 さて捕物帖の次は恐ろしく渋い小説、アントニー・トロロープ(Anthony Trollope 正しい発音はトロラップ)の中編小説『慈善院長(The Warden)』(1855年)に取りかかった。慈善院は養老院としたほうがわかりやすいかも知れない。

 正確な時期は忘れたが、昔々市内古書展の3冊500円で入手したうちの一冊。もう一作『バーチェスターの塔(Barchester Towers)』という長編も収録されている。古書独特の紙の匂いが漂い、黄色いシミも浮いているけれど、書き込みひとつない美本である。どんな方がお読みになったのか、いささか興味がある。

 めくってみると、最初の数十頁を読んだ覚えがある。だんだん思い出してみると、退屈するどころかストーリーは案外おもしろかったのに、途中で放り出してしまったのである。会社勤めをしていた頃はそういうことが多く、結果として本棚には読みかけの本がたくさん残ってしまった。

 自由になる時間が増えてからは、そうした本を一冊また一冊と片づけて来たつもりだけれど、悲しいことにもう昔の馬力は失われてしまった。眼が弱ったせいもあるが、学生時代のように一週間ぶっ通しで食事の時間以外は本を読みつづけるというような芸当はもうできない。スローペースもいいところである。しかも読み残した本はまだどっさり残っているのだ。

 愚痴をこぼしてもしょうがないからコツコツ読むつもりだが、短編探偵小説とはまるで性質もちがうし、(少し読んだかぎりでは)教会利権とそれに反対する正義派との対立や人間関係の軋轢がテーマらしいから、ブログのネタにするのはひどくむずかしい。う~む、どないしましょ。毎日散歩でもしながら考えるとしようか……

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