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April 14, 2021

Daily Oregraph: レンズを拭く話

 本日は曇りのち一時雨、最高気温は8.9度。朝のうちは晴れていたので、昼前に散歩に出ようとしたところへ雨が降り出した。残念。

 さて本日は故障中の TEAC製 CDプレーヤーのカバーを開け、ダメ元でレンズのクリーニングを試してみた。トレーはスムーズに開閉するので、読み取り不良の原因はレンズの汚れかピックアップ部そのものの故障にちがいない。後者ならお手上げである。

 もちろんレンズの汚れは真っ先に疑ったから、湿式クリーニング・ディスクで何度か清掃したのだが、ウンともスンともいわない。となればピックアップ部が怪しいけれど、ぼくは以前からクリーニング・ディスクの効果には疑いを抱いていた。頑固な汚れは取れないんじゃないかと思うのである。ダイレクト清掃を試してみる価値はあるだろう。

 お断りするまでもなく、ダイレクト清掃はそれこそ自己責任なので、決してお勧めはできない。ぼくの場合、保証期間がとっくに切れているので、気楽に試すことができたのである。

Cdp-01
 まずは上部カバーを外すのだが、TEAC さんはプラスネジではなく六角レンチ用ネジを使っている。ぼくはたまたま持っていたからいいけれど、六角レンチ・セットなんてお持ちでない方のほうが多いと思う。

Cdp-02
 これが内部。レンズのありかはわかるが、この状態ではうまく清掃できないから、電源を入れてトレイをオープンすると、

Cdp-03
レンズが見える。これは清掃後に撮ったものだが、もともと目に見えるほど汚れていたわけではない。たぶんちょっと曇っていた程度だろうと思う。

Cdp-04
 レンズを傷つけるから綿棒にクリーニング液を付けてゴシゴシこすっては相ならんという。そこでデジタル一眼レフ撮像素子の清掃用であるニコン純正(笑)シルボン紙を麺棒の軸に巻きつけ、無水エタノール(純度100%)をちょいと付けて、丁寧にレンズを拭き取ってみた。清掃後少し時間を置いて CD をセットし、ディスクをスタートすると読み取りに成功したので、カバーを閉じる。

 アンプに接続して CD を10枚ほど試してみた。10枚のうち8枚はまったく問題なし。残りの2枚のうち1枚はまったく読み込まなかったので盤面をチェックすると、なぜか大きく深い傷がついていたから、プレーヤーのせいではないようだ。もう1枚は最初はダメだったが、CDの盤面をメガネ拭きでサッと拭き取ってから入れ直すと無事読み込んだ。これは CD の盤面汚れのせいか(これはたまにある)、レンズの清掃が不完全だったせいか、なんともいえない。

 まあ、これで一応は復活したので、注文した品が届いたら、こちらは別室用として当分は使えそうだ。それにしても、レンズの汚れは CDプレーヤー最大の泣きどころだと思う。テープデッキの磁気ヘッドはユーザーが自分で簡単に清掃できたし、メーカーでもそれを奨励していた。それを思えば、せめてレンズを清掃しやすい構造にするか、それが勧められないというなら、製造者としてなんらかの手を打つべきではないか。

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