Daily Oregraph: 二月の港
いつの間にか2月ももう4日である。本日の最高気温はマイナス4.2度。風がないせいもあるにせよ、昨日よりわずか2度高いだけでずいぶん暖かく感じる。
ひさびさに立ち寄った港町岸壁からの景色。海水オンザロックである。
さて連日の雪壁崩しに疲れたので、捕物帖は一休み。宮崎市定先生のエッセイ集『中国に学ぶ』(中公文庫)を読んでいる。せっかくだから、ひとつだけ引用してみよう。
偉大な指導者を出すためには、国民に人物を見分ける明察がなければならぬ。現在のわが国にとっていちばん大切な点は、政治界に限らず、何よりも本物かにせ物かを見わけることである。一億近い人口の中に立派な人のいないはずはない。それを見出せないのは国民の方が悪い。人物を見る目がないためだ。(「中国の人物と日本の人物」より)
ほんとうに国民の方が悪いと思う。いそいそと桜を見る会なんぞに参加し、下等な政治家どもとツーショットを撮っていい気になっているようでは困る。もっとも金もいらん、名誉もいらんという高潔かつ有能な人物を引っぱり出して政治家にするのはむずかしいだろうね。門前払いを食うことまちがいなし。
Comments
>国民の方が悪いと思う。
本当にそうですよねえ。やはり、その国の民にふさわしい指導者しか生まれません。
少なくとも他国からはそう思われているのでしょう。
・・・てなことを恥ずかしいことだとは思っているのですが・・・なかなか・・・・
Posted by: 三友亭主人 | February 04, 2021 21:53
>三友亭さん
世界の恥さらしといえば、東京オリンピック組織委員会長もそうですが、ああいう日本の評判を落とすだけの連中を支持する自称「保守・愛国」派の頭の中は、いったいどうなっているんでしょうね?
Posted by: 薄氷堂 | February 05, 2021 19:42