Daily Oregraph: 引きこもり大作戦
本日の最高気温はわずか2.9度だったが、風がなかったのでまるで寒さを感じなかった。
最近は他の多くの神社でも同じかとは思うが、厳島神社では手水が使えない。神様も人間同様ウィルスの前には無力らしいけれど、まあ、それは致し方ないだろう。いくら道理を説いてみたって、知能のないウィルスが聞き入れるはずはないからだ。
その聞き分けのないウィルスめがけて GO TO 万歳突撃しようというのは、かのインパール作戦以下の愚策である。知能がウィルス並みだといわれても仕方あるまい。
家にこもりきりでは欲求不満がつのるのはよくわかるけれど、今はじっと我慢のときだ。探偵小説でも読みながら、たまに散歩で気晴らししてしのぐしかないだろう。
といってはみたものの、まだ The Sign of (the) Four を読み終えていないのは、動画を見たり音楽を聴いたり、つまり浮気をしているからである。とてもえらそうなことをいう資格はない。
しかし(まだ15頁ほど残ってはいるが)ワトソン医学博士の奥様については十分情報を得た。なんとこの小説はワトソン先生の恋物語でもあり、甘いもなにも、読んでいて恥ずかしくなるくらい大甘である。『失われた世界(The Lost World)』などにもハリウッド調が見受けられるのはドイルの悪い癖で、この見え見えの通俗性はたぶん文学部の先生のお気に召さないだろうと思う。
うそだとお思いなら、(もし都合よく見つかればだが)ご近所の文学部教授に「あの、先生、コナン・ドイルはお好きですか?」とお聞きになってみるといい。教授がどうお答えになるか、ぼくも大いに興味があるので、ぜひ結果をお教えいただきたいものである。
幸か不幸かぼくは文学部の先生ではないから、こむずかしいことはいわず、読み切ったら簡単なレポートを提出するつもりである。
Comments