Daily Oregraph: 裏庭画報 枯草の頃
とうとう12月になった。本日の最高気温は3.2度、そして最低気温は-9.0度。
今は昔、草取りの翁といふものありけり。といっても、この爺さんは集めた草を「よろづのことに」使うわけではなく、せっせと袋に詰めては捨てるのである。
このとおり、あちこちにドライフラワーが出来ているくらいだから、草といってもほとんどは枯草である。「まったく手間をかけさせやがって」とかなんとかブツブツ文句をいいながら、それでも大きなゴミ袋を一杯にした頃には、ほんの少し汗ばんでいた。
さて『緋色の研究』は残すところ10頁足らず……なんだが、まだワトソン夫人の手がかりはつかめない。それらしき女性は登場しないのである。いやな予感がする。
もしこの作品でわからなければ、長編第2作目の The Sign of Four を読破する必要がある。こちらも昔読んだはずなのだが、ストーリーはまったく記憶にない。たしか邦題は『四人の署名』か『四つの署名』だったと思うが、それなら単数の sign とはおかしいし、第一、名詞の「署名」なら sign ではなく signature だから、たぶん誤訳であろう。
まったく手間をかけさせやがって……他人の細君の経歴などに興味を持ったのがまちがいだったのかもしれない(笑)。
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