Daily Oregraph: 米町秋景色
本日の最高気温は13.9度。
廃線となった臨港鉄道だが、米町の踏切標識に職人さんがペンキを塗っていた。石炭列車の記念に保存するのだろう。それならついでに線路跡を散歩道として市民に開放していただきたいものである。
ひっきりなしに舞い降りる枯葉が、風に吹かれてカサカサ音を立てていた。落葉を集めている人が見える。
さて本日のホームズは『赤毛連盟』である。いろいろ雑用があったため読了は明日になりそうだ。
これは傑作だから、ホームズもののアンソロジーにはたいてい収録されている。奇想天外な着想がすばらしい。さていよいよこれから探偵が本格的に捜査に乗り出すというときに交される、ワトソン先生とホームズの会話をどうぞ。
'What are you going to do then?' I asked.
'To smoke,' he answered.
いい呼吸である。喫煙者なら思わず膝を打つ場面だろう。しかし最近は喫煙の自粛警察がやかましいから、頑固一徹、わが道を行くホームズ探偵も音を上げてベーカー街から田舎へ引っ越すかもしれない。味気ない世の中である。
Comments
そういえば・・・
三輪のような時ごろからロックダウンをしているような閑散とした街並みでも、めったにタバコを吸っている人は見かけなくなったなあ・・・と思っていたら、先日のラジオでこの国の喫煙率が17%まで減ったという話を聞きました。
私が子供の頃は大人の男の人ならみんな吸っているような雰囲気がありましたから・・・世の中、変われば変わるもんですねえ。
>喫煙の自粛警察がやかましいから
そういえば・・・もう20年以上も前になりますが、筒井康隆が書いた「最後の喫煙者」をドラマ化したものをテレビで見ていた時、まさかこんな世の中が来るなんてとは思っていたのですが(ことは煙草だけにとどまりませんが)、生きづらい世の中になったものです。
Posted by: 三友亭主人 | November 01, 2020 08:23
>三友亭さん
きちんと高額の税金を支払って公認の嗜好品を消費しているのに、まるで人でなし扱いだから(笑)、ちょっとひどすぎるんじゃないかと思います。
排除の論理ではなく、場所をきっちり分けるなど、共存の道を探るのが人間の知恵ではないでしょうか。
縁側で日なたぼっこをしながら一服するお爺さん(だれとは申しませぬが)を温かい眼で見るゆとりは、もはや日本昔ばなしの世界となってしまったのでしょうか?
Posted by: 薄氷堂 | November 01, 2020 13:32