August 31, 2020
August 29, 2020
August 25, 2020
August 21, 2020
Daily Oregraph: 絵に描いたきしめん
本日の最高気温は19.9度だから、もう冬も近い(?)。
さて架空の国『エレウォン(Erewhon)』では、なんと病気は犯罪である。病人は逮捕されて監獄に放りこまれ、病気なのに懲役刑に処せられる。
どうにもひどい話だが、病気だけではなく、この国では不幸一般が犯罪とみなされ、たとえば金を盗んだほうではなく、盗まれたほうが法の裁きを受けるのである。自分に責任のない不幸が自己責任とされる一方で、犯罪者は一種の病人として保護され治療されるというのだから、この小説を読んでいると頭が混乱してくる。
しかしよく考えてみるに、案外日本国の実情に近いところもあるように思われる。「え~、ウソ~」とおっしゃるかも知れないが、まあお聞きなさい。
たとえば不運にも新型コロナに感染した人々はどんな扱いを受けるだろうか? 恐るべき差別、迫害が待っているではないか。コロナだけではない。ホームレスは人間扱いされていないし、難病患者や体の不自由な人々は、社会の邪魔者扱いされてはいないだろうか?
コンビニからパンを盗むようなケチな窃盗犯は逮捕されるけれど、大胆不敵な税金泥棒たちは上級国民扱いされて検察も手を出さず……つまり重大犯罪者どもが国家に保護されているんだから、そのアベコベ度はエレウォン並みといってもおかしくないだろう。
ぼくはまだ左足が本調子ではないから、足を引きずってヨタヨタ歩けば犯罪者とみなされ、逮捕される恐れがあるので(笑)、外食をして料理の写真を撮るなど思いもよらない。
そのとんでもない写真が京都通信員から送られてきたので、生存証明写真として使わせてもらうことにした。
新京極のきしめん専門店(京都にそんなお店があるとは知らなかった)の、「冷たいきつねきしめん」だそうな。いくらうまいといわれたって、目で見るだけ。こちとらコロナ以来外食とはとんと縁がないから、いささかうらやましくもあるが、フラフラ街をうろついて感染せぬように願いたいものだ。病気に苦しむ上に迫害されて、ひどい目に会いかねませんぞ。
August 16, 2020
August 13, 2020
Daily Oregraph: クールジャパン
やっと左足が楽になったのでひさびさに畑に行ってみたら、雑草がおそろしいことになっていた。なんじゃ、これは! という勢いなのだが、気を取り直して水菜を採り、雑草をむしって土を整えてから再び種をまいた。
気温30度ともなると、さすがに汗がポタポタ滴り落ちてくる。草むしりを続けたら熱中症でバッタリ倒れる恐れがあるから、すぐに仕事を切り上げて家の中に逃げ帰った。
幸い少し風があったから、窓を開け放った室内は快適そのもので、京都や奈良の盆地のような殺人的な暑さとは無縁である。昔の人があんな場所を都に選んだのは大まちがいであって、21世紀の理性的な日本人たるもの、酷暑の地にしがみつく愚かさを自覚し、クールな道東への遷都をすみやかに実行すべきであろう。
……てなことをいうと、ははあ、あいつ暑さにやられて頭がおかしくなったなとおっしゃる方もいようが、こっちはほんとに暑くないんだから、まずはご自分のおつむを疑ったほうがよろしかろう(笑)。
なお本日の生存証明写真は、11日に撮影したムシトリナデシコ。このところほとんど写真を撮っていなかったが、足の痛みも薄れてきたから、そろそろ営業を再開したいと思う。
August 08, 2020
August 03, 2020
Daily Oregraph: 八月の怒り
本日の最高気温は23.5度。エゾミゾハギの花がそろそろ咲きそろった頃だろうと予想して、先日から痛む左膝をものともせず相生坂を下っていると、すれちがったおばさまに「暑いですねえ」と声をかけられた。
ぼくは一向に平気だったけれど、風がなくてちょっと蒸していたから、ふつうの釧路の住人にとっては十分暑いのである。このくらいでへこたれていては、たとえコロナが終熄していたとしても、Go to Tokyo は無理な話ですぞ……といいたかったが、おばさまの気分を害さぬよう、あいまいに肯定しておいたことはいうまでもない。
さて問題のエゾミゾハギだが、ぼくは言葉を失った。予想的中して花は咲きそろっていたが、一本をのぞいてすべてへし折られていたのである。あわれ花穂は地面に落下して、無残な姿をさらしていた。
せっかくぼくの植物アルバムに写真を追加しようと思っていたのに、この蛮行は赦せない。これは市内のどこにでも咲いているという植物ではないのだ。実際ぼくは初めて実物を目にしたのである。どこの馬鹿者の仕業かは知らぬが、おのれその分には捨て置かぬぞ……本日のタイトルがフォークナー風(?)になったのはこのためである。まったくとんでもないやつがいるものだ。
で、一本だけは無事残っていたのだが、ごらんのような有様。なんとミヤマニガウリのツルにからめとられて、90度ひん曲がっているではないか。しかしこちらは自然界の闘争だから、腹を立てるわけにはいかない。う~ん、とうなるばかりである。
ああ、写真を撮るためにはもう一年待たねばならないのだ。
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