Daily Oregraph: 裏庭画報 ベニイタドリ
ハコベが小さいほうの雑草の親玉だとすれば、大きいほうの代表がこいつ、(たぶん)ベニイタドリである。
こいつの生命力には恐るべきものがあり、どうやら土中に少しでも根が残っていれば、そこからどんどん生長するらしく、どこからでも顔を出す。イタドリの若い茎は食用になるらしいが、ぼくはこんなずうずうしい植物を食う気にはとてもなれない。第一、見るからにむさ苦しく、いかにもまずそうではないか。
画面下にちらと見える笹も困りものである。こんなものが生えて喜ぶのは越後の笹餅屋くらいのものだろう。思い切り引っぱっても根っこまでは抜けないし、切れば切ったで、大量の茎が半端に残って見苦しい。
ハコベに腹を立て、イタドリに癇癪を起こし、笹に顔をしかめ……毎年いまの季節になると植物を相手にするのがいやになる。こいつらのしつこさといったら、まるで利権政治家なみだから始末が悪い。
Comments
本当にこの時期はいろんなものが伸び放題ですね。
私なんか土地柄、そんでもって季節柄そうめんをゆでる機会が多いもんですから、その熱いゆで汁をそのまま雑草たちにぶっかけています。
すこしずつ枯れていってくれるんですよ。
でも、雑草たち全部をからそうと思ったら・・・かなり太っちゃうぐらいにそうめんを食べなくてはいけません。
Posted by: 三友亭主人 | July 21, 2020 06:34
>三友亭さん
なんと、素麺のゆで汁ですか。しかし熱湯をかけると、雑草以外の植物にも影響があるでしょうから、判断のむずかしいところですね。
とにかく今の時期はお手上げです。とても勝ち目がありません(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | July 21, 2020 08:24