Daily Oregraph: 裏庭画報 ギョウジャニンニクとエゾノシモツケソウ
昨日撮影したギョウジャニンニク。花が落ちた姿はちょっと異様である。先端の「ふくれた3部分」は「さく果」なのだが、善良なる市民にはわかりかねるから、広辞苑(第4版)のお世話になると、
乾果の一。複子房の発達した果実で、熟すと縦裂して種子を散布する。
熟すると中から種が出てくるらしいのだが、その頃には他の雑草に埋もれてしまうので、まずみつけられないだろう。そこで解剖してみると、
まだみずみずしく、プーンと独特の匂いが立ちのぼってきた。なるほどやがて種になりそうである。もしその頃に見つけられたら記録するつもりだが、むずかしいだろうなあ。
さてこちらは本日撮ったエゾノシモツケソウ。開花したことはわかるけれど、花が細かすぎてどうなっているのかよくわからない。鯛のそぼろ(でんぶ)のようにも見えるのだが、少し接近すると、
こんな具合である。ルーペを使ってまで観察する物好きなどめったにいないのに、ずいぶん手の込んだ細工をするものだ……と、たまには sense of wonder を味わうのもオツなものであります。
Comments
行者ニンニクの種に
大儲けの予感がするのは
私だけでしょうか?
リンゴやブドウのように
今のうちに袋掛けして下さいませ。
Posted by: しょうちゃん | July 13, 2020 08:25
>しょうちゃんさん
大儲けの予感がするのは、たぶんしょうちゃんさんだけだと思います(笑)。たしかギョウジャニンニクの栽培農家さんがすでにおられるはず……
袋掛けというのは気づきませんでした。近日中にひとつだけでも試してみましょうか。
Posted by: 薄氷堂 | July 13, 2020 12:59