Daily Oregraph: 7月も終りかよ
いくら引きこもりが得意だとはいえ、たまには遠くへ行きたい。もちろん当分は行きたくても行けないから、家の近くをうろうろ歩くしかない。
似たようなコースをうろついているうちに、いつの間にか7月も終りになり、影が少しずつ長くなってきたように思う。
しばらく忘れていた裏庭のグースベリをチェックすると、ほんのり色づきはじめていた。かくして時間はどんどん過ぎ去っていく。
ぼちぼち小説の世界に復帰しようと考え、ジャック・ロンドンの The Sea Wolf (1904年)を読了。たいへん面白い冒険小説なのだが、後半ではインテリ美女の登場する純愛物語が入り混じるところはやや不満であった。インテリじゃなくて野性的な女ウルフを登場させれば、まったくちがった展開になったと思う。
次は本棚に30年間以上眠らせていたサミュエル・バトラーの Erewhon (1872年)に取りかかる。このタイトルをご存じの方も多いとは思うが(たぶん……)、これは nowhere のアナグラム(綴り換え)、つまり「ドコニモアリマヘン国」を意味する。
なにしろ30年ものだから紙も黄ばみ、相当熟成が進んでいるんだから、おもしろくないはずはないし、やっと19世紀に戻れたのがなによりもうれしい。
Recent Comments