Daily Oregraph: 裏庭画報 宿敵ハコベ
裏の畑にはびこる、わが宿敵のハコベである。
『牧野新日本植物図鑑』には、「ハコベはハコベラの略、ハコベラの意味は不明」とある。また「カナリヤの餌になる」のだそうな。
ハコベラといえば春の七草のひとつだが、カナリアじゃあるまいし、こんな草を食べるとは! いくら落ちぶれても、ぼくはいやだ。
学名の Stellaria media で検索すると、英語では chickweed、スコットランドでは、今でももともとの chicken-weed で通用するらしく、つまりヒヨコグサである。クサノオウみたいに面白い話があるわけではなく、結局日英ともに鳥の餌だ。
そういえば、ニワトリにハコベを食わせてはどうかと提案されたお方がいらした。ヒヨコにハコベをたらふく食わせて育て、フライドチキンにしてご馳走してくださるのなら、喜んでいただきたい(笑)。
Comments
「鶏を飼いたい。」と考えて久しい私です。
臭い、鳴き声、飛散する糞・羽、台風対策と
問題は山積みで、実現を難しくしています。
すべてを解決してくれる鶏舎があれば
衝動買いしそうです。(笑)
Posted by: しょうちゃん | June 30, 2020 21:37
私がまだ可愛らしかった頃(大分昔ですね)、我が家では鶏を飼っていたのですが、ハコベは食べさせていたように記憶しますね。そのほかにも山形の人が良く食べるというスベリヒユも・・・
Posted by: 三友亭主人 | June 30, 2020 22:15
>しょうちゃんさん
餌にするハコベならいくらでもありますから、ぜひニワトリをお飼いなさい。ただし畑から引っこ抜いてお持ちになってくださいね(笑)。
>三友亭さん
> 私がまだ可愛らしかった頃
現代の多くの日本人に欠けているのが想像力です。しかしそれでは駄文学部の単位はもらえません。ぼくには見えますよ。ヒヨコのようにかわいらしい坊やが、ニワトリと一緒にハコベをむしゃむしゃ食べている姿が……
Posted by: 薄氷堂 | June 30, 2020 22:48