Daily Oregraph: ギョウジャニンニク開花
ギョウジャニンニクの花。昨日はまだ堅いつぼみに見えたのに、一夜明けると花が開いていた。
つぼみのうちはトップヘビーで深々とお辞儀していたのだが、開花したとたんに態度が一変し、ほとんど直立している。国会議員みたいなやつである。
普通は若芽や若葉を食用とするのだが、つぼみのうちに花茎を摘んでさっと茹でるのもうまく、鱗茎もまた生で食べてよし、天麩羅の薬味にしてよし(学研『日本の山菜』による)……と、なかなか結構な植物である。
しかしニンニクよりもはるかに強烈な独特の臭気があって、好みの分かれるところだ。ニンニク好きのぼくも、ギョウジャニンニクはちょいと苦手である。もっともそのおかげで、わが家のギョウジャニンニクは手つかずのまま残って、毎年花を見せてくれるわけだ。
いわゆる「きれいなお花」ではない。ちょっと不気味でさえある。もしうまく撮れたら、超クローズアップしたところを近日中にお目にかけたい。
Comments
この行者ニンニクってやつ、前から興味があるんですが・・・なかなかお目にかかれず・・・
通販でも見かけることがあるんですが、やはりどんなものかを知ってからでないとねえ・・・
やっぱり、北海道に行くしかありませんか。
Posted by: 三友亭主人 | June 15, 2020 22:04
>三友亭さん
ギョウジャニンニクはなかなか人気があるようですよ。ぼくももちろん何度か食べたことがありますけど、たしかにまずくはないです。うまい、といってもいいんですが、強烈なクセがあるので、好みは大きく分かれると思います。
たぶん野蒜の仲間じゃないかと思いますが、ギョウジャニンニクは(ニンニク+ニラ)の二乗といった感じでしょうかねえ(笑)。
栄養も豊富みたいですし、好みに合えば病みつきになるでしょうから、一度はお試しになるといいでしょう。
> やっぱり、北海道に行くしかありませんか。
記憶ちがいでなければ、たしか九州のしょうちゃんさんが栽培に挑戦されていたはずです。九州で栽培できるのであれば、大和の国でも可能かと……
Posted by: 薄氷堂 | June 15, 2020 23:39
確かに苗を取り寄せて、北部九州で栽培中です。
暑さのせいで毎年、枯らしてしまいます。
温暖化で今後も益々、むずかしそうです。(涙)
味は個人的には好きです。
Posted by: しょうちゃん | June 17, 2020 03:20
>しょうちゃんさん
図鑑を調べると、分布は北海道、本州北・中部となっていますので、九州ではむずかしいかもしれませんね。
しかし困難を克服して栽培に成功されたらたいしたものです。大量に栽培して九州全体に販路を開拓すれば、一攫千金も夢ではありません(笑)。
モツ鍋用にいいかもしれませんよ。
Posted by: 薄氷堂 | June 17, 2020 21:22