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June 30, 2020

Daily Oregraph: 水無月を食う

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 ぼくにはあまり似合わぬ上品な和菓子。「フォークで食うとはなにごとだ」とお叱りを受けそうだが(笑)、このほうが食べやすいのである。

 面倒だからウィキペディアから引用すると、

 水無月(みなづき)は、和菓子の一つ。京都市の発祥。白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせ、三角形に切り分けたもので、京都では夏越の祓が行われる6月30日に、1年の残り半分の無病息災を祈念してこれを食べる風習がある。

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 実はこの菓子を食べるのは初めてではなく、1998年に30万画素(!)のデジカメで撮った証拠写真がある。大映通り商店街の和菓子屋さん製だと記憶している。右のほうの豆は小豆ではないから、バリエーションがあるようだ。

 本日食べたのは、京都ではなく甲賀市の和菓子屋さんのもの。当社京都通信員が注文してくれたのである。そんな珍しいことをするから、毎日雨が降る。

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June 29, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 宿敵ハコベ

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 裏の畑にはびこる、わが宿敵のハコベである。

 『牧野新日本植物図鑑』には、「ハコベはハコベラの略、ハコベラの意味は不明」とある。また「カナリヤの餌になる」のだそうな。

 ハコベラといえば春の七草のひとつだが、カナリアじゃあるまいし、こんな草を食べるとは! いくら落ちぶれても、ぼくはいやだ。

 学名の Stellaria media で検索すると、英語では chickweed、スコットランドでは、今でももともとの chicken-weed で通用するらしく、つまりヒヨコグサである。クサノオウみたいに面白い話があるわけではなく、結局日英ともに鳥の餌だ。

 そういえば、ニワトリにハコベを食わせてはどうかと提案されたお方がいらした。ヒヨコにハコベをたらふく食わせて育て、フライドチキンにしてご馳走してくださるのなら、喜んでいただきたい(笑)。

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June 27, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 雨の日に

 雨。最高気温は15.9度。

 いったいどこが夏なんだよといいたくもなるけれど、植物界を見ればやはり夏としかいいようがない。とにかく畑の雑草が猛威をふるっている。雨の中水菜を採ったら、ハコベがしつこくからみついてくる。水菜とほとんど背丈の変らぬやつもある。

 実に腹立たしいが、ハコベに説教するのは新自由主義者に人の道を説くようなものだから、もちろん無駄に決まっている。

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 (たぶん)ヤマブキショウマ。まあ、これだって雑草みたいなものだが、かたちがすっきりしているし、はるか群衆から離れて、チンピラみたいに野菜にからみつくような真似はしない。なかなかいいやつなのである。

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 ずいぶん日にちがたつのに、ギョウジャニンニクはまだ満開になっていない。いかに平均気温が低いか、よくわかると思う。

 天気予報によれば、明日から一週間はお日さまを拝めないらしい。やれやれ。

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June 26, 2020

Daily Oregraph: ちょっとだけ低調散歩

 本日の最高気温は16.2度。ちょっと肌寒いくらいである。

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 「町」に行く用事があったので、たまには駅まで歩いてみることにした。変っていないようでも変るのが景色である。駅の少し手前に、こんなのが出来ていた。中へは入らなかったけれど、いずれそのうち。

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 JR釧路駅に入るのもほんとうに久しぶりだ。いつの間にか待合室が新しくなっていた。たしか以前は通路の反対側にあったと記憶している。駅舎内のパン屋さんは健在だったので、昼食用のパンを購入した……とは、ニュース価値ゼロ。われながら、バカじゃないかと思う。

 天気が冴えないせいもあるのだが、いかにも低調である。例によって単なる生存証明というお粗末、お後がよろしいようで。

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June 24, 2020

Daily Oregraph: 未開のホッケ

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 昨日は飯がまずくなるような画像を掲載し、まことに申し訳ない。責任は痛感しているが、腹を切るほどの悪質性はないと判断し、お口直しにホッケの写真をお目にかけることにした。

 東京あたりの田舎にお住まいのみなさまは、ホッケの開きしかご存じないだろうから、とくとご覧いただきたい。いいですか、ホッケは開きになって泳いでいるのではありませんぞ。

 人に食べられたい一心で、長年のうちに開きに進化したなどという妄説を唱えても、ダーウィン翁がお喜びになるはずがない。わかりましたね、二階さん。

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June 23, 2020

Daily Oregraph: 昔も今も―大本営発表

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 いえ、特に意味はございませぬ(笑)。森羅万象を統べる首相閣下の演説、ありがたく拝聴するように。

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June 22, 2020

Daily Oregraph: 中ぶらりん

 本日の最高気温15.9度。冴えない天気であった。

 仕事はやっと最後の山を越した。あとは一週間ほどかけて全体を見直すだけだから喜ぶべきなのだが、これからどうしようか。十ヶ月もの間、来る日も来る日もまったく別世界の文章ばかり読んでいたから、ずいぶん勉強にはなったけれど、すぐに19世紀の小説の世界には戻れないような気がするのである。

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 あ、あれは今のおれの姿だ。中ぶらりん(笑)。当分リハビリが必要かもしれない。

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June 20, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 水菜・ギョウジャニンニクの花に接近

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 このところ毎日小松菜を食べているのでさすがに飽きてきたから、本日は水菜を初収穫。ほんと、菜っ葉のおかげで生活が助かる(笑)。

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 気温の低い日がつづいているせいか、ギョウジャニンニクの花はまだ満開にならない。そこで左手で茎を曲げて、むりやり花を正面に向けて撮ってみたのがこれ。草むしりの直後で両手とも震えているので、うまく撮れない。ちょっとピンぼけ気味である。

 このとおり、緑色の球状の部分がなんとなく不気味だ。地味ではあっても、清楚、可憐とはいいにくい。損な花である。

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June 18, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 ツツジふたつ

 本日の最高気温は14.7度。寒い。

 ギョウジャニンニクはまだ満開にならない。しかしやけに派手な色が目に飛び込んできた。ツツジである。面倒くさいから名前は調べないが、ツツジである。

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 写真ではわりと地味に見えるけれど、実物ははるかに色が鮮やかで、コントラストを思い切って上げたが、とても再現しきれない。

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 もっと派手で大柄なのがこちら。これも名前はわからないがツツジの仲間にはちがいない。実物が写真より鮮やかなのはこちらも同様で、下女のチゴユリを無慈悲にこき使う女主人のようにも見える。某都知事を連想して、ぼくはどうも好きになれない。まだ上の写真のツツジのほうが上品だと思う。

 植物に関しては、ぼくの好みはハッキリしている。清楚、可憐……要するに昔風の文学少女趣味なのである(笑)。その代表的なものの一つとしては、先日のハナタネツケバナの写真をごらんいただきたい。

 もっとも、自分に似合わないことは十分自覚しているが……

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June 17, 2020

Daily Oregraph: 開花2日後のギョウジャニンニク

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 本日の最高気温は20.7度。湿度は71%だからそう高くはないのだが、体を動かすとほんの少しだけ蒸し暑さを感じた……などというと、暑い地方のみなさまに叱られるかもしれない。

 ギョウジャニンニクはまだ満開になっていないので、完全に開いた花を真正面から撮ることはできなかった。しかしほかにネタもないから、コンデジを手持ちで寄れるだけ寄って一枚。

 足場が悪い上に、風でフラフラ揺れるため、手持ちではこれが限界だろう。腕のせいにしないでいただきたい(笑)。

 きれいなお花ではない、といった意味がおわかりいただけるかと思う。正面から見ると、ちょっと薄気味悪いほどである。近日中にそれを証明できるといいのだが……

 さて仕事は最後の山に入ったが、今日はさっぱりはかどらなかった。ギョウジャニンニクを囓って脳味噌に活を入れる必要があるのかもしれない。

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June 15, 2020

Daily Oregraph: ギョウジャニンニク開花

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 ギョウジャニンニクの花。昨日はまだ堅いつぼみに見えたのに、一夜明けると花が開いていた。

 つぼみのうちはトップヘビーで深々とお辞儀していたのだが、開花したとたんに態度が一変し、ほとんど直立している。国会議員みたいなやつである。

 普通は若芽や若葉を食用とするのだが、つぼみのうちに花茎を摘んでさっと茹でるのもうまく、鱗茎もまた生で食べてよし、天麩羅の薬味にしてよし(学研『日本の山菜』による)……と、なかなか結構な植物である。

 しかしニンニクよりもはるかに強烈な独特の臭気があって、好みの分かれるところだ。ニンニク好きのぼくも、ギョウジャニンニクはちょいと苦手である。もっともそのおかげで、わが家のギョウジャニンニクは手つかずのまま残って、毎年花を見せてくれるわけだ。

 いわゆる「きれいなお花」ではない。ちょっと不気味でさえある。もしうまく撮れたら、超クローズアップしたところを近日中にお目にかけたい。

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June 13, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 クサノオウあれこれ

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 クサノオウ(ケシ科)。決して珍しい花ではないが、名前がおもしろい。

 (前略)元来有毒植物の一つであるが、薬用にも使われる。[日本名] 草の黄という意味で、草が黄色の汁を出すからといわれている。また丹毒を治すから瘡(くさ)の王であるともいい、また草の王であろうという説もあり、確かな定説はない。[漢名] 白屈菜。―牧野 新植物図鑑

 日本名の説はどれもぼくにはピンとこない。キイロなんとかというならわかるが、黄がオウとは学者でもなければ考えつかないのではないだろうか。

 得体の知れない花だけに、英語を調べて見ると、これがまたおもしろい。celandine(セランダイン)というのだが、語源欄を見るともともとはギリシャ語の swallow(ツバメ)だという。辞書を読むのは案外時間つぶしになるのである(それほどヒマを持て余しているわけではないのだが……(笑))。

 なんでツバメなのかというと、OED によれば、昔の人が「ツバメの到来する頃花が咲き、ツバメの去る頃に花がしぼむ」と書いているそうな。また別名ツバメグサ(swallowwort)。なんでも年老いて目の弱ったツバメがこの草の汁で視力を回復したから、強力な視力回復薬であると信じられていたらしい

 ツバメの視力回復などとはとても信じられない話である。汁が出るからだろうが、悪魔のミルク(devil's milk)という異名もあるから、うっかり使わないほうがいいと思う。

 しかし一応薬草であることは確かで、

 黄色い汁の主成分はケリドニュームアルカイロイドであるが、漢方では全草をかわかしたものを白屈菜といい、胃がんの薬に使われたことがあるが、鎮静作用だけで治療の効果はない。―増補 植物の事典(東京堂出版 昭和56年6月増補11版)

 やっぱりヘンな植物である。

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June 12, 2020

Daily Oregraph: 温根内のハナタネツケバナ

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 ハナタネツケバナ。この花を撮りに温根内にやって来た。6月の温根内を代表する花の一つである。

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 じゃまくさい一眼レフも、こういう時には重宝する。本日使用したD80は今年13年目だが、もう一台のD200は満14年目を迎えた。コンパクトデジカメとは出来がちがって頑丈だから、どちらもまだまだ使えると思う。貧乏だから新しいのを買わないわけではなく(笑)、壊れないから買わないのである。性能もこれで十分。

 途中コンビニで麦茶を買ってきたのは賢明だった。温根内は蒸し暑く、今年はじめて本物の夏を味わったので、歩く途中で水分補給できたのはありがたかった。

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 ビジターセンターが新しくなったのは知っていたが、入ったのは今日がはじめてである。ここのトイレは4月から10月まで24時間利用可能なので、覚えておく価値はあると思う。

 現在木道が一部補修中なので、建物の右側からスタートする(矢印)。

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 おすすめコースはA→B→C→D→B→Aだが、お急ぎコースはA→B→D→B→A。ハナタネツケバナを鑑賞できる場所を示しておいたので、ぜひ。

 駐車場には乗用車がほんの数台。途中ですれちがった人々はわずか6名であった。サギスゲ、ワタスゲ、イソツツジ、ヒメカイウ、カキツバタ、それにミツガシワも咲きはじめていた。明日は天気がよさそうなので、気晴らしに温根内の花々をながめに行ってはいかがだろうか。

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June 11, 2020

Daily Oregraph: 今こそ小松菜

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 小松菜の初収穫である。「なあんだ、もっと大きくなってからにしろよ」というのは素人の浅はかさ(笑)、今なら虫食いの跡もこれっぽっちですんでいるが、もう少ししたら穴だらけになるのである。それにこのくらいで収穫すると、柔らかくてなかなかうまい。

 虫どもが暴れはじめてから活躍するのが水菜である。こちらは小松菜に比べると極端に虫食いが少ないし、なぜかわが裏庭の土との相性もいい。だから6月下旬からは水菜がメインになる。

 どっちにしても、去年からは一切間引きをしていない。売りに出すわけではないからサイズなどは問題にならないし、食べてしまえばみな同じ、無駄な手間をかける必要はまったくない。

 特に水菜をごそっと引っこ抜くときの快感たるや、思わず笑いたくなるほどである。万国の貧乏人諸君、水菜を栽培せよ。畑なんかなくても、プランターでいけるんじゃないかと思うよ。

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June 10, 2020

Daily Oregraph: 春採駅エレジー

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 2005年1月14日に撮影した、臨港鉄道春採駅構内。

 ひさしぶりに来てみたら、この景色が、

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一変していた。左の線路のカーブを見ると、上の写真と大体同じアングルだろうと思う。

 へえ、こうなるかねえ。あらためて一つの時代が終ったことを痛感する……という、夏だというのに秋風に吹かれているような、わびしい超ローカルニュースだから、釧路市民以外の読者には、さっぱり興味も同情も湧かないにちがいない。

 まあ、みんなが冷たいのもしかたがないから(笑)、一人で一杯やることにしよう。どんなことでも酒を飲む理由にはなるものさ。

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June 09, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 負ケラレマセン勝ツマデハ

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 今年は少ないと思っていたコンロンソウだが、どうして、どうして。そう簡単にくたばってたまるか、という勢いである。

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 舟見坂にやや遅れて、シャクの花が咲きはじめた。チゴユリが四畳半で琴三味線だとすれば、こいつはすらっとしているから、颯爽と銀座を歩くモガというところだろうか。

 モガってなんだよ? というお方もおいでだろうが、モダンガールのことですがな。ついでにいえば、ぼくはモボ。そんなことも知らないようでは、一般教養が足りないんじゃないか(笑)。

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 モボもモガも真っ青になるのが、畑一面にはびこるハコベである。今日は少し草むしりをしたけれど、とても取りきれるものではない。毎年こいつを相手に戦いを挑むのだが、そのたびに敗退している。かといって除草剤は絶対に使いたくないし、まったく頭が痛い。

 さて仕事は一山越した。学生時代にこの熱心さで勉強していたら、もうちっとマシな人間になれたような気がする。しかし19世紀の小説に復帰するには、まだ山が二つ残っているから、どうでも越さなくてはいけない。もちろんハコベにだって負けられない。

 それで思い出したが、こどもの頃、負ケラレマセン勝ツマデハという映画を観たことがある。ストーリーは忘れたが、子どもが観てもそれなりにおもしろかったという記憶はある。原作はたしか安吾だったな……と思って、ネット検索したらご名答、坂口安吾原作、豊田四郎監督の昭和33年に公開された作品である(残念ながら YouTube では見られない)。これをションベン臭い映画館で観たんだから、ジジイになるのもあたりまえだ。

 まあ、とにかく負ケラレマセン勝ツマデハ。

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June 08, 2020

Daily Oregraph: 舟見坂でシャクを見る

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 また舟見坂にやって来た。しかしここからは東港に船は見あたらないし、西港は遠すぎてほとんど見えない。

 そこで植物観察。最近ぼくの植物鑑定眼はあまりアテにならないが、すらっとした体に細かい白い花を咲かせているのはシャク、葉っぱの大きい無骨者はオオイタドリ。

 本日の最高気温は17.7度だからあまりピンとこないけれど、植物界を見るかぎり夏にはちがいない。そろそろ温根内が一年で一番いい季節を迎えそうなので、近々行ってみたいと思っている。あそこへ行くなら、断然6月の中旬前後だ。

 しかしすっかり引きこもり癖がついてしまったらしく、ちょっと迷っている。天気予報とも相談しながら考えてみたい。

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June 07, 2020

Daily Oregraph: 二度づけあかん

 今日は完全に引きこもって机に向かっていたが(仕事、仕事)、わけのわからん文章が相手なので、さっぱりはかどらない。やがてだんだん腹が立ってきた。

 ほんの一例を挙げてみよう。

 AがBであればCになるのがあかんということについては意見が一致しているけれど、これによってただちに、DがEであればFになるという、それとは正反対のやはりあかん話に乗り換えてしまうのもあかんと思われる……なあんだ、たいしたことないじゃないかとお思いかもしれないが、文章がやたら長い上にFもあかんとハッキリ書いていないから、ここまで単純化するにはひどく時間がかかったのである

 ほかにいくらでも言いようがあるじゃないか。だからインテリの勿体ぶった文章は嫌いなんだ。バカヤロウ、おれの時間を返せ(笑)、といいたい。バカバカしいから、今夜はもうやめにした。

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 そこで京都通信員が5日に大阪で撮影した串カツの写真を肴に一杯やることにした。例の二度づけ禁止の容器が、例のコロナ対策なのだろう、ふつうのソース差しに変っている。

 ネットをあちこち見ていたら、大阪府知事の曰く、「コロナをわれわれのコントロール下に収めたときに“二度づけアカン”が復活されることを夢見ながら感染防止対策をお願いしたい」だとさ。

 開放的という点では、ぼくは東京人よりも大阪人のほうが好きなんだけど、好きだからこそハッキリいいたい。「下品なパフォーマンスだけでウソつき放題の、維新の会の“二度づけアカン”が実現することを夢見ながら詐欺防止対策をお願いしたい」と。これが実現すれば、日本の夜明けは大阪からと、大阪の評判が一挙に高まることは確実だろう。ゆめゆめ疑うべからず。

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June 06, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 白い花ふたつ

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 エゾノクサイチゴ。小さいがサクラによく似た花である。

 もうずいぶん前の話だが、小さな宝石のような赤い実がなったので味見しようとしたら、ほとんど虫に食われていたのにはガッカリした。それ以来、先手を打ってやろうとしているのだが、一向に実がつかない。一粒でいいんだから食わせてくれよ(笑)。

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 去年草むしりしすぎたので、今年はどうかなと思っていたけれど、チゴユリが一輪咲いてくれた。

 こいつはどう見ても薄幸の女性である。カイロ大学を首席で卒業したと威張っているわけではないし、それどころか万事が地味。もちろんジャズもロックも似合わないが、琴三味線の曲ならいけるかもしれない。

 雨の日に湿った座敷の障子を開けて、ぼんやり川の流れを見つめている……わけじゃなく、いつもうつむいているから川なんぞ見えないのである。雨の音を聞いているのだ。何を考えて生きているのやら。

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June 05, 2020

Daily Oregraph: 新しい様式

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 本日アベノマスク到着。

 どれどれ……ふ~む、新しい様式ねえ。ちっとも新しくはないと思うぞ。

 まあ、こういう悪人どもとは social distance を500マイルくらい置いたほうがよさそうだ。ウィルスよりたちが悪いからなあ。

 先日申し上げたとおり、このマスクは日本史の汚点として永久保存の刑に処する。

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June 04, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 コンロンソウ

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 コンロンソウが咲いていた。しかし今のところこの一輪だけ。えらく少ないけれど、去年の秋、あまりにも雑草がはびこったので、手当たり次第に草むしりしたせいじゃないかと思う。

 雑草といわれかねないような地味な花だけれど、崑崙山脈の雪のように(?)白い花が値打ちである。

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 種を蒔いてからちょうど一ヶ月。やっとそれらしくなった水菜である。ほんとに時間がかかるなあ。インドの魔法みたいに、種を蒔いて水をかけたらあれよあれよという間に芽が出たと思ったら、それがぐんぐん伸びて、へいお待ちどおさま! というのが望ましい。

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 こちらは小松菜。こちらもやっと形になってきたけれど、すでに虫食いの跡がある。虫の分際で実にけしからん。そこいらに雑草がいくらでも生えているではないか……といっても、虫けらやアベシャツ一味には理屈は通用しないか(笑)。

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June 02, 2020

Daily Oregraph: 嘘は嫌いだ

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 あっという間に6月になった。とても時間の速さにはついていけない。

 「嘘は嫌いだ」というこの少年(念のため、目はぼかしてある)を東京の電車内で撮ったのは2009年の1月だから、今ごろは少年老いやすく……賢そうだからたぶん学成ったんじゃないかと思うが、無事職に就いて暮しているだろうか?

 電車といえば、ぼくは東京の満員通勤電車をほんの数回しか経験していない。一度でいやになったのである。冗談じゃないと思った。その時はすぐ近くで痴漢騒ぎがあった。けばけばしい化粧をしたおねえちゃんが、中年サラリーマンを指さして、痴漢だ、痴漢だというのである。

 痴漢といわれた男性は顔を真っ赤にして抗議していたが、もし誰かが彼女のお尻を触ったとしても、満員の電車内ではだれが犯人かはわからない。すぐ近くのおじさんが触ったとはかぎらないのである。

 人を陥れるために数人がぐるになって騒ぎ立てれば、無実の人がたちまち痴漢扱いされてお縄になることは明らかだ。東京はなんといういやな町だろうか。

 一週間ほどの出張の間、ぼくはとんでもなく早起きして満員電車を避け、事務所が開くまでの数時間を、開いている喫茶店を探して過ごした。ぞっとする思い出である。

 旅行者として遊びに行くならラッシュアワーを外せるからいいけれど、勤め人として東京で暮すのはまっぴらご免こうむりたい。まあ、ぼくは実際ご免こうむったからいいんだけど、嘘が嫌いな少年よ、大人になった君は、今も東京に満足しているか? 正直に答えて欲しい(笑)。

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June 01, 2020

Daily Oregraph: 知恵を借りる力を借りる

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 阿寒大神から連想したのが、知恵の神様久延彦さんである。この神社には、三友亭さんに案内していただいた。2014年9月23日のことだから、あっという間に6年近い歳月が過ぎ去ってしまったことになる。

 金が欲しくないとはいわない(例の十萬円、まだかよ(笑))。しかしもっと欲しいのが知恵である。これはじっと座ってまぶたを閉じていても万物を見通す力をいうのだから、いわゆる偏差値などの出る幕はない。

 わずかのお賽銭を投じて知恵を分けてもらおうなどというのは、いかにもさもしい行為のようだけれど、竹中平蔵の一億円と薄氷堂の五十円、いずれに価値があるかは久延彦さんにはお見通し、「しょうのないやつよ」とにっこりお笑いになって、ほんのちょっぴり知恵を授けてくださるにちがいない。

 はるか北海道から遙拝するので、どうかよろしくね。

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 さて同じ日に撮影した写真のうちにあったのがこれ、なんと東西南北中央逐鬼大将軍閣下である。東西南北プラス中央というのがすごい。まん中にでんと立って、四方ににらみをきかせている感じがする。

 ウィキペディアによれば、朝鮮半島の将軍標またはチャンスンと呼ばれるもので、村落の入口に魔除けとして置かれていたものだそうである。わが国にも輸入されたらしく、国内でも見られるという。どこの神社にも狛犬=高麗犬があるのに、どうしてチャンスンはもっと普及しなかったのだろうか。役立たずの政府より一万倍は効果のあるコロナ除けにもなりそうなのに。

 写真の将軍標は、大将軍のくせにちっとも強そうでないところに味がある。天理参考館蔵。この博物館も三友亭さんに連れて行っていただいたのだが、再訪の価値は十分にある。次回は弁当を持って行こうかしら(笑)。

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