Daily Oregraph: 新コロナの乱
ご存じ新京極である(2014年9月30日撮影)。なかなかの賑わいだが、つい数ヶ月前まではもっと多くの観光客であふれ返っていたらしい。
そしてこちらが5月16日の新京極三条下ルで、画面を拡大して数えてみたら、歩行者はたった9人のみだから驚く。京都通信員にいわせれば「応仁の乱以来の惨状」であって、例の緊急事態とやらが解除になったとしても、観光客、とりわけ外国人観光客は当分戻らないだろうから、商店街にとっては大打撃にちがいない。
ろくな補償もないまま自粛しても地獄、そうかといって開店しても客が少ないから地獄、下手をするとコロナで死ぬか店を閉めて死ぬかという有様だから、まるで方丈記の世界である。
そのどさくさに紛れてごり押ししようとした検察庁法改正案がひとまず見送られたのはなによりであったが、あまりにもひどすぎる話である。こんな途方もない法案が国会に出されるとは、未開の野蛮国といわれても仕方がないだろう。
これまでボーッとしてチコちゃんに叱られていた多くの人々に政権の正体を知らしめたのは、新型コロナの唯一の功績かもしれないが、とにかく犠牲が大きすぎる。目前に迫る金融バブルの崩壊と相まって、近い将来世界は一変するのではないかという予感がする。末世である。
かくなる上は、移動式の家を大八車に積んで山に入り、仏様におすがりするしか道はないのだろうか。
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