Daily Oregraph: さらば等持院駅
気の滅入るようなニュースばかりでいやになるし、悪人どもの顔など見たくもないから、どうでもいいような超ローカルニュースをお届けしたい。
嵐電北野線「等持院」駅が 3月20日から「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」駅に改称されるというので、当社京都通信員がもの好きにも写真を撮りに行った。なんでも明日からは「日本一長い駅名」になるらしい。
新駅名で思い出したが、この大学は半世紀前まではあくまでも地味で宣伝下手、当時の本拠地河原町広小路では藁草履に履きかえて図書館に入るほど設備が時代離れしており、学食の「すうどん」は25円だったからなんと当時の市バス運賃50円の半分、当然貧乏学生が大多数を占めていたけれど、いまやイメージ一新、よくも悪くも革命的変化を遂げてしまった。Rのマークは rich の略ではないかと疑われるほどである。
等持院駅最後の姿をもう一枚。
そしてこちらは2002年9月18日にぼくがフィルムカメラで撮影した等持院駅である。この電車を見てなつかしいとお思いになる方もいらっしゃるだろう。
Comments
薄氷堂さん、こんにちは!
京都に大学は沢山あるのですが、ほとんど行ったことがなく、
京都大学しか立ち入ったことはありません。
京都大学の思い出は、学生窓口の職員がものすごく偉そうなこと。
たとえば2370円を払う際、5500円出したとしても、
その500円は全く無視して、3130円と500円を突き返すのです。
窓口の奥には男性職員が机の上に足を乗せていました。
私の世代ではすでに、立命館といえば同志社と並んで、
難関校のイメージがありました。
ポンキンカンという言葉もすでに過去のもので、
マスクをしてヘルメットを被った学生もなく、
あの立看板も滅多に見かけないものでした。
Posted by: 只野乙山 | March 20, 2020 16:09
>只野乙山さん
京大といえば「立看板最後の砦」として応援していた(している)のですが、最近は規制がきびしいらしいですね。「偉そうな職員」がかたっぱしから撤去しているのでしょう。立看板は文化だと信じているぼくには残念でなりません。
天下の京大がそんな有様ですから、最近はどこの大学キャンパスも小中学校と大差ないとは情けない話です。もっともこのへんは、澄ました町並よりもゴチャゴチャ感のある路地を愛するという個人的趣味のせいかも知れませんが……
それはともかく、関西の大学はどこであれ東京とは一味ちがった個性を発揮して欲しいものだと願っています。東京の二番煎じほどつまらないものはありませんから。
Posted by: 薄氷堂 | March 20, 2020 21:18
>「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」駅・・・
我が家の鉄道好きの息子の話で聞いておりました。
しかしまあ、こんな長い駅の名前いつのなったら覚えられるのやら・・・
>あくまでも地味で宣伝下手・・・
確かにそうでしたね、自慢と言えばその学費の安さ。関西私学の文系では我が母校と安さでトップを争っていましたからねえ・・・
Posted by: 三友亭主人 | March 21, 2020 22:16
>三友亭さん
> 自慢と言えばその学費の安さ
安かったですね、ほんとに。当時幼稚園の月謝より安いという声も聞きました。法学部出身者の話では、国立の授業料より安い時期さえあったそうですよ。それが今やとんでもない額になっています。
施設が充実すればもちろん快適でしょうし、いいことではあるんですけど、あの戦前ムード漂うぼろい図書館が今となってはなつかしい……黒板と机と本と先生と学生さえ存在すれば十分成立する学部(どこだ、それは?)だってあるんですから、教育の格差是正のためにも、ぜひ貧乏人コース(?)を作っていただきたいものだと願っています。
Posted by: 薄氷堂 | March 22, 2020 09:05