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December 24, 2019

Daily Oregraph: ボーネンカイ

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 12月23日。いつもなら歩くのだが、滑って転ぶのはいやだから、ひさびさにバスに乗った。

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 北大通はこんな具合である。

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 ここは以前から気になっていた場所。時間があったので、ちょっとだけ覗いてみることにした。

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 なるほど、こういうことか…… 飲食店の看板料理の写真でも並べているのかと思ったら、おねえさんの写真ばかり。このおれを一体どこへ案内しようというのだ(笑)。

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 下級国民たるぼくにふさわしいのはこういう路地なのだが、

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これは意外、桜を見る会にもひけを取らぬ上品なお店に来てしまった。しかし選挙の買収ではないのだし、飲み食いした後で一件書類をシュレッダーにかけねばならぬほどの悪事を働いたわけでもないのだから、夜中までドンチャン騒ぎをしたとしても、海外メディアに報じられることはないはずである。

 年に一度の酩酊君を演じたけれど、今日からはまたマジメに生きている。だが夜空に寒月君が浮んでいたかどうかは、とんと記憶にありませぬ。

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December 18, 2019

Daily Oregraph: 東西冬景色

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 保険詐欺の文章などを読んでいるとは気の毒だと思ってか(実際気の毒なんだが……)、大阪通信員が本日撮り立ての写真を送ってくれた。

 しかしタイトルが「ぬれ落葉」とは、撮影者の心境が察せられ、かえって気の毒な感じがする(笑)。

 この葉っぱはたぶんイチョウだね。こんな姿になっては、もはや光合成どころではない。じっと冬を耐えてくれることを願っている。

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 さて本日ほんとうに久しぶりにいつもの散歩コースを歩いてみたら、知人側にこんな看板が立っていた。米町側に看板はなかったから、うっかりここまで来たのだが……まことに残念である。

 もちろん人様の土地だから、ダメといわれた以上、今後通るつもりはないが……実に残念である。いわんかたなく残念である。ぼくもまた、冬を耐えねばならないようだ。

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December 14, 2019

Daily Oregraph: 初雪記念

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 とうとう釧路市の誇る少雪地帯にも雪が降りましたよ。去年のブログを見ると初雪は11月21日なので、今年はかなり遅い。雪かきするほどではなさそうだから一安心だけれど、そろそろ覚悟が必要である。

 つまらぬ写真であることは認めるけど、これは記録ですよ、記録。撮影者はこれから船舶保険詐欺事件について読みながら(笑)、じっくりウィスキーを味わうつもり。

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December 09, 2019

Daily Oregraph: いつの間にか初雪

 7日の夜は風雨激しく、風の呼吸に合わせて窓に打ちつける雨の音がすさまじかった。雪かきせずにすんだのはなによりだったが、朝になったら雨が凍って道路はカチカチである。

 今朝もまだあちこちで道路は凍りついたままだったから、車の運転をしたくはなかったけれど、こんなときにかぎって用事はあるものだ。新釧路川を渡ると、どうも景色がちがう。日本は案外広いもので(笑)、こちらでは雨ではなく雪が降っていたらしいのである。

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 そんなわけで、遅ればせながら、大楽毛(おたのしけ)で撮った釧路の初雪である。

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December 08, 2019

Daily Oregraph: なにわ冬景色

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 しばらく沈黙を守っていた、つまり写真を送ってこなかった当社大阪通信員が11月26日に撮影した一枚。彼の写真はもっぱら植物が対象なので、ひょっとしたら彼自身も光合成して生きているんじゃないかと思う。

 やっと大阪も冬らしくなったのだそうな。

 ぼくもよく知っているが、関西の冬は案外寒いのである。特に室内は冷え冷えとして、春のやるせなさ、夏の腹立たしさ、秋のものさびしさとはとはまるでちがう、一種の絶望感ともいうべきものがある。

 ……と、ここからは写真とは直接関係のない話になるのだが、昔を思い出して、

 一日を終えて部屋に戻り、電気のスイッチを入れても、冷え切った蛍光灯はすぐには明るくならない。凍りつくような弱々しい光に身をひたすときは、独り暮らしの男(あるいは女)が孤独感に打ちのめされるときである。

 やっと温まってきた電気コタツにもぐりこんで、亀の子のように身をすくめたが最後、もう動くのがいやになる。Never thinking of tomorrow どころか、現在についてさえ考えたくなくなるのだが、こんなとき不信心者を救ってくれるのは、イエス様でも仏様でもない。

 ノックもせずにドアを開けて入ってきたのは、無学無教養だけど気のいい飲兵衛の友人である。

 -へえ、君、まだ生きてたのか。おい、うまい酒を持ってきたから湯を沸かせ。熱燗にしよう。

 有無をいわせず、酒盛りがはじまる。ふだんはもののわからぬ困った友人なのだが、こういうときには実にありがたい。

 文科省はバカだから推薦しないだろうが(笑)、サウイフモノニ ワタシハナリタイと思う。つまりなんだね、たとえ立派でない人間であっても、きっとだれかの役には立つということだ。

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December 06, 2019

Daily Oregraph: ノンシャラーンな12月

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 冬の強烈な太陽が反射して、海がギラギラ光っている。まぶしくて目がくらむほどである。それなのに手袋がそろそろ恋しくなる気温なのだから、だんだん散歩がおっくうになる。

 あいかわらずデスクワークがつづく。しかしいくらがんばっても、人間の集中力などたかが知れているから、しまいにはいやになってくる。そこで一日のしめくくりはウィスキー・オン・ザ・ロックス。正気を保つ妙薬である。

 そんなときエラ・フィッツジェラルドの歌っていた Smoking, drinking, never thinking of tomorrow という歌詞をよく思い出す。たしか never thinking OF tomorrow と、of をずいぶん強調して歌っていたように記憶しているので、ときどき真似をして「never thinking オブ tomorrow」と、素っ頓狂な声を出して口ずさむことがある。

 このすぐあとはノンシャラーン(nonchalant 英語では最後の t も発音)とつづくのだが、これフランス語だね。年代物の仏和辞典を引くと、「呑気な、放逸な、無頓着な、無関心の、懶惰な、いい加減な、だらしのない」(新仏和中辞典 白水社)だそうである。「懶惰」か……ふと太宰治を連想してしまったけれど、話の収拾がつかなくなるからやめておこう(笑)。

 禁煙主義者が幅を利かせるこのご時世に、ぷかぷかタバコを吹かしながら酒を飲むんだから、なるほどノンシャラーンにちがいない。それに酒場の請求書なんぞシュレッダーにかけちまえばいいんだから、ノンシャラーン。だれになんといわれようとも、問題ないと勝手に認識し、わしゃ知らーんで、ノンシャラーン。

 ノンシャラーンも徹すればたいしたものだと思うが、某首相のようにノンシャラーンな悪人になるのはなかなかむずかしい。善良なる市民がいくら修行したって、ああはなれまい。

 真面目にも徹し切れず、ノンシャラーンにもなり切れない。モヤモヤした気分のまま、とうとう12月を迎えてしまった。失われた時間はノーリターン。

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