Daily Oregraph: 最後のミヤマニガウリ
分担金だの留置権だの担保だの、およそ自分には縁のない単語を相手にしながら机に向っていると気分がくさくさするから、好天に誘われて散歩に出た。
すっかり葉を落とした不格好な街路樹も、影だけを見れば、琳派の屏風絵のようである……はずがないね(笑)。この木にかぎらず、あちこちの街路樹は落葉が進んで、みすぼらしい姿をさらしている。
おお、そうだ。相生坂下のミヤマニガウリはどうなっただろうか?
……こうなっていたよ。しかし、もうすっかり終りかなあと思ったら、たったひとつだけ花も実もあるやつがいた(探してごらんなさい)。万物枯れゆく中、ひときわ異彩を放っている。こういうジジイにぼくもなりたいものだが、もう無理だろうなあ。
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