Daily Oregraph: 風景は変る
電柱の右側にもう一本あった線路が姿を消して、レールが積み上げられていた。この線路は長年使われていなかったようで、近くの漁師さんがよく昆布を干していた。
路線廃止になるまで列車の走っていた線路でも、(たぶんレール撤去の)作業が行われていた。ほんとうはもっと近づいて確認したかったのだが、お仕事のじゃまをするわけにはいかないから遠慮しておいた。
いつの間にか風景は変る。いま目の前にある景色は未来永劫変化しないようについ錯覚するけれど、いつかは必ず変る。線路が撤去されて何年かたてば、ここを列車が走っていたことさえ、きれいさっぱり忘れ去られるだろう。
ついでにいうと、投票率がわずか10%上がるだけで政権がぐらつくことはまちがいない。投票したって世の中なにも変らないというのは、万物流転の大原則にも反するまちがいである。座して貧困を招くほど愚かなことはない。廃れはじめた風景を一変させるためにも、お互い参院選には一票を投じようではないか。
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