Daily Oregraph: 釧路に夏が来た
白妙の衣は干していないけれど……相生坂に夏が来た。
本日の最高気温は24.0度。ちょうどいい気温ではないか。散歩をすると、途中からうっすら汗がにじんでくるけれど、少し風があるからまことに気持がいい。
帯広では38.8度、いつもは涼しい根室でも34.0度だったから、釧路がいかに快適な町であるかおわかりいただけることと思う。避暑に行ける金持でなくとも、みんな平等にこの涼しさが味わえるという、わが国屈指の民主的都市である。
珍無類のでかい笠をかぶって暑さをしのごうという(よくもまあ、あんなバカなことを考えついたものだ)どこぞの暑苦しい大都会を脱出して、あなたも釧路にいらっしゃい。
近所のお宅のユキヤナギ。わが裏庭のものより枝ぶりがよかったので、勝手に撮影させていただいた。当社大阪通信員君がユキヤナギの写真を送ってくれたのは3月20日だから、こちらは2ヶ月以上遅れている。
すなわち遅咲きの花というわけだが、これはほめことばである。この涼しさが幸いして、いずれ釧路が脚光を浴びる日もくるであろう。遅咲きの町というわけだ。
特にこの冷涼な気候は勉学には最適だから、ロシア圏を視野に入れた国際大学都市を目指すのも悪くはない。九州の大分に APU という大学があるんだから、North Pacific University (略称 NPU)というのはどうだろう(どうせホラを吹くならこのくらいでなくちゃね(笑))。
あ、釘を刺しておくけれど、一儲けをたくらんで補助金詐欺をしてはいけませんぞ。
Comments
とんでもない暑さでしたよね。
帯広やら北見の気温を見てはつくづく奈良の住民でよかったと思いましたよ(笑)。
そんなさなかに24度とは・・・うらやましい限り。
冬の寒さがなかったならばいつか移住してやろうと思うのですが・・・
Posted by: 三友亭主人 | May 27, 2019 22:08
>三友亭さん
> 冬の寒さがなかったならば
寒さといっても、昔に比べればたいしたことはありません。まず平均 1/2 といったところでしょうか(ほんとですよ)。
それに真冬の家の中は、京都・奈良よりもずっと暖かいですしね。これで勉強がはかどらないはずはありませぬ。ついでにいえば、お酒もまたはかどるかと……(笑)
21世紀の学問の都は、涼しい釧路です。三友亭先生には萬葉の講座をご担当いただきましょう。
Posted by: 薄氷堂 | May 27, 2019 23:30