Daily Oregraph: 定期コース復帰
ほんとうにひさびさの定期散歩コース。快晴、寒くなく暑くなく、風はあるが強からず、まことに快適である。
あちこち緑が目立ってきた。季節の移り変わりを味わうには、やはり歩くのが一番である。
この線路もいずれ撤去されるんだろうと考えながらカーブを曲がると、沖に停泊する船が見えた。ハッチは五つ。いわゆるハンディ・バルカーだが、ここで化学肥料でも揚げるのかな。
もう一つカーブを曲がると、プーンと磯の香りがしてきた。あまりにも強烈だったから崖の下を見ると、匂いの出所はみごとな昆布である。これだよ。これはね、山間の盆地に暮していちゃ嗅げない匂いなんだ。千金の値があると思う。
知人の砂浜でもやっと緑が優勢になってきた。やがて来る短い夏の前ぶれといったところだろうか。
おやおや、フキノトウがこんなに伸びている。
結局歩きながらたいしたことを考えているわけではない。へえ、ほんとに季節が変ったなあ、とあたりまえのことに感心しているだけである。しかし理屈を排除して景色をありのままに受け入れるというのは、案外禅の境地に近いかもしれない(笑)。
Comments
>山間の盆地に暮していちゃ・・・
ご指摘の山間の盆地の住人です(笑)
そうなんですよ。とくに、若いころまでは潮の香りの中で暮らしていましたから、時々この香りが無性に恋しくなっちゃいます。
かといって・・・一番近い海は大阪湾。ちょいと違う匂いなんですよね、これが・・・
Posted by: 三友亭主人 | May 05, 2019 22:03
>三友亭さん
ほーらね、海辺で生まれ育った人には潮の香りがしみついているんです。たまに嗅がないと体に悪いですよ(笑)。
大阪湾はよくわかりませんが、イメージとしては油の匂いかなあ?
Posted by: 薄氷堂 | May 05, 2019 23:33