Daily Oregraph: 裏庭画報 グースベリは死なず
09時50分の南の空。雪がちらほらと舞っている。午後からは青空が出た。最高気温は0.3度。
昨夜からの積雪は約3センチほどであろうか。この冬は特に雪が少なく、大いに助かっている。
毎度雪かきの話ではご退屈だろうから、
これをごらんいただきたい。
え、十分退屈じゃないか、って? まあ、そういいなさんな。(たしか)二年前に枝を切り取ってここに植えたグースベリなのだが、しっかりと生きている。
植物は実にしたたかなものである。ぼくなどはその冬に耐える姿にジーンと感動するけれど、金が命の新自由主義者たちには無縁の境地であろう(笑)。
ここに断言しておきたいが、人類が滅亡したあかつきには、墓地だけじゃない、高級外車も、ブランドもののバッグも、銀行の金庫も植物に占領されることは確実だ。それが自然の摂理である。
もはや墓前で紙銭を燃してくれる人もいなければ、お経を唱えてくれる坊さんもいないから、自分だけあの世で楽をしようったってそうはいかない。そうなれば金持と貧乏人、人種や肌の色、優等生と劣等生の区別もなく、人類滅亡してはじめて平等が実現するとは、ハハ、のんきだね。
そんなことを教えてくれた哲学的なグースベリの枝だが、ここは日当りが悪すぎて実がならないから、今年は場所を変えてやりたいと思う。春を待とう。
Comments
そういえば藤子不二雄(たしかFのほうだったかな)の漫画で、人間どころかあらゆる動物が死に絶え、地球上が植物だけになってしまって、二酸化炭素を吐き出す動物が居なくなってしまって、困った植物が死んだ動物を再生する能力を手に入れてしまった・・・なんてやつがありましたなあ・・・
Posted by: 三友亭主人 | January 30, 2019 22:28
>三友亭さん
例のなんとか国紀よりは、藤子不二雄さんの漫画のほうがずっとためになるといういい例ですね。
> 二酸化炭素を吐き出す動物が居なくなってしまって
そうなんですよね。だから酸素だけをありがたがって炭素を目の敵にするのは愚かなことで、炭素なければ生命なし。
さてなんだかんだいっても、やがては植物の時代も終って、地球は石ころだらけになってしまい、そのうちに太陽が膨張し始めると一巻の終り(笑)。まあ、それもいいでしょう。
Posted by: 薄氷堂 | January 31, 2019 09:32