Daily Oregraph: 冬到来
青空に誘われて散歩に出たはいいけれど、風が冷たいのなんの。もっと厚手のコートを着てくればよかったと後悔した。
街路樹はどれも裸になって、ナナカマドもごらんのとおり。それでも赤い実を残しているだけ立派である。
相生坂の西側。日陰では道路の表面が凍ったままである。ツルツル滑るから、手すりに頼らなければ転倒は必至、おっかなびっくり坂を登った。
太陽に向って歩くと、顔はほんのり暖かいのだが、背中は寒い。隙間だらけのだだっ広い部屋で、チョロチョロ燃える囲炉裏の前に坐っているようなものである。
-お寒うございますね。
-うむ、いよいよ冬だねえ。歳を取ると寒さがこたえる。
-おひとついかがですか?
そういって若い娘さんは熱燗をすすめてくれた……わけがないよ。冬の妄想である(笑)。
Comments
そちらは寒そうですね。
こちらもいよいよ冬到来ということで、一昨日、職場でもストーブが入りました。高地にあるせいか盆地の地域よりも半月以上早い設置です。
そして、今朝、今年初めて車の窓が凍っていました。
Posted by: 三友亭主人 | November 24, 2018 10:44
ナイス、妄想!!!
私的には壺にはまりました。(笑)
Posted by: しょうちゃん | November 24, 2018 13:25
>三友亭さん
ストーブが入ったのなら燗をつけられますね。スルメをかじりながらみんなで一杯……とはいかないか(笑)。
> 今朝、今年初めて車の窓が凍っていました。
朝急いで出たいときには、ほんとに閉口しますよね。
Posted by: 薄氷堂 | November 24, 2018 17:41
>しょうちゃんさん
そもそもそんなに品がよくて気の利いた娘さんはいまどきめったにいないから(失礼)、妄想にきまっています。
この手の妄想にとりつかれるようになったら、お互いもうそう長くはない……?
Posted by: 薄氷堂 | November 24, 2018 17:45