Daily Oregraph: 中之島ブルース
ネタがないのを見かねた大阪無給通信員が写真を送ってくれた。えらく格調の高い洋風建築である。へえ、やっこさん、こういう趣味もあったんだなあ。
-なあ、この建物はなんだい?
-ちぇっ、だから田舎もんは困るね。なんにも知らないんだなあ。かの有名な中之島公会堂だよ。
と、大軽蔑されてしまった。給料を支払っていないから、仇を討たれたのかもしれない。そのうちタコ焼きでもおごるから勘弁してくれ。
しかも……
-おい、街路樹が丸坊主じゃないか。まだ九月だぜ。異常気象じゃないか?
といったら、黙ってニヤニヤしている(直接見たわけではないが、そうにちがいない)。
田舎者といえども、ぼくは科学の子である。写真の exif データを確認したところ……なあんだ、今年の2月24日に撮影したんじゃないか。あやうくだまされるところであった。
しかし手前の花壇に花が見えるのは、さすが暖国である。北国の男が大阪を散歩するなら、真夏より2月のほうがずっとよさそうだ。
Comments
>えらく格調の高い洋風建築である
こんな建物を、とある府知事・・・例の白カブですが・・・こんな古臭いものはぶち壊してしまえとおっしゃっていた時期がありました。
そのお言葉が実現することがなくって良かったんですが・・・
まあ、文楽さえあの扱いをした方ですからねえ・・・でも、彼にとどまらず、こういったものの価値を感じられない輩が増えています・・・本当に困ったものです。
Posted by: 三友亭主人 | September 24, 2018 22:02
>三友亭さん
白カブ君につける薬はありませんから、相手にするのはやめておきましょう。
通信員君によると中之島の公会堂は耐震工事を終えたそうで、まずはなによりです。
古くさくても価値のあるものは大切にしなくてはいけません。爺婆を含めてね(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | September 24, 2018 23:39