August 31, 2018
August 29, 2018
August 25, 2018
August 23, 2018
Daily Oregraph: 風もないのに
本日の最高気温26.1度。釧路人の感覚としては十分暑い。
しかも風がないのには閉口した。窓を開けても風が入ってこないのである。それなのに海の鳴る低い音が聞こえてくる。
しかも風がないのには閉口した。窓を開けても風が入ってこないのである。それなのに海の鳴る低い音が聞こえてくる。
そこで太平洋でも見物してやろうと、夕方散歩に出たのだが、途中の斜面を見てアッと驚いた。バーナムの森が押し寄せてくるのを見てあわてたマクベスみたいな心持ちである(笑)。
近くに寄って確認しなかったけれど、この群落はオオイタドリだろう。ここは長いこと空地になっているので、植物に占領されたのである。自然の征服など夢のまた夢、人間は到底植物に勝てやしない。

海岸に来てもやはり風はない。しかし波は高い。沖からは地鳴りのようなすさまじい響きが伝わってくる。遠くにある台風のせいにちがいない。
植物に圧倒されるくらいだから、もちろん海に対抗できるわけがない。非力なジジイは小さくなって線路沿いを歩くしかなかった。
う~む、気分直しに芋焼酎でも一杯やるとするか……
August 20, 2018
Daily Oregraph: おじさんの社会科見学
-おお、暑いねえ!
-天気よすぎるじゃないか。
たまにはドライブをしようと、T君とともにやって来たのは塘路湖。釧路市内からは、直線距離にして20数キロに過ぎないのだが、気温が全然ちがう。4~5度は高いんじゃないかと思う。
この湖は海跡湖だから、かつては海だったのである。たぶんいわゆる縄文海進と同時期だったんじゃないかと思うが、数十メートル陸地が後退したというレベルの話ではない。人類が細々と暮していた大昔にも、恐ろしく気温の高い時期があったのだ。
塘路湖のさらに北、シラルトロ湖も海跡湖。気温の低下とともに海面が後退し、あとに取り残されたのである。上がれば下がり、下がれば上がるのは自然の理、温暖化などといってむやみに恐れる必要はないと思う。
てなことを考えたのはいいが、空は快晴、気温は体感28度とくれば、
-ビールが飲みてえなあ!
と意見が一致した。もちろん二人ともじっと我慢、我慢。

さて本日の目的はここ、標茶町資料館(正確には今年の6月まで)である。この印象的な建物は、北海道集治監釧路分監の本館が移築されたもの。内部に各種資料が展示され、ぼくも何度か訪れたことがある。
ところが関係者以外立入禁止となっており、よくよく見ると「耐震工事中」だという。あきらめて戻りかけたところ、声をかけたくださった方に、「収蔵品なら隣の建物で見られますよ」と教えていただいた。
工事中一時的に収蔵品を仮置きしているのかと思ったら、そうではなく、

今年新しくできた「標茶町博物館ニタイ・ト」に、収蔵品すべてが移されていたのである。

入館料大人わずか210円也。中へ入ると、まだ新しい木の香が漂う、ゆったりとした快適なスペースであった。
せっかくだから展示物をゆっくり拝見し、

東釧路III式土器なるものにいたく感心した。これ、ビューティフルだよ。わが家の裏庭からこんなのが出土したら、天理参考館あたりに売り込むのだが……(笑)

この博物館の目玉は民間の昆虫学者(といっていいと思う)飯島一雄さんの昆虫標本コレクションである。
飯島さんの仕事机が再現され、壁にかかっている麦わら帽子にお人柄がしのばれて、とてもいい感じだ。このところTVでろくでもない連中のニュースばかり見せられていたから、無欲恬淡としてコツコツ勉強をつづけた民間篤学の士の仕事机には感銘を受けた。
まじめに博物館を見学したぼくたちは、このあと茅沼温泉へ行ってひとっ風呂浴びた。昼間の温泉は効く。ふたりともボーッとして、今日はもうなにをする気にもなれず、釧路に戻ってきたというおそまつ。
ああ、飯島さんの真似はできそうにない。情けないことである。あなたにもぜひこの博物館を訪れ、彼の仕事机を見て、おのれの不勉強ぶりを反省するようおすすめしたい。
August 17, 2018
August 12, 2018
Daily Oregraph: 秋風
8月11日18時23分気温16度。
俳句の季のうち、北海道の住人にとってもっとも違和感がないのは秋である。前を行くおじさんも長袖。半袖だと寒いのだ。
幣舞橋を渡ってT君と一杯。橋を渡ってからは、馬鹿話に夢中になって、写真を一枚も撮っていない。ずいぶん人出が多いと思ったら、河畔でイベントがあったらしい。
最後のお店では、ドイツ人のカップルに向ってT君が英語でさかんに観光案内をする。いったい外国語というのは酔うと滑らかになるものだし、カップルは二人ともかなり日本語を解するから、会話はみごとに成立し、ぼくは三人の話を肴にして(笑)ワインを味わった。
どこの国にいるんだかわからないミステリー・ゾーンに迷いこんだおかげで、いい気分転換になった。
英国史はやっとバラ戦争が終ったあたり。さてがんばらなくちゃ。
August 06, 2018
Daily Oregraph: お盆雑感
いつのまにかこんな時期になった。
お盆になると俗縁を断って成仏したはずの先祖の霊が帰ってくるというのだが、ちょっと考えてみればわかるとおり、それはどうもおかしい。
俗世に未練があって帰ってくるようでは、お経の効果も空しく、成仏していない証拠なのだから、教義上も問題かと思うけれど、たぶん布教の都合上、ネイティブの先祖崇拝を取り込んだのだろう。
そうはいっても、智に働けば角が立つ。お坊さんだって霞を食べて生きているわけじゃないから、お盆がなければ困る。それにお盆休みがあるのはだれだってうれしいにちがいない。
夜が明ければ朝になり、夏になればお盆が来るのは自然の理だと考えていれば、めでたく日本人の一人として認められるんだから、これ以上余計なことはいうまい(笑)。
本日の最高気温は19.2度。いま部屋の中は肌寒いくらいだ。それでもこのバチあたりはこれからオンザロックを飲もうとしているのである。
August 04, 2018
Daily Oregraph: 町へ
親子連れといっしょに幣舞橋を渡って町へ。
本日は最高気温 21.5度、湿度は 55%、快適そのものである。この時期、「そうだ、京都へ行こう」などというバカなことを、ぼくは絶対に考えない。こっちのほうが文化的生活を楽しめるのだから、東夷(あずまえびす)で大いに結構(笑)。

日頃は人影まばらな釧路川河畔がめずらしくにぎわっている。昨日から港まつりなのである。
イベントは敬して遠ざけるぼくが町にやって来たのは、帰省中のT君に会うためである。最近は出不精の度が進み、めったに橋を渡らないから、ぼくとしては異例中の異例といっていい。

喫茶店で積もる話をしてから、ランチはモリソバ。夏はこれにかぎる。
ジジイ二人で祭りの催しを見物したってしょうがないから、次回は夜橋を渡って一杯やることにして別れた。こうしてたまに声をかけてくれる友人がいないと引きこもり老人になってしまうので、感謝。
August 03, 2018
August 01, 2018
Daily Oregraph: 霧晴れて
これは昨日米町公園の展望台から港町方面を撮影したもの。霧がかかると展望台に上る意味はほとんどない。
そして月改まり、八月一日。ウソのように霧が晴れ、気温はぐんぐん上昇して30.1度になったから、さぞへこたれたであろうと思うのは素人の浅はかさである。
湿度が低く、南側の窓を開けるとさわやかな風が吹きこんでくる。その爽快なことといったら、高原の別荘の風通しのいい部屋で涼んでいるような心地がする。こういう夏なら悪くはない。
薫風南より来たり……とても殿閣とはいえないが(笑)、茅屋微涼を生ず、とまあ一休さんみたいな心境を味わった一日。ありがたや、ありがたや。
しかしそれも部屋の中にいればこその話であって、午前中の草むしり、夕方の散歩と、本日は二度もたっぷり汗をかいた。
熱中症で倒れてはつまらないから、今夜も芋焼酎オンザロックの助けを借りることにしよう。ご馳走してあげるから、あなたもいらっしゃい。
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