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July 30, 2018

Daily Oregraph: ヒヨドリバナ

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 相生坂のヒヨドリバナ(キク科)。

 牧野先生の図鑑によると、「北海道からフィリピン、支那にまたがる東亜の温、暖帯に広く分布」するという。しかし同時に「この属はメキシコに多い」というから、アジア専門ではないらしい。

 フィリピンやメキシコと聞いただけで、どっと汗が噴き出しそうになる。なにも北海道まで進出しなくたっていいじゃないか(笑)。

 「ヒヨドリが鳴く頃、花が咲くのでヒヨドリバナの名がある」そうだけれど、ほかにも同じ頃咲く花はありそうなものなのに、なぜこの花が選ばれたのかは不明。

 今日もうっすらと霧がかかった。最高気温 22.5度と昨日よりも低いのに、散歩したら汗まみれになったのは、もちろん湿度のせいである。なんと 89% というから、この気温でも熱中症の可能性はある。

 さて体をオンザロックで冷やすとしようか。

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July 29, 2018

Daily Oregraph: 霧の日

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 すさまじい音を立てて海が鳴っている。風もないのに波が立ち、地獄の釜のように煮えくり返っているのは、はるか彼方の台風のせいだろうか。

 本日の最高気温は24.0度。しかし歩いていると細かい霧の粒がときどき顔にあたり、じっとりと汗ばんでくる。

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 近年はずいぶん霧が少なくなったように感じる。しかし釧路の夏といえば、霧がなくてははじまらない。

 昔はいかにも厭世的な霧笛の音が空に響き渡り、日頃は威勢のいいお兄さんも、憂いを含んだハムレットみたいな顔をして、to be to be、いやトボトボと歩いていたものだ。

 万物を押し黙らせる威力のあったその霧笛も、信号所が廃止されて以来ぱったりと聞こえなくなった。

 しかし霧笛が鳴らなくとも、霧には人を寡黙にする力がある。霧の向こうに希望は見えないからだ。

 いや、待てよ。そうともかぎるまい。

 この先の踏切に近づけば、妙齢の美人がたったひとりで海をながめているかもしれないではないか。そうしたら、彼女の横顔をこっそり見てやろう。

 ……う~む、やっぱりそんな幸運には巡り会えなかったよ(笑)。

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July 27, 2018

Daily Oregraph: 稲荷横町

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 キタキツネなどは珍しくもないから、ここのところレンズを向けようとも思わなかったのだが、今日はおや? と思ったので……

 このあたりでみかけたキツネは、去年まではたしか2匹のみ。今日は写真の場所の少し手前でもう一匹目にしたから、合計4匹である。

 夫婦+子ギツネ2匹なのか、それとも夫婦二組なのか、それとも夫婦+子ギツネ一匹+独身キツネ一匹なのか、ぼくの凡眼では区別しかねるけれど、体のサイズが小さいのも混じっているから、子どものいることはまちがいないと思う。

 人間界では労働者いじめの悪政のせいで少子化が進行しているけれど、キタキツネにはたぶん優秀な総理大臣がいるんだろう。

 住宅街をウロウロしているところは野犬と変らないが、この連中は人に噛みついたりしない。犬どもよりよっぽどマシである。しかしキタキツネは病気を媒介する恐れがあるので、このまま増えつづけるとしたらちょっと心配だ。

 すでに通行人よりキツネのほうが数は多い(笑)。人口は当面減りつづける。キツネの家族がこれからも繁栄するとすれば、いずれ人間はキツネどもの間を遠慮しながら通り抜けるようになるのかもしれない。

 卑屈な笑いを浮かべながら、

 -え~、ちょっとごめんなすって。キツネのみなさん、あたしを通しておくんなさいな。

 人間がキツネにくらべて特別えらいわけじゃないから、まあ、それもいいか……

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July 26, 2018

Daily Oregraph: エゾフウロ

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 本日の湿度は 83% とやや高かったが、最高気温は 19.8度。 ぼくが悪いわけではないけれど、こんなに涼しくてはほんとに申し訳ないような気がしてならない。

 散歩の途中通りかかった相生坂に、エゾフウロがたった一株咲いていた。これは夏の花なのだが、秋の花といってもいいくらいはかなげな風情がある。無教養丸出しの杉田水脈議員などは、エゾフウロを煎じて飲むとよろしかろう。

 今年はまだ春採湖も温根内も歩いていない。だんだん出歩くのがおっくうになってきたのは、たぶん老化のしるしだろう。これではいけない。

 まさに反省の日々である。

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July 21, 2018

Daily Oregraph: 雑草やつれ

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 本日の最高気温22.5度。その割に暖かく感じたのは湿度が高いせいだろう。

 午前中草むしりしたら、たっぷり汗をかいた。予想以上に疲れてしまい、気力が減退したため、読みはじめた英国史はさっぱり先へ進まず、イギリスにはまだローマ人は侵入していない(笑)。

 最近さっぱり写真を送ってこない大阪通信員からのメールによれば、外へ出て写真を撮るなど滅相もないという。その代り、エアコンをかけっぱなしにして猛勉強しているらしい。

 実にえらいものである。

 同じジジイでも、草むしり中に熱中症で倒れるのと、学問の最中にポックリいくのとでは格がちがう。「よせばいいのに草むしりなんてするからだ」と笑われるのと、「えらいもんだね。最後まで本を放さなかったそうだよ」と感心されるのとでは、千里の隔たりがあるからだ。

 反省しとります。

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July 18, 2018

Daily Oregraph: 最高気温18.7度

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 一昨日は釧路でもめずらしく最高気温30度を越したけれど、昨日は(たしか)21.5度、本日は18.7度。

 30度を突破した日も、室内で集中して仕事していたせいか、さほど暑くは感じなかった。酷暑にお悩みのみなさまにはなんだか申し訳ないような気もする。

 しかしこれほど涼しくても、午前中に虫に刺されぬよう完全武装して草むしりをしたら、やはりたっぷり汗をかいた。だから豪雨被災地の方々のご苦労たるや、想像を絶するものがあるにちがいない。

 昨日までぶっ続けで辛気くさい仕事をしていたのがやっと一段落したので、今日は草むしりのあと食料調達のため買物。夕方にはいつものコースを散歩した。

 おだやかな海をながめながら散歩するのは、実に気持がいい。ああ、こんなに快適でいいのだろうか?

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July 13, 2018

Daily Oregraph: 駅裏寸歩

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 用事があったついでに駅裏をちょっとだけ歩いてきた。時間がなかったからとても散歩とはいえず、三歩いやせいぜい寸歩程度である。

 おおざっぱに眺めたたけなので、どこがどうとうまく説明できないのだが、ずいぶん景色が変ったようだ。多くの古い建物が取り壊されて姿を消したことはまちがいない。

 いずれゆっくり歩いてご報告するつもりだが、面倒な作文を引受けたものだから、ここ数日は動けそうにない。ウンウンうなってみても、さっぱりはかどらないのには閉口する。

 というわけで一応生存証明として、わけのわからぬ写真を撮ったのだが、この酒壜の絵はなかなかおもしろい。壜の中身は空なんだろうか?

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July 08, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 ハコベゆるすまじ

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 今年の悪役はハコベである(ウシハコベじゃないかと思うが……)。異常な繁殖力で畑をほとんど覆いつくし、第二次小松菜が危うい。ハコベに圧迫されて、まったく成長していないのである。

 今日はまずまずの天気だったので、一時間ほど草取りをしたけれど、むしってもむしっても一向に減らないのには閉口した。難敵である。四面敵ばかりでは、猛将張飛といえども勝ち目はないんじゃないかと思う。

 草むしりのついでにでかい毛虫を三匹退治した。毛針に毒があるかもしれないから、こいつにはうっかりさわれない。殺虫剤は使えないので、除草鍬と長靴で駆除するのである。

 雑草と虫を前にしては、一個人はほとんど無力である。しかしたとえ無力ではあっても戦わねばならない。

 そういえば、国会にはびこる雑草と毛虫どももなんとか駆除したいものだ。このたびの大雨による大災害を放置して、首相はパリに遊びに出かけるのだそうな。まともな人間のすることではない。有毒の毛虫みたいなものである。

 あれやこれやを考えれば絶望的な気分になるが、一人では敵しがたい毛虫や、取り切れない雑草も、多くの助けがあれば始末できるのだから、希望を捨ててはなるまい。

 大きな目標もまずは一歩から。国会も大事だけれど、どなたかわが裏庭の草むしりを手伝ってはくださらないだろうか。ビールと芋焼酎をキンキンに冷やしておくから(笑)、ぜひ。

【9日追記】

 首相外遊日程取りやめ……あたりまえである。いまごろになって取りやめとは、行く気満々だったにちがいない。呆れて言葉も出ない。

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July 05, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾノシモツケソウ

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 本日は雨。このところずっと天気が悪い。しかも今日は特に寒い。涼しいのではなく、寒いのである。

 散歩をするような天気じゃないから、傘をさして裏庭へ来てみたら、雑草の天下である。低温ではあるが、花の世界は夏枯れの時期を迎えたらしい。

 雨に打たれるエゾノシモツケソウはまだツボミ。ほかに目立つものはない。

 暑い地方のみなさまには申し訳ないけれど、この寒さではどうにも元気が出ない。ビールもまずい。もっと暑くなってくれ。

 さてたまにはタメになる豆知識でも。

 ここ数日 YouTube で海運界のいろんなドキュメンタリを見ていたら、"twenty-four seven" という表現が何度も耳に入った。最初は不勉強による聞きちがいかと思って首をひねっていたけれど、そのうちに一日24時間週7日、つまり毎日朝から晩まで休みなくという意味だと了解した。

 たとえば大きな港のコンテナ・ターミナルがそうだし、コンビニもそうだろう。盆も暮れも祭日もなく、交替で一日中だれかが働いているからだ。なるほど、と感心。おもしろい言い方もあるものだ。

 一日ビール24杯週7日、ではありませんぞ(笑)。

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July 02, 2018

Daily Oregraph: 霧中走行

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。

 小型船だから、セキュリティ・チェックポイントとはいっても、左側に見える小さいデスクだけ。担当者はスマホに夢中である。

 対岸が見えないことからもわかるとおり霧が深い。今日はその濃霧の中を十勝港まで往復。運転に神経を使うから、ちょいと疲れた。

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