大阪通信員だより 天神さんの筆塚
-ほら、天神さんの写真だよ。
-天神さん? どこが天神さんなんだ。
これを見て天神さんを連想する人はめったにいないだろうと思う。なんとなくゲゲゲの鬼太郎風味が漂っている。いったいどこの天神さんなんだ、と問うたところ、
-大阪天満宮に決まってるだろ。無知は悲しいね。
そういわれても、天神さんといえばまっさきに思い浮かぶのは京都は北野の天神さんである。ついで太宰府天満宮だろうか。
-おいおい、失礼な。天満の天神さんを忘れちゃ困るね。
そうか、そういえば天神橋筋というのがあったよなあ。だけどさ、「筆塚」の写真を見せて、これが天神さんだ、はないだろう。
第一わが大阪通信員に書道のたしなみがあるとは思えないし、なんでまたシャッターを切ったものかは謎である。ふつうは拝殿の写真を撮りそうなものだが、ふつうでないところが通信員君の値打ちかもしれない。
調べてみたら、この筆塚はたしかに大阪天満宮の境内にあるそうな。塚の手前にある「老筆函」には、供養するために使い古した筆を入れるらしい。
道修町(どしょうまち)の薬種商のみなさんが建てたらしいけれど、昔は毛筆で帳面をつけていたからだろうか。あるサイトから引用させていただくと、「毎年1/8に講員が揃って参拝し、献湯神事をする。会員は道修町の製薬業者」ということらしい。
なんで天満宮に筆塚かというと、たぶん菅原道真さんが学問の神様だからなんだろう。ぼくは知らなかったけれど、京都北野や太宰府その他各地の天満宮にも筆塚はあるそうだ。
あれほど通ったのに見落としていたのはくやしいから、ぜひ北野の天神さんへ確認しに行かねばなるまい。神社マニアとしては、ついでに大阪天満、太宰府にも足をのばしたい。
天満の天神さんは大阪通信員君に案内してもらうとして、太宰府はどうしようか? これから無給通信員を募集しようかしら(笑)。
Comments
天神さんといえば・・・大和にはその本貫地である菅原があり、そこにやはり天神さんが祀られています。
就職試験が通ったときに手にしていたのも、ここのお守りです。
Posted by: 三友亭主人 | May 20, 2018 22:35
>三友亭さん
おお、それでは大和の天神さんにもお参りしなくてはいけませんね。
悪質な税金泥棒どもに雷を落とすよう、天神さんにハッパをかけなくては……(笑)
なお「萬葉一日旅行」の連載、楽しみに拝見しています。
Posted by: 薄氷堂 | May 20, 2018 23:30