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May 29, 2018

Daily Oregraph: 霧の季節

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 この程度では濃霧とはいえないけれど、釧路名物霧の季節が到来した。

 さてあまりにもバカバカしいから書くのはやめようかとも思ったが……

 昨日 YouTube で予算委員会の録画を見たら、例によって首相が「平然として」ウソをついていた。この人、小学生レベルである。この人にはなにをどういっても通じないのだから、まともな頭の持主とはとても思われない。一点の曇りもない愚者である。

 内田樹さんのツィッター(5月22日)を引用させていただくと、

総理大臣がまた支離滅裂なことを言っております。でも、「あなたの言っていることは首尾一貫していない」という批判は「自分は知性的で論理的な人間である」ということにアイデンティティーの軸足を置いている人間にしか効果がありません。反知性主義の強みはここにあります。

 内田さんは学者だから上品にお書きになっているが、ようするに「バカにつける薬はない」ということだろう。

 え、「総理大臣を愚者呼ばわりするとはけしからん」というのですか? いやいや、「愚者を総理大臣にしていることがけしからん」のではありませんか。

 あの人に代る後継者がいない、などと寝ぼけたことをいう人がいるけれど、それはあんまりな(笑)。それほど日本人一般をバカにする発言こそ、ネトウヨ諸君のいう「反日」に該当するのでは?

 じゃあどうしたらいいといったって、ぼくたちには唯一の合法的武器である選挙権を行使することしかできない。あきらめることはないと思う。投票率さえ高めれば必ず勝てる。

 ほんの少しでも歴史のお勉強をすれば、選挙権がいかに値打ちのあるものであるかわかるだろう。昔は貧乏人には選挙権がなかったんだよ。しかも最初から「無記名」投票だったのではない。そのわけは明らかだよね。

 選挙で世の中が変らないというのは悪質な宣伝だ。年収数千万の人も二百万未満の人も等しく一票は一票ということは、われわれ貧乏人がゾロゾロと投票所に行けば、たやすく数で圧倒できるということだ。しかも無記名なんだから、だれに遠慮する必要もない。

 アニーよ、銃をとらなくてもいいから、投票所へ行け。

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May 27, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 新顔 ミヤマエンレイソウ

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 おお、これは? いつから咲いていたのだろうか。去年は見落としていたのかもしれない。

 オオバナノエンレイソウより二回りほど花が小さい。ミヤマエンレイソウだろうと見込みをつけて調べたところ、図星であった。

 ミヤマエンレイソウには花が白いものと、薄紫がかったものとがあり、前者をシロバナエンレイソウ、後者(写真)をムラサキエンレイソウともいうらしい。めったにみかけないから、貴重な花だと思う。

 ミヤマはもちろん「深山」の意味である。釧路は低温だから、標高が低くても花を咲かせるのだろう。

 ミヤマエンレイソウの咲くような深山幽谷に住むジジイは、たいてい仙人と相場が決まっている(笑)。

 とんと水墨画の世界であるが、それでも水道代に電気代、税金に社会保険料、いやはや仙人も楽ではない。味気ないことよ。

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May 26, 2018

Daily Oregraph: 5月26日 定例散歩

 タイトルを考えなくていいというのは実に気が楽である。

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 本日の最高気温 16.4度。散歩には最適の気温である。

 フキがのさばっている。文句あるなら撃ち殺すぞ、といわんばかりの勢いだ。フキと地頭、いや自民党には勝てぬということか。なんだかいっぺんにフキが嫌いになってしまった。

 フキに罪があるという法はない……と本日閣議決定(笑)。

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 線路上(といってもここに列車は通らない) に流れ昆布を干してあった。このへんの漁師さんたちの自家消費用なのであろう。

 昆布はいわゆる磯の匂いの主成分である。この匂いを嗅ぎながら育ったのだ。海辺の空気にはダシがしみこんでいる。

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 何年も前に店をたたんだ床屋さん跡。ここにもフキが……

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May 25, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 反省のグースベリ

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 一昨年枝を一本切って別の場所に植えたグールベリは完全に根づいたようで、今年はたくさん葉をつけた。

 去年は二粒しか実がならなかったけれど、今年はどうかな? 反省点としては、ここが日当りの悪い場所であること。しかも夏にはシャクが育って、さらに日が当たらなくなる。 

 なんの考えもなく植えるのでは百姓失格である。いくつになっても人は失敗から学ばねばならないようだ。

 そこで本日朝日新聞デジタルの記事の見出しから反省のネタを拾ってみた。

 鈴木長官が日大側聴取へ「監督に責任、ビシッと伝える」

 -いいねえ。ついでに「首相に責任、ビシッと伝え」てね。


 石破氏「アメフトの日大の対応、してはいけない標本」

 -そうだよね、「モリカケの自民党の対応、してはいけない標本」と、みんな思っている。

 すでに多くの人が指摘しているように、「日大」を「自民党」に、「内田監督」を「安倍首相」に、「学生」を「国民」に入れ替えても、ほとんどすべての文章が成立するのだから、この国は上から下までどうなっているんだろうと、つくづく悲しくなってくる。

 しかし縁あって日本に生を受けたのだから、簡単にこの国をあきらめてしまうわけにはいかない。日大の関係者のみなさんや学生諸君も、大学に対して同じ思いをされているにちがいない。

 今回の事件を非難するあまり、日大の存在そのものを否定しようとする乱暴な人々も中にはいるようだし、相手が一私大だからだろうか、日頃の政権への忖度ぶりを忘れて、マスコミもいいたい放題のように見えるのは気のせいだろうか。

 むしろアメフト事件を契機に理事会の体制を一新して、伝統ある大学の改革を進めるよう、心ある日大関係者を応援したいとぼくは思う。モリカケ事件と国政の関係も同じだろう。

 グースベリの生命力のおかげで(?)、めずらしくマジメなことを考えてしまったようだ。

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May 21, 2018

Daily Oregraph: 5月21日 定例散歩

 だんだんタイトルを考えるのが面倒になってきた……(笑)

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 これほどの凪は実にめずらしい。白波が立っていないのである。太平洋ではなくまるで琵琶湖のようだ。

 もちろん風はごく弱いけれど、パスタでいえばアルデンテ、ほんのちょっぴり冷たさが残っている。
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 ここではタンポポがもう綿毛になっている。やはり市内ではもっとも季節の進行が速い場所のひとつだと思う。

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 帰り道でこんなものをみつけた。女の子がチョークで描いたのだろう。まだこういう遊びが残っているんだなあ。

 ……というわけで、なべて世はこともなし。いや、あるか。

 日大の選手がアメフトの試合中に重大な反則を犯した事件で、関学側がカンカンに怒るのも無理はない。あれではヤクザの親分が子分を鉄砲玉に使うのと少しも変らないからだ。まかりまちがえば、人ひとり廃人にしかねない危険な行為だからびっくり仰天である。

 当然のことながら、大勢の人が口をきわめて日大の監督を非難している。首相と一緒に飯を食って得意になっている連中まで、このときとばかり、あいつは卑劣だとののしっている。

 録画が残っているから、いくらごまかしてもごまかしきれない。たとえ「おれが命令したという確かな証拠でもあるか」と開き直ったところで、コモン・センスに照らして、そんな寝言が世間様に通用するわけがない。たとえ直接紙に書かれた証拠はなくても、裁判をしたら有罪は免れないだろう。

 首相に飯をおごってもらったみなさんには、よ~くそのことを考えた上で、かの監督を非難するようおすすめしたい。

 あ、もちろん小生は残念ながら(?)あんパンひとつもごちそうになってはいないからね。

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May 20, 2018

大阪通信員だより 天神さんの筆塚

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 -ほら、天神さんの写真だよ。

 -天神さん? どこが天神さんなんだ。

 これを見て天神さんを連想する人はめったにいないだろうと思う。なんとなくゲゲゲの鬼太郎風味が漂っている。いったいどこの天神さんなんだ、と問うたところ、

 -大阪天満宮に決まってるだろ。無知は悲しいね。

 そういわれても、天神さんといえばまっさきに思い浮かぶのは京都は北野の天神さんである。ついで太宰府天満宮だろうか。

 -おいおい、失礼な。天満の天神さんを忘れちゃ困るね。

 そうか、そういえば天神橋筋というのがあったよなあ。だけどさ、「筆塚」の写真を見せて、これが天神さんだ、はないだろう。

 第一わが大阪通信員に書道のたしなみがあるとは思えないし、なんでまたシャッターを切ったものかは謎である。ふつうは拝殿の写真を撮りそうなものだが、ふつうでないところが通信員君の値打ちかもしれない。

 調べてみたら、この筆塚はたしかに大阪天満宮の境内にあるそうな。塚の手前にある「老筆函」には、供養するために使い古した筆を入れるらしい。

 道修町(どしょうまち)の薬種商のみなさんが建てたらしいけれど、昔は毛筆で帳面をつけていたからだろうか。あるサイトから引用させていただくと、「
毎年1/8に講員が揃って参拝し、献湯神事をする。会員は道修町の製薬業者」ということらしい。

 なんで天満宮に筆塚かというと、たぶん菅原道真さんが学問の神様だからなんだろう。ぼくは知らなかったけれど、京都北野や太宰府その他各地の天満宮にも筆塚はあるそうだ。

 あれほど通ったのに見落としていたのはくやしいから、ぜひ北野の天神さんへ確認しに行かねばなるまい。神社マニアとしては、ついでに大阪天満、太宰府にも足をのばしたい。

 天満の天神さんは大阪通信員君に案内してもらうとして、太宰府はどうしようか? これから無給通信員を募集しようかしら(笑)。

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May 17, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 チシマザクラ

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 今にも降り出しそうな空模様だが、せっかく咲いているのだから、チシマザクラを一枚。エゾヤマザクラよりやや色白の美人である。

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 オオバナノエンレイソウとニリンソウも仲よく咲いている。

 ちょっとした自然公園だと思えば、金はなくてもリッチな気分になれる(笑)。ありがたや、ありがたや。

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May 14, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾヤマザクラ咲く

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 日帰りで十勝港へ出張。本日の船上セキュリティ・チェックポイントである。

 十勝はやはり季節が一歩先を行っている。途中の景色を見ると、釧路よりも断然緑が濃いのである。

 くやしい思いをして帰宅し、裏庭へ回ってみると……

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エゾヤマザクラが部分的ながら開花していた。見ごろはまだまだ先だけれど、一応開花宣言してもいいだろう。

 めでたし、めでたし。

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May 12, 2018

Daily Oregraph: 17時の気分

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 時刻はちょうど17時00分。

 なんのあてもなく旅に出た男が、ふらふら歩いているうちにここにたどり着いたとしよう。

 この町には知り合いもいないし、今夜の宿はまだ決まっていない。さてどうする?

 特別食いたいものはない。男の財布の中にはまだ一万円札数枚残っているけれど、一人で居酒屋に入るのはまっぴらだ。ポケットにねじこんだ文庫本を読む気にもなれない。

 ほんと、どうしたらいいべか……というのが今日の気分である。あなたにもきっとこんな日はあるにちがいない。

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May 11, 2018

Daily Oregraph: フキ伸びるころ

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 線路脇のフキがぐんぐん成長している。

 裏の畑ではコマツナ、水菜、チンゲンサイ、白カブがすべて発芽した。しかしサクラはまだ開花していない。

 金はあるけど(笑)教養のない下品な政治家どもの姿をテレビで見るにつけ、この国が情けなくなってくるから、せめて花見をして憂さ晴らししたいところだが、この土日には咲くだろうか?

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May 08, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 白い花ふたつ

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 ニリンソウ。

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 オオバナノエンレイソウ。

 白い花ふたつ、今年も咲いてくれたからには挨拶をかねて、年代物の重い一眼レフで撮る。サクラよりうれしいかもしれない。

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May 06, 2018

Daily Oregraph: 魚釣りの夢

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 連休最後の日。

 ぼくなどは毎日が連休のようなものだけれど、ひさしぶりに仕事が入ったので、南埠頭にやって来た。

 みなさんやってますなあ、今の時期なにが釣れるのかしらないけど。よく釣りは短気な人向きだというが、ぼくはダメ。短気すぎるのである。

 おまけに虫ぎらいときているから、ミミズやゴカイなんぞを餌にするのはまっぴらご免こうむりたい。どうしてもやれというなら、エビで鯛を釣るという優雅で上品な釣りを選ぶだろう。

 結局いつ食いつくかわからない魚を待ってボーッとしているくらいなら、トロールで一網打尽のほうがいいやと、強欲な資本家みたいなことを考えてしまうのである。

 しかし手元に肝腎の資本がないから、ぼくが漁業に手を出さぬのは、資源保護上まことに結構なことだ。もっとも首相に取り入って補助金をどっさりもらえるなら(笑)話はまた別なんだが。

 ……などとバカな想像をしながらも無事仕事を終え、明日からはまた平常営業、魚釣りよりもさらに効率の悪い単語集めを再開する。いくら短気でも、こればっかりはトロール漁法は無理だからしかたがない。

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May 04, 2018

Daily Oregraph: 桜情報

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 やっと咲く準備を始めたらしいエゾヤマザクラ。わが家のサクラは日本一開花が遅いから、あと十日くらいかかるだろうか?

 この木はかなりの高齢のせいか、木肌も荒れ、ここ数年花の勢いが衰えつつある。恒星にだって寿命はあるのだから、桜の木がいずれ死を迎えるのはしかたのないことだけれど、少なくともぼくよりは長生きしてほしいものだ。

 開花したら景気よくシャンパンで祝いたいところだが、スタグフレーションの世の中ゆえ、つつましく(笑)キリンレモンで乾杯しようと思っている。 

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May 01, 2018

Daily Oregraph: 五月の空

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 四季の配分にはいささか不満があるけれど、北国にも平等に五月は来た。風からはとげとげしさが薄れてきたようだ。

 めずらしく鯉のぼりにみとれてしまったが、なんとなく鯉がシシャモに見えてしまうのは釧路育ちのせいだろうか。

 やっと外出の季節がめぐってきたというのに、ほとんど部屋にこもって歴史の本を読んでいる。万策尽きたリチャード2世の運命やいかに(笑)。

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