Daily Oregraph: 黒いのに白
散歩の途中でいやなものを見てしまった……なんてことをいうつもりはない。見方によっては、このポスター、皮肉の効いた風刺画のようでもあるからだ。唯一の欠点はレタッチソフトの使いすぎであろうか。お顔がツルツルになりすぎ(笑)。
もちろんどう見るかは各人の自由である。
「その道を進まれては迷惑だ」とか「国民のものなどと真っ赤なウソをつくな」とか「嘘つきのくせにずうずうしい」とお腹立ちのお方もいれば、「アベちゅちょうがんばれ!」という年端もいかぬ幼稚園児や、「アベノミクスのおかげで生活が楽になった」という不思議な感性をお持ちのお方もいるだろう。
自己責任のせいか、ちっとも生活が楽にならないぼくの感想を、 G. K. チェスタトンの「真っ黒に書ける赤鉛筆(真っ赤な焼け火箸のこと)」をまねていわせていただくと、「真っ黒いのに白」である。その心は……雪よりもなお白々しい。
そりゃあアベさんにだってご自分の道を進む権利はある。進みつづけて転落する自由もある。あるにはあるけれど、善良なる市民を巻き添えにしないでいただきたいものだ。
Comments
本当に進んでいってほしくない道ですよね、この「この道」ってやつは。おまけに「とりもど」して欲しくないですよね「この国」は・・・
こんなに落ち目になっても、彼がその座から退かないのは、ある意味では尊敬に値するのですが(もちろんその面の皮の厚さにですが)、そうではあっても「善良なる市民を巻き添えにしないでいただきたいもの」ですよね。
Posted by: 三友亭主人 | April 17, 2018 22:14
>三友亭さん
こんなポスターを掲載するのは紙面を汚すようで、ちょっと躊躇しました(笑)。
しかしこの期に及んでもなお擁護する人々がいるんだから世間は広いものです。思想的なつながりといったって、あのオツムではまともな思想らしきものはなさそうだし、利権のつながりなんでしょうか?
後世の歴史家にはボロクソに書かれること必至ですから、それを恐れて大学から人文系の学問を排除しようとしているんだろうとにらんでいますが、深読みしすぎかな(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | April 18, 2018 07:45