Daily Oregraph: さらば友よ
いったん乱れたペースを取り戻すのはそう簡単ではないが、やっと少し調子が出てきたので、定期散歩コースへ。
えっ、これはどうしたことだ! 長いつきあいの廃屋が、知人の路地から姿を消しているではないか。
う~む、倒壊寸前だったから解体したのだろう。ここ数日の間に取り壊されたらしい。
いずれこの日が来ることは予想していたけれど、それにしてもなあ……
最後に在りし日の勇姿をごらんいただこう(2017年12月21日撮影)。さらば、友よ。
さてこの廃屋の場合は、おのれの朽ちてゆく姿を正直にさらしてきたから、「貴殿は長年風雪に耐え……」と表彰状を進呈してもいいくらいだ。
しかし神をも恐れぬ隠蔽、改竄、欺瞞をほしいままにし、腐朽してなおしぶとく残る伏魔殿をどうしたらいいものか。まったく往生際が悪すぎるぜ。
こちとら色男ゆえ金と力には無縁ときている。できることといったら、せいぜい近日中に御得稲荷さんに15円のお賽銭を投ずるくらいか……
Comments
とうとうその日が来てしまいましたなあ。
いつか来る・・・その日は近い・・・と思ってはいましたが。
でも・・・できれば、重機などに頼らずに自然に朽ち果ててほしかったですなあ・・・
Posted by: 三友亭主人 | March 23, 2018 22:35
>三友亭さん
ほんとに自壊してほしかったんですけど、やはり危険を避けたんでしょうね。
しかし世の中には重機で無理矢理ぶち壊さねばならぬ腐った廃屋もあるようでして……(笑)
Posted by: 薄氷堂 | March 23, 2018 23:53