Daily Oregraph: 十勝港絵日記 2月19日
雪の積もったデッキは、とにかく滑る。転倒して打ち所が悪ければ大けがをしかねない。
足元の悪いときは滑りにくい緑のペンキを塗った通路を歩けというのだが、雪や氷があればいっしょ、盛大に滑る。
せっせと雪かきして無事全線開通したけれど、夜になったら昼間融けた雪や氷が緑地帯(?)のあちこちに流れこみ、やっぱり滑るのである。名づけてグリーン・アイスバーン。
本日のランチ。魚のスープは一見ギョッとするかもしれないが、ちょいとピリ辛のいい味つけであった。真ん中の黒い物体はポークである。骨つきかと思ったが、そうではなかった。これも見かけは今ひとつだし、肉は固かったけれど、うまかったよ。
このほかに生野菜のサラダがたっぷり一皿。キュウリ、ニンジン、トマト、レタス、タマネギ。デザートはミカン。ごちそうさまでした。
出張中はふだん昼飯にろくなものを食べないから、栄養が毛細血管の隅々にまで行き渡り、実にありがたかった。食事を共にすれば、人類はみな兄弟。排外主義に乗せられてはいけませんぞ。
Comments
お仕事ご苦労様です。この食事は日本の方が用意してくださったものでしょうか。船員さんもいっしょに食べたということですか。
人類はみな兄弟。オリンピックで韓国の李選手と、小平さんがお互いの国旗をかざしながら、並んで会場を一周していました。スポーツの世界では誰もいがみ合わず、本当に平和なのですが。
Posted by: トニー | February 19, 2018 21:28
>トニーさん
本船の乗組員は全員フィリピン人です。みんな気のいい連中ですよ。
ぼくは船長の隣の席でお相伴しました。
スポーツ選手はスポーツが共通語、電気技師は回路図が共通語……というふうに、言語・習慣・宗教はちがっても、なにかしら通じるものがあるんですね。
じゃあスポーツ選手と電気技師はどうすればいいんだといいますと(笑)、答えは簡単、いっしょに飯を食うことです。
Posted by: 薄氷堂 | February 20, 2018 21:34