Daily Oregraph: ガラケー生活
「ガラケー」という言葉を初めて耳にしたとき、ぼくは絵柄のついた携帯電話だと思った。つまり女性が爪にペンキを塗って(?)飾るのと同様に、携帯電話を派手にペインティングするのだろうと推察したのである。
笑ってはいけない。その昔ポケットベルからスタートした男に、「ガラパゴス携帯」などという奇妙な造語、ましてやその略語がすぐに浮かんでくるはずはないからだ。
そのガラケーを先月買い替えた。なにしろ初代を六年も使ってきたのだから、さすがに替え時が来たのである。
なんでスマホにしなかったかというと、答は簡単である。電話として使うかぎりでは、二つ折りの携帯電話のほうがはるかに使いやすいからだ。
第一に、スマホは要するに単なる一枚の板である。適度なカーブがないから、聴くにも話すにも、落ち着かなくてしかたがない。
第二に、ぼくは筋金入りのキーボード人間である。ちまちましたボタンを押して作文するなどまっぴらご免こうむりたいし、旅先でインターネットを使うなら、小型のノートパソコンがあればいい。
それを一概に保守的といえないことは、大垣の麦穂亭が今年スマホからガラケーに戻したことからもわかる。彼もやはり電話としてはガラケーのほうが便利だというのだ。
しかもぼくは昨年インターネット接続契約を解約して、現在は純粋に電話としてのみ利用している。ガラパゴス人間といってもいいだろう(公衆電話が激減しなければ、ガラケーでさえ導入しなかったと思う)。
しかしひょんなことから、WiFi 環境下ではガラケーでも無料インターネット接続ができると知ったので、画面がどのように表示されるのかと思って試してみたのが上の写真である。
パソコンでぼくのブログを開くと広告宣伝が表示されないというのに、どうしてガラケーでは表示されるのだろうか? スマホの画面でも広告が表示されるのだろうか?
もしそうだとすると、広告を出さすにすむというので NIFTY 会員になっているのだから、まことに不愉快な話である。
その点さえ我慢すれば、決して高速とはいえないけれど、まあなんとか使える速度ではある。文字も思ったより読みやすい。
でもふだんガラケーでインターネットを利用するつもりはない。適者生存説に従えば負け組なんだろうけど、どうせ余命いくばくもないんだから(笑)、どうでもよろしい。
【追記】 その後もう一度いじってみたら、表示をスマートフォン表示からPC表示に切替えると、広告を表示させずに読めることがわかった。
ただしデフォルトでは文字が細かすぎてとても読めないから、うんと拡大したのが上の写真である。これなら読める。
とはいっても、やはりとてもふだん使う気にはなれないけれど、広告がないのは実に気持がいい。
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