Daily Oregraph: カチカチ坂
風がひどく冷たい。空がヒューヒュー鳴っている。足元はカチカチに凍っている。安心して歩けるのは、上の写真の真っ白な部分、つまり雪がそのまま残っているところだけである。
Nellgwynn さんのコメントにあったように、昨日の写真の坂を下るとすぐ左手に嵯城商店がある。道が悪いのにわざわざやって来たのは、ポストに用があったからだ。なおお店の前の坂を上り切ると、右手に弥生中学校があった。
さて先日入手した「元町MAP ~釧路はじまりの地~」という地図には、昨日の写真の坂はなぜか「ジブリ坂」と命名されていた。そんな名前は聞いたことがないから、だれかが勝手につけたのだろう。
それはいいとしても、ジブリ坂はちょっと洒落すぎていると思う。
「おや? 何だい、あれは。へんな音がするね。なんだらう。お前にも、聞えないか? 何だか、カチ、カチ、と音がする。」
「當り前ぢやないの? ここはカチカチ山だもの。」
「カチカチ山? ここがかい?」
「ええ、知らなかつたの?」
太宰治版『カチカチ山』の一節である。カチカチ山をカチカチ坂に置き換えてお読みいただきたい(笑)。
疑い深い狸が「しかし、へんな名前だ。嘘ぢやないか?」というと、兎は「あら、だつて、山にはみんな名前があるものでせう?」と答える。
カチカチに凍っているからカチカチ坂。だれにも文句はいわせない(笑)。
-まあ、知らなかったの?
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