Daily Oregraph: 散歩再開
12月3日 天気がよく風もなかったので、散歩を再開した。しばらく冷たい風が強かったので、歩くのをやめていたのである。
気温は少々低くても平気だが、風は苦手だ。肩をすくめて鼻水を垂らしながらトボトボ歩くのは、貧乏くさくていけない。
あちこちの坂にスベリ止メの砂箱が置かれる季節になったけれど、市内はまだ積雪ゼロである。
犬が歩いても棒にあたらぬ日もあるものだ。なべて世は事もなく、目にとまったのは港町岸壁の大鍋から立ち上る煙のみ。
このあと青空はみるみるうちに雲に覆われ、雪になるかと思ったが、午後になって少し雨が降っただけ。雪はいらない。
12月4日 昨日よりも穏やかな天気。
今日は棒、いや列車にあたった。散歩中に石炭列車にお目にかかるのは今年はじめてではないだろうか。一文にもならないが、妙にうれしい(笑)。
昨日の雨が凍りついて道路に膜を張り、それが日陰では融けていないから、ツルリと滑る。散歩者はご用心召されよ。
ひさしぶりに厳島神社へ行き、御徳稲荷さんへ挨拶してきた。お賽銭は、世界平和祈願に五円、腐敗政権打倒祈願に五円、三友亭さんの代参分として五円、しめて金十五円也。
ケチなのではない。神様(がいると仮定しておこう)は乞食ではないのだから、金持風を吹かせて大金を出すのは、傲慢であり失礼でもあるのだ。気持ですよ、気持。
ワンカップ・ミニが二つ供えられていた。一本のワンカップをめぐって狐が喧嘩せぬようにとの粋な配慮なのだと思う。これぞ気持というもの。一升壜一本よりもご利益あること、ゆめ疑うべからず。
天気予報をチェックしたら、なんと明朝は吹雪とのこと。しまった、お賽銭をもう五円はずんでおけばよかった!
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