Daily Oregraph: 十勝港絵日記 10月3日
8月以来破竹の進撃(?)をつづけてきた当ブログだが、昨日は休載のやむなきに至った。それにはちゃんとわけがある。
10月3日朝。雨である。
対岸の貨物船は木材の揚荷だから、おかまいなしに荷役をしているが、こっちはもちろんダメ。しかし10時半近くになって雨は止み、やがて作業がはじまった。
朝の遅れによって作業終了も夜に持ち越しとなったため、もう一泊することになったのだが、主なホテル・旅館はどこも満室。やっとみつけた民宿が、個人的には大ヒットであった。
宿賃がべらぼうに安い。あまりの安さに耳を疑ったほどである。かつては食事を提供していたらしいけれど、現在は素泊りのみだという。それにしても安いのである。
もちろん安いにはそれなりの理由はある。少々くたびれた部屋は質素そのもので、テレビとテーブルがちょこんと置いてあるだけ。手ぬぐい・バスタオル以外の、いわゆるアメニティなるものはない。エアコンは当然ないけれど、北海道だから石油ストーブの備えはある。
寅さんが旅先で泊まるのはこういう部屋だろう。しかし掃除は行き届いているし、寝具も清潔。どうせ寝るだけだから、なんの不足もない。なつかしい昭和の雰囲気にひたることができたのは、ある意味では幸運であった。
で、インターネットなのだが、もちろん昭和の宿にそんなしゃれた設備はないから(笑)、ブログ休載とあいなった次第。テレビはつまらないし、本を読む気にもなれず、どうにも時間のつぶしようがない。
そんなときに頼りになるのは、いうまでもなくアルコールである。ウィスキーと水をほぼ等量に混合した液体の助けを借りて、さっさと就寝したことは申し上げるまでもない。
真夜中に女の幽霊でも出ないかと密かに期待していたのだが(笑)、残念ながら、あの宿賃でそこまでのサービスを期待するのは無理な相談であった。
7泊もすごした十勝港とは今朝おさらばし、ふたたび平凡なる日常に復帰。空白の一日のおかげでブログ強化月間も終りを告げたから、ずいぶん気が楽になった。
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