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October 02, 2017

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 10月1日 その2

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 晩成温泉に近づいて驚いた。駐車場がほとんど一杯なのである。

 いくら休日とはいえ、これほど多くの客が温泉に押し寄せるわけはないという謎はすぐに解けた。なにか催しがあるらしい。

 車を駐めて人だかりに近づいてみると、拡声器から「1メーター50!」などという声が聞こえてきた。

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 なんと「第一回 全日本 ライチ種とばし選手権」なのだそうである。全日本とはまた大きく出たものだが、第一回というからには、来年もまた大会があるのだろう。

 ちょっと見たかぎりでは、選手は小さなこどもたちのようであった。全国の(数少ない)読者諸君に告ぐ。来年はぜひこの地に来て大会を見物すべし(笑)。

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 これが晩成温泉。手拭い・バスタオル貸出し料金込みで入浴料500円だから、決して高くはないと思う。

 褐色のお湯はなめるとしょっぱい。お湯につかると、びっくりするくらい肌がツルツルになる。ウソじゃない。ジジイの肌が赤ん坊のようにスベスベになるのだ。毎日入浴したらどうなるか、想像するだけで胸がわくわくしてくる。

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 入浴後一休みしてからホロカヤントーまで散歩する。

 ぼくはこの道が気に入っている。下り坂とその向こうにギラギラ光る海。海辺で育った者の本能に直接訴えかける景色である。

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 おや、どうしたのだろう? いつも通る左手の道が車両進入禁止になっている。以前は車で沼のすぐ近くまで行けたのだ。

 もちろん砂浜づたいに歩いて行けるのだが、いい機会だから、右手の丘を越えて沼へ向かうことにした。

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 この沼がホロカヤントー。十勝の海岸沿いにいくつかある汽水湖のひとつである。

 ホロカヤントー沼と表記されることもあるが、「トー」は沼の意味らしいから、ホロカヤントーだけでいいらしい。

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 人の手が入って大々的に観光開発されるような場所ではない。特に絶景というわけでもない。ただただわびしい景色なのだが、ぼくはそこが気に入っている。

 ここで何時間もボーッとして過ごせるようになれれば、いっぱしの人間の仲間入りできそうだけれど、悲しいかな、ぼくはまだ修行が足りない。

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 帰りは砂浜沿いに歩いて、消えた道路を確かめることにした。

 記憶によれば、写真に見える小屋はもっと海寄りにあって、斜面と小屋との間に道路があった。どうやら(たぶん昨年の)台風によって、道路の地盤が崩壊したらしい。

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 小屋を過ぎると、見覚えのあるお地蔵さんがあった。風か波の仕業なのであろう、お堂が傾いている。このすぐ前にかつて道路があったのだ。

 けっしてめずらしいことではないにしても、道路消失、やはりショックであった。「地球にやさしく」するのは結構だが、地球はけっして人にやさしくはない……あらためてそんなことを考えながら、駐車場へ戻ったのであった。

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