Daily Oregraph: 夕日を浴びて
本日の散歩は15時55分出発。
南の空はごくあたりまえに見えるけれど……
目を西に転ずると、強烈な西日が射している。まぶしくて目がくらむほどである。
木製デリックにガラスの浮き玉がぶら下がっていた。たしか一昨日はなかったと思う。
かつてカニ族ということばが流行した頃、北海道を旅する貧乏青年たちがよくこのガラス玉をリュックに飾っていたものである。
若くして亡くなったぼくの友人もそうだった。浮き玉のどこに値打ちがあるのかさっぱりわからなかったからそういうと、照れくさそうな顔をしていたことを思い出す。
思えばずいぶん意地の悪いことをいったものだ。人の好みはさまざまなのだから、ダイヤのネックレスで飾ろうと、浮き玉をぶら下げようといいじゃないか。すまん。どうか化けて出ないでくれ。
どうしてそんなことを思い出したものか。たぶん夕日のマジックであろう。
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