September 30, 2017
September 29, 2017
September 28, 2017
September 27, 2017
September 26, 2017
Daily Oregraph: 港町の秋空
事務所に顔を出した帰りに、港町岸壁に立ち寄った。
ギャアギャアというすさまじい声が降ってきたので、さわやかな秋空を見上げればカモメの群れ。やかましい連中である。鴨の声ほのかに白し、などという風情はない。
そんな悪口をいったけれど、液状の爆弾をお見舞いされなかったのは幸いであった。
時刻は16時37分。ほんとうに日が短くなった。
今日あたりは幣舞橋から夕日を撮る人が多かったんじゃないかと思う。日没は17時14分だから、あと30分ばかり待てばよさそうなものだが、ぼくは気が秋の日のように短いのでそんなことはしない。
たまたまカモメが来ればカモメを撮り、16時37分に太陽を見れば太陽を撮るという……ほとんど禅の境地である(笑)。
明日は早起きして十勝へ行く。しばらくは十勝港絵日記になるだろう。はたして被写体はみつかるだろうか?
September 25, 2017
September 24, 2017
Daily Oregraph: 裏庭画報 アカマンマ
雑草園と化した裏庭は、先日の台風によってその雑草がなぎ倒され、混乱をきわめている。
手のつけようがないから、文字どおり呆然として立ちつくすしかないのだが、荒れ地の中にも平気な顔をして立っている連中がいた。
イヌタデ、またの名をアカマンマである。犬も食わないアカマンマだが、どうしてバカにはできない。れっきとした秋の季語であって、歳時記には「赤のまんま」または「赤のまま」として載っている。
赤のまゝの邊に立ち遊ぶ母なき子 瀬戸口民帆
「さあ、召し上がれ」と、通りかかったジジイに赤いまんまを差し出してくれるかもしれない。
本日のおまけは、大阪通信員だより。
彼は植物専門かと思ったら、いかなる心境の変化か、鳥類の写真が送られてきた。これはアオサギかな。
蕪村のふるさと毛馬で撮ったとあるから、この川は淀川である。「春風馬堤曲」には、「渡澱水過馬堤(澱水を渡り馬堤を過ぐ)」とあって、この「澱水」がすなわち淀川である。
澱水また澱河とも澱江ともいい、澱は訓で「よどむ」と読むから、なるほど淀川。蕪村の頃は横文字がまだはやり(?)ではなかったから、こういう言葉づかいが洒落ていたのだろう。
通信員Ⅰ君が茶店に入って、婆さんに着衣をほめられたかどうかは不明である。
September 23, 2017
Daily Oregraph: 北大通3~4丁目 in 2000
雨が降り出したため夕方の散歩ができなかったから、先日の記事の続編として、2000年に撮影した、現在再開発中の北大通3~4丁目あたりの写真をピックアップしてみた。過去に掲載した写真も含まれていることを、あらかじめお断りしておく。
先見の明がなかったので、系統的に撮影しなかったことが悔やまれる。しかし見なれた町並の景色を積極的に撮ろうとは、ふつう思わないのではないだろうか。
そこで若い諸君の出番である(笑)。再開発後の北大通もいつかはまたガラッと変わるにちがいない。時間がたてばどんなタコな写真でも(見本がここにある)、きっと値打ちが出るのだから、ぜひ記録しておくべし。
2000年7月15日撮影
南側からくしろデパート、山下書店、村上金物店。次のお店は名前が見えないけれど……
2000年7月26日撮影
「さとう」さんだけは今も健在。通りを隔ててマルカツ。中間にはいなり小路、その向こうには笛園ビルが見える。
2000年8月5日撮影
港まつりの踊りパレードだね。このパレードに自分も参加したことがあるとは、とても信じられない。友人たちも「えっ、あいつが?」と驚くことだろう。
さて再開発中の4丁目だが、この写真ではちょっと見にくいけれど、時計の金安、靴とバッグのADACHI、写真のロイヤル フォト タイムという名前がわかる。
2000年8月12日撮影
喫茶リリー前の通りから丸井今井(旧丸三)方向を見たところ。なんだかとんでもなく古い写真のように思えるからふしぎである。
2000年8月12日撮影
これも4丁目。こちらの写真のほうが歩行者の視線に近いから、なつかしくお感じになる方もおいでかと思う。
2000年8月12日撮影
こちらは裏通りを北から南へ見たところ。通りの右側で今も残るのは「あづまや」さんだけではないかと思う。
ほんとうに変われば変わるものだ。人も、町も。
September 22, 2017
Daily Oregraph: 北大通工事中
釧路にはクロレラだったか葉緑素だったかで着色した緑色のソバがある。しかし以前「釧路の人はソバが緑色だと思っている」などといわれたのは都市伝説(笑)、いくらなんでも大げさである。ぼくだって子どもの頃からソバ本来の色は知っていた。
……と、今日は昼食のソバでお茶を濁そうと思ったけれど、昨日手抜きをしたから、
現在「再開発」工事中の北大通三~四丁目のあたりを歩いてみた。
写真の左側が先に工事の進んでいる四丁目、右側が三丁目(幣舞橋寄り)である。
再開発といっても、北大通がかつてのように商業の中心地として復活することは考えにくく、ごらんのとおり、四丁目では複合施設を建設中である。
教育大釧路校と公立大を統合して、その教養課程(なんて今でもあるのか?)の校舎を建てれば、北大通も面目を一新するだろう……というのが、ぼくのずっと抱いてきたアイディアなのだが、残念ながら実現しなかった。
「対話より圧力」などと、政治家にもあるまじきトンデモ発言をするアベさんや利権政治家とは仲が悪いから(笑)、しょせん無理な話ではあったのだけど……
三丁目にも「分譲マンション、店舗」ができるらしいけれど、工事はまだ手がついておらず、着工予定日は今年の11月1日と掲示されている。
三丁目の角から駅方向を見たところ。
ここにどういう店がどのように並んでいたか、だんだん記憶があやしくなってきたけれど、くしろデパートや山下書店を真っ先に思い出す。
三丁目の裏手に回ってみた。景色がよそよそしく、なんだか知らない町へやって来たような気がしないでもない。
一連の工事は来年の暮れには完成するはずだから、北大通の端から端までの大ロケ(?)を敢行しようと考えている。
September 21, 2017
September 20, 2017
Daily Oregraph: 中央埠頭の秋
2001年11月12日の釧路港東区中央埠頭西側岸壁。手前(左)から 1号、2号、3号。突端の角を曲がれば、釧路川沿いに西から東(写真では右から左)に4号、5号、6号と番号がふられている。覚えておけば、友人との待ち合せに便利であろう。
かつて3号岸壁と4号岸壁ではウッドチップ専用船の揚荷が行われていたことを記憶している方も、もはや少なくなったことだろう。いや、よく覚えているぞ、とおっしゃるあなたは、すでに立派な土地の故老である。
2017年9月14日。諸行無常である。
最盛期にはトラックやフォークリフトが縦横に走り回り、乗用車を乗り入れるのは恐ろしい場所であったが、いまや閑古鳥が鳴いている。
残った倉庫も近々取り壊すのだろうか? また倉庫の跡地はこれからどうなるのだろうか?
全国の釧路港ファンが固唾を呑んで見守る中、地道な取材を怠らず、一面記事に取り上げるのは当社だけである。
大本営発表を垂れ流す堕落した大マスコミとは対照的な、当社の堅実なる報道姿勢に共感を覚える諸君は、ぜひとも定期購読すべきである。なにしろタダなんだから(笑)。
本日おまけの一枚。くしろ-OBさんのリクエストにお応えして、秋空を背景に、知る人ぞ知る二引きのファンネルである。
September 19, 2017
Daily Oregraph: 強風に耐えて
台風は過ぎたけれど、波はすぐにはおさまらない。
二階の窓を開けると、海からザーという大きな音が聞こえる。ザーッではなく、正確にいうと、ザーとも少しちがう。「ザ」が間を置かず連続して鳴りつづけるのである。
そこで海を見に行った。ザがザの自乗くらいの音で迫ってくる。
ここは波が荒いとよくしぶきの飛んでくる場所だが、さすがは台風、線路、枕木、砂利がグッショリと濡れていた。顔にも波しぶきの当たるのがわかる。
知人の浜には、カモメどもも海を見物に来ていた。ウソではない。みんな海を見ている(笑)。
さて昨日から気になっていたのがこの廃屋である。よくあの強風に耐えたものだと感心するが、少し傾きが増したように見えるのは、けっして気のせいではないだろう。
この廃屋を見てあらためて思ったけれど、あちこちに何百年も前の古い建物がよくも無事に残っているものだ。
これはたまたま昨日くしろ-OBさんが送ってくださった、鎌倉の円覚寺舎利殿の写真。
知人の廃屋と国宝をくらべるのは失礼千万な話だけれど(笑)、どっちのほうが古く見えるだろうか? たぶんたびたび人の手は入っているのだろうが、よくまあ長年の風雪に耐えたものである。吟味された材料と、たしかな建築技術のたまものであろう。
ぼくも台風におびえずにすむ、国宝級の頑丈な建物に住みたいものだ。
September 18, 2017
Daily Oregraph: 台風18号・旧弥生中 9月17日
本日は記事がふたつ……快挙である(笑)。まずは最初のニュースから。
本日の最高気温 21.0度。瞬間最大風速 35.0メートル。
台風が暖かい空気と強風を連れて北海道を通過した。風速 35.0メートルというのは、浦河の 35.7メートルに次ぐ数字である。
昼過ぎまであばら家はぐらぐら揺れ、激しい雨が窓を叩きつけていたが、やがて風は少し弱まり、嘘のように空は晴れ渡った。
もう外へ出ても大丈夫と判断し、心配していたボロボロの板塀を確認しに裏庭へ行ってみると……ありがたや、無事であった。家の壁には、風にちぎれて飛ばされた木の葉の破片がたくさんへばりついている。
シャクの枯れた茎がすべてなぎ倒され(写真)、例のベニイタドリも相当のダメージを受けていた。ナナカマドの枝は依然として大きく揺れていたが、赤い実はまだ半分ほど残っている。
ピークは過ぎたといってもまだ風は強いから、本日は散歩を断念。
次は昨日(17日)に撮影した旧弥生中学校解体工事の様子である。
休日なのでゲートが閉まっている。もちろん不法侵入はできないから、塀の上に手を伸ばして撮影することにした。
工事はかなり進んだようである。さらに元の姿を想像しにくくなった。
続報を待たれよ。
September 17, 2017
Daily Oregraph: 裏庭画報 ベニイタドリ
毎年いまの時期になるとはびこるのがこいつ。猛威をふるう、といってもいいくらいだ。
いやな雑草だなと思って、ろくに名前も調べていなかったのだが、本日ベニイタドリ(タデ科)と判明、ひさしぶりに植物アルバムに追加した。ようするにイタドリなのだが、花の赤いものを特にベニイタドリというらしい。
別名メイゲツソウ(名月草)というらしいが、由来は不明なのだという。傍若無人に枝葉を広げるところはまことににずうずうしく、とてもメイゲツソウなどという風情は感じられない。
鮮やかな赤には値打ちを認めるけれど、花のかたちはクシャクシャとして美的ではないし、どうも気に入らない(笑)。
しかし名前がわかったのはめでたいことである。
ナナカマドが実をつけた。年によって多少があり、今年はそう多くはない。
このナナカマドはいつの間にか伸びに伸びて、見上げるような大木に成長してしまった。雪が降る前に少し枝を払うつもりだが、いずれ始末せねばならないだろうから頭が痛い。広大な敷地でもなければ、戯れに木など植えるものではない。いずれ後悔すること請けあいである。
明日は台風が北海道を通過するという。赤い実がすっかり落ちてしまうかもしれない。
September 16, 2017
Daily Oregraph: 入るな
「入るな」といわれれば入りたくなるのが人情だ。しかしどこぞの頭のおかしい男がぶっぱなすミサイルの真似をして、ホールドの中に無断で侵入するのは厳禁である。
無断で中へ入ったはいいが、艙内が無人だと誤解されて、出入口を閉鎖される恐れがある。水密性を保つためにがっちりカバーを固定するから、中からは絶対に開けられない。
おまけにハッチカバーまで閉められると、中は漆黒の闇と化し、懐中電灯の用意がなければ、まったく身動きが取れなくなる。大声で叫んだって、とても外には聞こえやしない。
もちろんただちに生命の危険に陥ることは少ないけれど、一種の早すぎた埋葬みたいなもので、あなたが洞穴マニアでもなければ、最高の恐怖を味わうはめになるだろう。
つまり自分の身を守るためにも、警告を無視してはいけないのである。
……という予備知識を仕入れておくと、暗がりの中へ射し込む日の光にいっそうのありがたみを感じるであろう。
ああ、生きててよかった(笑)。
September 15, 2017
Daily Oregraph: セキュリティレベル
昨日は隠れて見えなかった船上セキュリティ・チェックポイントのデスク。しかし本日の主役はその後ろに見える椅子である。
手作りのデッキチェア。夏の暑いときにこれに坐って缶ビールでも飲んだら最高だろう……と思ったのだが、残念ながら坐り心地はあまりよくなかった。足の持っていき場がないのである。
ほめてあげたかったのだが、惜しい!
たまには働く船乗りの姿でも……
さて本船のセキュリティ・レベルは1。北朝鮮のミサイルが飛ぼうが飛ぶまいが1。
あたりまえである。いつどこに着地するのかわからぬものを、どう用心してどう避難せよというのだろうか? いつもどおり飯を食い、お茶を飲んでいるしかないだろう。
北朝鮮がけしからんという意見には、核兵器反対派としてぼくも大いに同意するが、北朝鮮がけしからんのだったら、核爆弾を何千発も所有するアメリカやロシアは千倍もけしからんというのが道理ではないか。核保有国がえらそうに北朝鮮を非難するのは、まったく筋が通らない。
しかも日本国内にも以前から核武装論者はいる(原発をたくさん作ってきたのも、その下準備だったのだろう)。北朝鮮が核を持つのが暴挙なら、日本が持つのも暴挙といわなくては論理が一貫しないのだから、ここは短絡的に核武装論に走ってはならないところだと思う。
思うに、核抑止力などは幻想に過ぎない。特に国土面積の狭い小国にそんなものはない。ふつうに考えたらすぐに理由はわかるはずだ。核を使ったが最後、ほんの数発報復されるだけで国は滅亡するにちがいない。
今朝TVで台風情報を見ようとしたら、Jアラート(なんというセンスのない造語だろうか)とやらで番組が中断されたのには腹が立った。手の打ちようがないものを大騒ぎしたってはじまるまい。騒いでも騒がなくても結果が変わらないのなら、なにも大騒ぎして北朝鮮を喜ばせる必要はないだろう。TV画面の上か下にテロップを流せばすむ話ではないか。
ミサイルを奇貨として防衛予算(利権)を増やし、ついでにモリカケ問題をごまかそうとしているのだとしたら、みっともなく情けない話だ。
September 14, 2017
Daily Oregraph: 船客万来
本日の船上セキュリティ・チェックポイント。めずらしくデスクが隠れるほど商売繁盛(?)である。
といっても豪華客船ではないから、彼らは暇と金を持てあました乗客ではなく、作業に来られたみなさん。港で働く仲間たちである。かく申すぼくも似たような粋なスタイル(全国の女性ファンにお見せしたいところである(笑))。
写真一枚だけというのもさびしいから、本船のデッキから見た第4埠頭の貨物船をごらんあれ。あちらでは石炭を揚荷中である。
ぼくは筋金入りの貨物船ファンであって、豪華客船にはほとんど縁もなければ、乗る金もない。どちらを撮るかと問われたら、ためらいなく貨物船を選ぶだろう。機能美というのもたしかにあるのだ。
諸君、貨物船に愛を。
September 13, 2017
September 12, 2017
Daily Oregraph: 雨の日のつれづれに
予報どおり雨。本日の最高気温は 18.3度。肌寒いくらいである。
傘をさしてまで散歩するつもりはないから、9日に撮った写真を使うことにしたい。このご時世に当社のような超零細企業が内部留保(?)を持つというのは驚くべきことである。
完熟した裏庭のグースベリ。甘くてうまかった。しかし……予想どおり、99% は無断でもぎ取られ、残ったのはほんの数えるほどとは情けない。
こう毎年被害に会うのはシャクにさわるから、いっそ引っこ抜いて場所を変えようかとも思うが、そんなことをしたら徒然草になんと書かれるか、おおいに心配になる(笑)。
されば盗人をいましめ、ひがごとをのみ罪せんよりは、世の人のうゑず、寒からぬやうに、世をばおこなはまほしきなり。(第百四十二段)
まことにごもっともだけれど、第一にぼくは政治家じゃない。それに日本国では首相からして平気で「ひがごと」を働くというていたらくだから、いったいだれに訴えればいいのだろうか。
第二にグースベリの実をもいだお人が貧乏に苦しんでいるとはとても思えないから、「ふびんのわざ」というわけにはいかない。もっとも実をもがれたからといって、ぼくが困窮するわけでもないことはたしかだけれど……(笑)
この日の散歩の途中、ペンキを塗り替えたばかりのコンクリート塀をみかけた。なんと植物の部分をそっくり残しているではないか。
これだよ、これが心の余裕というものだ。たいていの人なら、ペンキを塗る前にむしり取ってしまうにちがいない。兼好さんならきっとご主人をほめるはずである。
やっぱりグースベリの木は今のままにしておこう。だから悪く書かないでね。
September 11, 2017
Daily Oregraph: ネタはなくとも
本日の最高気温 20.8度。しかしそれよりも低めに感じるのは秋のマジックだろうか。窓から入る風はひやりとするほど涼しい。
ネタを探せばないわけではないけれど、あまりにもオタクなことを書いてもしょうがないから、足で探そうと夕方散歩に出た。雨が降らないかぎり、できるだけ毎日歩くことにしているのである。
ネタはみつからなくても、うっすらと太陽は出ている。ありがたい(笑)。
しばらくぶりに通った路地に色とりどりのコスモスが咲いていた。色の配合がまことによろしく、ちょっと感心した。
奥に見える建物からは、いつの間にか人の気配が消えていた。またひとつ空家が増えたらしい。
明日の予報は一日中雨。雨がしとしと降ったら、この場所はどんなふうに見えるのだろうか……
September 10, 2017
Daily Oregraph: ホテイアオイ
本日の最高気温 19.6度。朝のうち小雨が降ったけれど、やがて青空が出て、さわやかな一日になった。
ネタ不足の折、どうしようかと思っていたら、
当社大阪無給通信員が、万博公園のホテイアオイを撮影して送ってくれた。ありがたいことである。
毎度万博公園なのは、時間を持てあましてフラフラ散歩しているわけではなく、どうやら仕事がらみのようだ。無給通信員では食っていけないから、働かなあかん、ということらしい。えらいすんまへんな(笑)。
ホテイアオイは恐るべき繁殖力を誇る熱帯原産の帰化植物である。異常繁殖して水路がふさがるというので嫌われものらしいけれど、ごらんのとおり花は美しい。嫌われる一方で、水質浄化に役立つのではないかともいわれ、悪役なのか善玉なのかはっきりしないようだ。
釧路ではこの花をみかけないけれど、
北海道でも逸出して夏の間生育していることがあるが冬を越せずに消滅する。
-『日本の帰化植物』(平凡社 2003年刊)
「冬を越せずに消滅する」とは悲しい運命である。やはりホテイアオイと無給通信員君は、万博公園にいるのが幸せなのかもしれない(笑)。
しかしぼくも鬼ではない。給料が払えぬかわりに一杯おごるから、旅費を稼いだら釧路へいらっしゃい。真冬に来てもまさか消滅することはないであろう。
September 09, 2017
Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾノコンギク
わが裏庭最後の彩りは、エゾノコンギク(だろうと思う)。水菜を採ってから一枚パチリ。
毎度のことだけれど、雑草がわがもの顔にのさばっている。連中はいったいどこから湧いてくるのだろうか。いくら制裁決議をしたところでまったく効力がないのだから閉口する。おれはアメリカ帝国主義者じゃなくて(笑)ただの零細農民なんだから、ゲリラ活動もたいがいにしてほしいところだ。
いっそのこと機械力を動員してバッタバッタとなぎ倒すか、除草剤をばらまきたいところだが、目先の利益だけを考えるブラック企業の親玉みたいにはなりたくない。毎年春先になると律儀に顔を出してくれる貴重種の花々のことを考えると、あまり乱暴なことをするわけにはいかないのである。まったく頭が痛い。
しかしその雑草をものともせず、時期がくれば咲く花には一筋の希望がある。なかなかやるじゃないか。
September 08, 2017
September 07, 2017
Daily Oregraph: 霧の中
本日の最高気温 22.3度。釧路にしてはなかなかの暑さである。夕方からは霧がかかり、歩くと体が少しべたつく。
例の廃屋の前を通ると、遠くがまったく見えない。ちょっとした浅茅が原のようである。この景色を前にして、不意に赤尾の『豆単』のことを思い出した(笑)。
最近は本屋でさっぱりみかけないけれど、栞に印刷された「人間は忘れる動物だから、忘れる以上に覚えることである」という意味の名文句をご記憶の方も多いと思う(でもね、それができたら苦労はしませんよ、赤尾先生)。
連想の流れは単純である。捨てられた家から abandon という単語を思い浮かべ、それが『豆単』を引っぱり出したのである。たいていの生徒が abandon までやって挫折するというのは、よく出来た冗談であった。
abandon だけは覚えて捨てにけり
あれから半世紀、頭の中はこの廃屋同様がらんどうになってしまった。昔のことも霧がかかってボンヤリしはじめてきた。
つまらぬ単語を思い出してしまったものである。
September 06, 2017
Daily Oregraph: トイレの話
Below な話で申し訳ないけれど、別にふざけているわけではない。ある意味では大事な情報である。
尿意を催したので、「トイレットはどこ?」と近くにいた船員に質問したら、首をひねっている。まさか、とお思いになるかもしれないが、まれにあることだ。
ぼくもだてに年を取っちゃいないから(笑)「尿、尿」といい直したら、たちまち了解してトイレに案内してくれた。過去の経験からいって、「尿」は中国人に一発で通じる。ネコになったつもりで「ニャオ、ニャオ」といえばいいのである。病院で採尿するよう伝えたいときもこれにかぎる。学のあるところをみせて(?) urine などといってもまず通じないだろう。
トイレをのぞいて、あ、やっぱり、と思った。大型船は別だが、小型船ではこの種のトイレがめずらしくない。本船のトイレでは便器はひとつだが、中途半端な間仕切りで便器が複数並んでいるものもある。仕切りごとの戸はなく、どれもむき出しである。
放尿はともかく、日本人がここで大便をするにはかなり度胸がいる。しかしプライバシーの観念がどうのと、非難したり笑ったりするのは大まちがいだ。結局は習慣の問題にすぎないからである。
なにごとも勉強、トイレだってバカにしちゃいけない。
September 05, 2017
September 04, 2017
September 03, 2017
Daily Oregraph: 秋本番
本日の最高気温 20.6度。少々風はあるが上天気になった。
昼前に水菜を採り、ついでに先日収穫したジャガイモの茎を回収。それだけでビニール袋の半分を占めたから、イモの量に比べるといかに無駄が多いかわかる。袋を一杯にするため、少し草むしりしたけれど、ほとんど効果なし。だめだ、とても勝ち目はない。
しかし伸び放題の雑草にも、ずいぶん枯れたものが目立つようになった。ざまあみろ、と思う(笑)。いよいよ秋本番である。
たぶん今年はこれが最後になりそうだけれど、コマツナの種をまいた。水菜はまだ四五日分畑に残っているし、先日まいた分も順調に芽が成長している。超零細農家といえども、今年は菜っ葉をほとんど自給自足したことになる。相変らずミミズが出てくるところを見れば、土地はやせていないのだろう。
秋といえば、少しずつ日が短くなり、17時過ぎに散歩に出たら、空にはうっすらと月が浮かんでいた。
ひさしぶりに知人の浜でカモメをみかけた。満腹なのか空腹なのかは知らないが、波にチャプチャプ、まったく季節を問わず呑気な連中である。
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