Daily Oregraph: セキュリティレベル
昨日は隠れて見えなかった船上セキュリティ・チェックポイントのデスク。しかし本日の主役はその後ろに見える椅子である。
手作りのデッキチェア。夏の暑いときにこれに坐って缶ビールでも飲んだら最高だろう……と思ったのだが、残念ながら坐り心地はあまりよくなかった。足の持っていき場がないのである。
ほめてあげたかったのだが、惜しい!
たまには働く船乗りの姿でも……
さて本船のセキュリティ・レベルは1。北朝鮮のミサイルが飛ぼうが飛ぶまいが1。
あたりまえである。いつどこに着地するのかわからぬものを、どう用心してどう避難せよというのだろうか? いつもどおり飯を食い、お茶を飲んでいるしかないだろう。
北朝鮮がけしからんという意見には、核兵器反対派としてぼくも大いに同意するが、北朝鮮がけしからんのだったら、核爆弾を何千発も所有するアメリカやロシアは千倍もけしからんというのが道理ではないか。核保有国がえらそうに北朝鮮を非難するのは、まったく筋が通らない。
しかも日本国内にも以前から核武装論者はいる(原発をたくさん作ってきたのも、その下準備だったのだろう)。北朝鮮が核を持つのが暴挙なら、日本が持つのも暴挙といわなくては論理が一貫しないのだから、ここは短絡的に核武装論に走ってはならないところだと思う。
思うに、核抑止力などは幻想に過ぎない。特に国土面積の狭い小国にそんなものはない。ふつうに考えたらすぐに理由はわかるはずだ。核を使ったが最後、ほんの数発報復されるだけで国は滅亡するにちがいない。
今朝TVで台風情報を見ようとしたら、Jアラート(なんというセンスのない造語だろうか)とやらで番組が中断されたのには腹が立った。手の打ちようがないものを大騒ぎしたってはじまるまい。騒いでも騒がなくても結果が変わらないのなら、なにも大騒ぎして北朝鮮を喜ばせる必要はないだろう。TV画面の上か下にテロップを流せばすむ話ではないか。
ミサイルを奇貨として防衛予算(利権)を増やし、ついでにモリカケ問題をごまかそうとしているのだとしたら、みっともなく情けない話だ。
Comments