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August 22, 2017

Daily Oregraph: 旧弥生中 8月21日

 朝から雨。こんなこともあろうかと、昨日のうちに取材しておいたのは、われながら実に賢明であった。

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 旧弥生中解体工事はどうなっただろうかとやって来たら、ガキども(失礼)が四名(右端のおぼっちゃまに隠れてもう一名いる)、

 -すげえ、工事中だ!

などといいながら、しばらく見物していた。

 この連中はぼくの一足先をすっ飛ばしていたのだが、自転車は三台のみだから、残る一人はそのあとについて必死に駆けていたのである。つまり騎兵が三名、足軽が一名。子どもなんだから、身分の別なく仲よくしてくれよ。

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 さすが大きな建物だけに、解体にはかなり手間がかかっているようだ。

 工事写真を台紙に貼って市役所に提出するつもりはないけれど(笑)、ときどきチェックする予定である。今月はもう一回分の記事になりそうで、まことにありがたい。

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August 21, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 日陰のアジサイ

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 早朝は曇っていたけれど、やがて日が射してきた。ひさしぶりに菜っ葉を採りに行ってみると、今年もアジサイが咲いていた。

 近所のお宅の庭では、もうずいぶん前から咲いている。わが家のアジサイはほとんど日が当たらないから、いつも遅れて咲くのである。サイズも小さく、色彩もあるかなきか。

 もう今年かぎりではないかと毎年のように思うのだが、どっこい生きている。それがうれしい。こいつが咲く間は自分も大丈夫だという気がするのである。オー・ヘンリーの『最後の一葉』ではないけれど、これが枯れたらおれはどうなるのか、という不安もないではない(笑)。

 来年も頼みますぞ。

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August 20, 2017

Daily Oregraph: 広尾怪談

 先日のサンマ以来怪談づいているが、写真をごらんになれば、きっと納得していただけるであろう。

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  早朝散歩したときにみかけたのだが、これには驚いた。まるで意図を量りかねる。ひょっとしたら、モダン・アートの展示なのだろうか? 深夜目にしたらさぞ怖かろうと思う。

 どうやらこの一件、事件性がありそうだから、親分と八五郎のコンビにお調べいただきたいものである。

 常設展示かどうかは知らないけれど(笑)、ぜひ見物したいとおっしゃる方のために場所をお教えしよう。

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 鉄道記念公園である。ここは現在町民の方にパークゴルフ場として利用されているらしい。

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 公園のすぐお隣には旧広尾線の駅舎があり、今はバスの待合所になっている。ずいぶん以前に入ってみたら、鉄道に関係する展示物のコーナーがあったけれど、現在はどうであろうか。

 昨日の青空はどこへやら、またしても空は曇っていたが、予報が正しければこのあと太陽が顔を出したはずである。このたびはすっかり悪天候にしてやられた。どうか十勝ブルーの青空がつづくことを祈りたい。

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August 19, 2017

Daily Oregraph: 十勝ブルー

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 三度目の正直。十勝港に青空が広がった。地元の方のお話では、これほどの天気は八月に入ってから今日が初めてではないかとのこと。

 風はほぼ真南。まさに薫風である。

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 はい、カモメ(笑)。

 宿の WiFi がときどき途切れるので、長文は書けない。強化月間だから、とりあえずこれだけでも……

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August 18, 2017

Daily Oregraph: サンマ怪談

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 今年初めて一心太助から買った生のサンマ。

 またしても不漁らしいのですが、去年よりは安いようでございます。そうでなくても買物税のおかげで小銭が足りず、サンマがあまり高くては投げ銭にも不自由しますから、親分の商売にも差し支えがあろうというもの。豊漁を願いたいものでございます。

 やはり生のサンマは目に力があるようでして、

 -うわあ、目が怖いですねえ、親分。

 -うむ、「おめえ、おいらを食うつもりか」といってるようだな。たしかに恨みがましい目をしていやがる。

 -夜中に化けて出るかもしれませんぜ。

 -馬鹿野郎、サンマなんぞが化けたって怖いものか。

 幽霊には足がないと申しますが、サンマにはもともと足はありません。八五郎、しばらく考えておりましたが、

 -サンマが化けると尾ヒレがない、なんてね。

 -ちッ、おめえの馬鹿にも磨きがかかってきたようだな。いいから、さっさと七輪の火を起こさねえか。

 やがて八五郎が団扇をバタバタやりますと、七輪からはサンマを焼く青い煙が江戸の空へもうもうと立ちのぼるのでした。

 最近めぼしい事件がないので、すっかり体をもてあました二人は、どうやらサンマを肴に一杯やるつもりのようでございます。

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August 17, 2017

Daily Oregraph: 霧雨のブルース

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 ふたたびやって来た十勝港だが、またしても霧雨。

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 しかもだんだんひどくなって、みるみるうちにアスファルトはびしょ濡れである。

 今日も仕事にならず、空しく釧路へ戻る。往復約300キロ。タイヤと神経が無駄に磨り減ってしまった。駄文を書く元気もなし(笑)。

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August 16, 2017

Daily Oregraph: 青空を仰いで

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 本日の最高気温 21.4度。昨日とほとんど変わらないが、快晴ではないにせよ、青空が見えた分だけ気持がよかった。午後からはときどき日も射し、まずはさわやかな一日であったといっていいだろう。

 ネタが夏枯れだから、生存証明写真一枚のみ。それならブログを休めばいいのはわかりきっているけれど……八月はやれよと君がいったから書かねばならぬ強化月間。

 明けぬ夜はなく、晴れぬ空はない。夏は必ず過ぎて秋が来る。全国の暑さに悩む諸君、もう少しの辛抱である。共に強化月間を乗り切ろうではないか。

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August 15, 2017

Daily Oregraph: 港町盆休み

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 今日もはっきりしない空模様である。最高気温は何日ぶりかで20度を上回り 21.3度。

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 東の空にうっすら青い色が見える(このあと午後遅くには、一時強烈な西日が射した)。しかし天気予報では、明日も明後日も曇り。

 眠っているような盆休みの港町岸壁だが、ある漁船上では漁師さんが網の手入れをしていた。

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 カモメも盆休み。鳴き声はさかんに聞こえてくるのだが、飛んでいるカモメは少ない。空腹を抱えてふてくされているのだろう。

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 お隣の岸壁では巡視船「えりも」のみなさんがなにやら作業中であった。いくら涼しいとはいえ、この服装ではたまるまい。

 それを暇そうにながめる自転車のおじさんは、たぶん年中盆休み。しかしそのおじさんを撮るぼくはもっと暇人なんだろう(笑)。

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August 14, 2017

Daily Oregraph: 小雨霧雨十勝港

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 せっかくやって来た十勝港だが、小雨と霧雨で仕事にならなかった。

 昼休みに広尾漁港に来てみたら、やはり盆休みなのだろうか、ほとんど人影が見あたらない。ここにはひさしぶりに来たのだが、いつの間にか漁協の製氷貯氷施設が建っていた(写真の右側)。

 いつもはたくさん群れているカモメが、今日は極端に少ない。しかしあそこならいるんじゃないかと思って……

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防波堤外の(たしか)烏帽子岩を見ると、いることはいたけれど、やはり数が少ない。連中がどこへ餌をあさりにいったものかは不明である。

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 こちらは十勝港第4埠頭。旧フェリーターミナル前岸壁である。何人もの方が釣りをしていたけれど、カモメが寄ってこないところをみると(笑)不漁ではないかと思う。

 ぼくが作業服を着ていたからだろうか、ひとりの釣人から

 -船の方ですか?

と声をかけられた。ぼくが船員に見えるとは意外である。きっといい若い衆に見えたのであろう。

 そのいい若い衆は、結局仕事をせぬまま空しく釧路へ戻るのであった。途中バイク乗りの(ほんとに)いい若い衆をたくさんみかけた。せっかくの北海道旅行なのに、この天気ではまことにお気の毒である。

 もううんざりだ。いいかげんに晴れてくれ。

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August 13, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 テントウムシ

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 本日の最高気温 17.7度。天気は相変らずだ。

 コマツナと水菜の出来ぐあいを確認すると、日照不足と低温がつづいたせいか、成長が遅れている。ぐずぐずしているから虫食いの穴が増えるのだろう。

 ジャガイモの葉っぱにテントウムシがへばりついていた。マクロに弱いカメラだったからこれ以上近づけなかったけれど、このサイズで見てもかなり存在感があるのには感心した。こいつはアブラムシの天敵なので、どうかゆっくりご滞在いただきたい。

 さて昨日カモメの悪口を書いたら、大阪通信員より「日頃馬鹿にしているから糞を落とされるのだ」という鋭い反撃をくらった。なるほど心当たりがないわけではなく、胸にチクりと痛みを感じるけど(笑)、無差別爆撃は国際法違反だから勘弁して欲しいものである。

 明日は十勝港へ出張予定。精進が悪いから、天気はパッとしないんだろうなあ。

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August 12, 2017

Daily Oregraph: カモメの歌

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 まったく冴えない天気がつづく。本日の最高気温 16.5度だから、関西の気温のほぼ半分である。

 事務所へ顔を出して一仕事した帰りがけに、ちょっとだけ副港を歩いた。盆休みに入ったのか、眠ったような静けさである。ほとんど人影も見えない。

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 さすが副港だけあって、そこそこカモメはいたが、今日はおこぼれがないせいか、思いのほか数が少ない。ときどきキャアギャア鳴くばかりで、あまり勢いがないのは腹を空かせているせいかもしれない。

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 やはりカモメは青空が背景でこそ見栄えがする。こんな天気では……と思ったが、せっかく来たのだから、カモメ好きの当社大阪通信員のために一枚パチリ。

 どこに注目したのか知らないが(笑)、通信員のI君は、カモメは案外人間より賢いのではないかという。少数意見は尊重したいけれど、カモメの知能は低いというのがぼくの一貫した評価であって、この点ばかりは譲るわけにいかない。

 おまけにこいつは不作法にも頭上から糞の爆弾をまき散らす。中島みゆき嬢も頭に爆弾を浴びていれば、呑気にカモメの歌など作らなかったにちがいない(仮定法過去完了だな)。ぼくは何度も糞害に会っているから(笑)、カモメには冷淡なのである。

 ところで明日も明後日もこの天気はつづきそうである。いいかげんにしてほしいものだ。

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August 11, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 グースベリ試食

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 小雨降る中を裏通りへ回り、グースベリを一粒もいできた。板塀内側の角に木があり、その前は原始林さながらの状態だから近づけず、遠回りしなければ採れないのである。

 かなり色づいてはいるが、まだ熟してはいない。完熟は今月末あたりだろうか。口に含んで囓ってみると、やはりまだ酸っぱさが残っているけれど、ペッと吐き出すほどではない。いまどきの食べ物とは別種の、ちょっと青くさいレトロな味がして、これはこれでいけると思う。

 本日の最高気温17.1度。明日も似たような天気になりそうだ。湯豆腐で暖まるなんてのもオツかもしれない(笑)。

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August 10, 2017

Daily Oregraph: カモメのいない浜

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 最高気温19.3度。暑さにうだるみなさまには、お気の毒さまと申し上げるしかない。

 ネタがないならカモメを撮るべし、という当社大阪通信員の示唆により、「ちえっ、カモメかよ」と文句たらたら(笑)、知人の浜にやって来た。

 ここはいるときは百羽単位でいるのだが、いないときはごらんのとおり。漁師さんがたったひとり、流れ昆布を拾い集めていた。わびしい景色である。

 -いやあ、カモメがいなくてさあ。

とごまかして帰宅しようかとも一瞬思ったけれど、釧路にカモメがいないわけはない。法的には釧路にカモメはいないのだ、と閣議決定するわけにもいかないから、港町岸壁までテクテク歩くことにした。

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 う~む、いることはいるけど、今日はずいぶん少ないね。たぶん副港あたりに集中しているんじゃないかと思うが、あそこまで歩くのはさすがにつらい。

 きょろきょろ探していると、

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いた、いた。しかしなんとなくボーッとしている。この天気だからしかたないけれど、カモメだけではなく、ぼくも調子がでない。いかんなあ。

 -隊長、カモメの水兵を撮ってまいりました。

 -ばかもの! もっとマシなのが撮れんのか。顔を洗って出直してこい。

 はい、反省しとります。

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August 09, 2017

Daily Oregraph: 犬も歩けば

 一日中いまにも雨が降りそうなどんよりした空であった。最高気温は22.3度だが、ちょっとムシムシする。

 記事のネタがないので、散歩のコースを変え、刑務所の前を通りかかると……おや、これは?

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 失礼ながら、思わず吹き出しそうになった。ちょっと冗談がきついんじゃないか。

 -よいか、その方ももやっと牢を出るのだから、ふたたび悪心を起こすでないぞ。

 -へえ、お言葉肝に銘じて、これからはまじめに働きやす。

 そういって歩きはじめたイタチ小僧は、お役人の姿が見えなくなると、なにやらブツブツひとりごとをいうのでありました。

 -しかしお上もこそ泥には容赦しねえが、さんざん悪事を重ねた安倍の殿様はお縄にしねえじゃないか。どの口で再犯防止なんぞと抜かすものやら。

 反省の足りないイタチ小僧にも困ったものですが、盗人にも三分の理はたしかにあるようでございます。

 -ヘックショイ! ちえっ、だれか悪口をいってやがるな。

 江戸の町ももうすぐ冬、冷たい風の中をとぼとぼ歩くイタチ小僧の丸めた背中が、ひときわ哀れを誘うのでございました。

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August 08, 2017

Daily Oregraph: トウキビ

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 今年初めてトウキビを買った。すごくうまいというわけではないけれど、店先でみかけるとやはり食べたくなる。

 トウキビといえばコーンだが、コーン(corn)は英国では穀類一般を指すことがあるから、Indian corn またはメイズ(maize)といえばまちがいない。

 トウキビを方言だと思ったら大まちがいである。昔ある先生に教わったのだが、トウモロコシなどというのは、トウ(唐)=モロコシだから、まるで意味をなさない。よってトウキビが正解。

 角川書店の俳句歳時記には、「もろこし」「唐黍」などと呼ぶのは正確ではない、とあるが、反省を促したいところである(笑)。第一多くの俳人は間延びのした「たうもろこし」よりも、断然語感のよい唐黍を選ぶようで、実際同歳時記では六句中四句が「唐黍」または「たうきび」を用いている。

       唐黍や子らの歯なみの美しく  大藪雀子

 ついでに英語の辞書を引いてみると、corn というのは元来砂や塩などの粒を指す。なるほどトウキビなどは見るからに粒々しているし、corn = grain = 粒 = 穀類というのも理屈に合っている。

 日本には16世紀末に入ってきたらしいけれど、本格的栽培が始まったのはメイズ、いや明治以降である。なおキツネと稲に関係があるのはコーンと鳴くからにちがいない。

 こんなにひどい駄洒落しか出てこないのは、要するににネタがないからである。ああ、明日はどうしよう……

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August 07, 2017

Daily Oregraph: 春採湖畔パトロール (2)

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 まずは市立病院下あたりから、ホザキシモツケ。

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 そこからしばらくは夏枯れ状態で、セリ科の大型植物の多くが枯れはじめ、衰退期に入ったローマ帝国のごとき様相を呈している。

 エゾスグリやネムロブシダマの木が見あたらないことには前回来たときに気づいたが、台風の被害なのだろうか。今年はハッカの花も見えなかった。

 写真は旧科学館下寄りに咲いていたイケマ。根は有毒だが、葉は食用になるらしい。

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 ミツバフウロ。

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 発育不良のトウキビみたいなのはコウライテンナンショウの果実。やがて真っ赤に色づく。

 この実は有毒だと思いこんでいたが、牧野先生の図鑑(マムシグサという名で収録されている)によれば、「液果は(中略)赤く熟し、味は辛い」とあるから、毒はないのだろう。牧野先生は実際にかじってみられたのであろうか?

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 ヒヨドリバナ。南岸沿いにも咲いていた。

 いかなる連想の働きか、ぼくはこれを見ると、なぜか敗走する平家の公達を思い浮かべるのである。

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 夏の真打ちミヤマニガウリ。たまには引いて見ると、その威力がよくわかる。ワイワイと騒がしい子鬼のような連中である。

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 野生のゴボウ。一度食ってみたいものだが、春採湖畔は植物採取が禁止されている。残念。

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 ぼくたちの他にもパトロール隊が見回りしていた。このおかあさんは植物をよくご存じらしく、キツリフネの種をさかんに破裂させてはおもしろがっておられた。

 ぼくも「ほら、おもしろいだろう」といって、T君に種がはじけ飛ぶところをデモンストレーションしてみせたのだが、返事はあまり気のないものであった(笑)。

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 ツリガネニンジン。これも英語の blue bell の仲間だろう。たしかに釣鐘型をしているが、ぼくはコルセットでぎゅっと腰を締めつけた女性のスカートを連想する(変ですか?)。

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 いよいよ本日の散歩コースも終りに近づいてきた。ドクゼリである。全草猛毒という困ったやつである。

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 毎年旧柏木小学校近くにまとまって見られるエゾフウロ。もう少し赤っぽく、色も濃いけれど、うまく再現されなかった。

 これでガラッ八君との見回りを終えたわけだが、もちろんすべての花を撮影したわけではない。たとえばたくさん咲いているハンゴンソウだが、どうしても名前を思い出せず、あまりにもくやしいから(笑)レンズを向けなかった。

 ぼくの趣味につきあわせてしまって、T君には申し訳ないことをした。ときどき立ち止まっては写真を撮るものだから、なかなか散歩がはかどらないのである。東京で飲み歩くときは、すなおに案内に従うから勘弁してほしい。お店も勘定もすっかりお任せするつもりである。

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August 06, 2017

Daily Oregraph: 春採湖畔パトロール (1)

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 この写真を撮ったということは、すなわち春採湖南岸を歩いたという証明である。昨日の予報では曇りだったのだが、幸い青空になった。

 -いい天気になってよかったなあ。

 ……とひとりごとをつぶやいたわけではない。今日はガラッ八ではなく、帰省中のT君といっしょに春採湖畔一周を敢行したのである。こと春採湖畔に関してはぼくが先達だから、子分を従えた親分みたいにえらそうな顔をして出発。

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 植物観察も目的のひとつだから、植物をみつけ次第かっこよく名前を教えてやろうとはりきっていたのだが……なにしろ数年のブランクがあるものだから、あれも忘れた、これも思い出せないと、まるでいいとこなしであった。

 これもそのひとつ。帰宅後自分の植物アルバムを調べたら、エゾニワトコの実。なんで名前が出てこなかったのだろうか。

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 体裁を取りつくろおうとして、

 -この歩道橋には「ひぶな橋」という立派な名前があるんだ。一面に咲いている花はオオイタドリだよ。

といってごまかしたのは内緒である。

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 ハマナスの実がたくさんなっていた。まだすっかり色づいてはいない。

 -へえ、こんなにたくさんあるんだなあ。

 T君は釧路育ちのくせに、どうやらハマナスは網走の名産だと思っていたらしい。理科教育の欠陥である(笑)。

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 春採湖の南岸は植物的には見るべきものが少ない。臨港鉄道の線路沿いということもあるけれど、このあたりなどはただの田舎道である。

 -やはり見どころは北岸だよ。

 というわけで、次回は北岸の植物をお目にかけたいと思う。二度に分ければ一日分の記事がかせげるという腹づもりもあるのだが、それも内緒である(笑)。

 しかしこのままでは愛想がなさすぎるから、無事一周を終え、竹老園で食べた昼飯のソバを……

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 お店に着いたのはまだ11時半頃だったが、すでに十人くらいの行列ができていたのには驚いた。駐車場もいっぱいである。

 ソバ屋は回転が早いから、(ぼくとしては異例のことだが)行列に並んでモリソバを食った。親分、ガラッ八ともに、仲良く大盛りのモリソバ。実にうまかった。

(つづく)

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August 05, 2017

Daily Oregraph: 旧弥生中 8月5日

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 チリチリンという風鈴の音を肴に、親分はひとり冷酒をあおっているのですが、ちょいと元気がないように見受けられます。

 -おや、親分、浮かない顔をしてるじゃありませんか。どうしなすった?

 -おう、八か。いやな、今月は毎日報告を出せというお上からのお達しなんだが、さっぱり書くことがねえんだ。どうも弱ったなあ。

 -なあんだ、そんなことですかい。ほら、あれがあるじゃありませんか。

 -あれたあなんだ?

 -ほら、あれですよ。

 -あッ、なるほど、あれかい。あれなら毎日だってネタになりそうだ。でかしたぞ、八。

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 というわけで、親分がやって来たのは旧弥生中学校解体工事現場です。お断りしておきますが、さんざん瓦版屋に不正を叩かれて、ご大老の安倍様が腹を召され、建設中の獣医学部校舎を取り壊しているところではございません。

 -ふうん、もう左半分を壊しちまったのか。

 酒が回って顔を赤くした親分は、腕組みをしながらしきりに感心しております。

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 -しかし毎日同じネタというわけにもいくめえしなあ……

 そうつぶやきながら、親分が中学校前の通りから西の方角をながめますと、八月の太陽はようやく傾きはじめたようでございます。

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August 04, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 ヒメウラナミジャノメ?

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 今の時期あまり近づきたくはないのだが、菜っ葉の種を撒きに裏庭へ。

 ずうずうしく伸びたギシギシの茎を除草鍬で一撃して倒したところへ蝶が飛んできた。図鑑を調べるとヒメウラナミジャノメによく似ているけれど、ちょっとちがうような気もする。羽の一部が欠けているから、余命いくばくもないのだろう。

 モンシロチョウはよくみかける。幸いいまのところ青虫はみつからないが、こっそり隠れて菜っ葉を食べているのかもしれない。小さな蛾も飛び回っている。得体の知れぬ虫が、足元でいきなりピョンと跳ねる。

 八月の裏庭では、人間は完全によそ者である。気をつけていてもクモの糸に引っかかるし、もうじき蚊も飛び回るだろう。ここはあんたの来る場所じゃないよといわれているようなものだ。まったくシャクにさわる(笑)。

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 今年もまたこの花がたくさん咲きはじめた。散歩していると、あちこちでよくみかける。園芸植物くさいから調べる気にもなれないのだが、秋を予感させる花のひとつだと思う。

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August 03, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 グースベリの実

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 これがもとからあるグースベリの木。豊作とまではいえないが、それなりに実をつけている。

 今月末か来月の初めには褐色に熟すのだが、その頃には近所の頭の黒いネズミにあらかたもがれてしまうだろう。防犯カメラを設置するほどの値打ちはないけれど(笑)、持ち主にも少しは残しておいてほしいものである。

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 一日中冴えない天気であった。最高気温16.6度、湿度84%。湿度が低ければブルブル震えているところだ。ビアホールなど滅相もない。

 夕方散歩に出たついでに、先日ご紹介した相生坂下のミヤマニガウリをチェックすることにした。研究者のために場所を黄色い矢印で示しておいた。

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 夕方の乏しい光の中で見たせいもあるのかもしれないが……ああ、これはダメだ。まるで元気がない。春採湖畔では猛威をふるっているのに、ここでは落城寸前である。

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 先日は気づかなかったのだが、すぐ近くにもう一株発見。しかしこいつも発育不良である。

 来年は生き残っているだろうか……それが問題だ。 

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August 02, 2017

Daily Oregraph: 8月はブログ強化月間?

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 日中はよく晴れた。それでも最高気温21.7度である。この時期まともな人間らしく生きるには道東の海岸沿いで暮すにかぎる。

 夕方散歩に出たら風がひやりとする。ごらんのとおり東の空には青みが残っているけれど、西は雲に覆われていた。

 今夜あたり野外のビアガーデンはちと寒すぎるのではないだろうか。そこでホット・ビールなのだが、さすがにビールの熱燗愛好家はめったにいまいと思う。三友亭さんが肌寒い日にビヤホールでお飲みになったという「熱燗」は、たぶん日本酒のそれであろう(いや、ひょっとしたら……(笑))。

 辞書で hot beer を検索してみると、パール(purl)別名犬の鼻(dog's nose)なんてのがヒットした。

 妙なものがあるなあ、と思って調べたら、ホット・ビール(黒ビールの一種ポーターとする記事もある)にジンを混ぜた飲み物らしい。ときにはそれにショウガ(ナツメグとする記事もある)と砂糖をプラスする。「食欲を取り戻すべくパールを一杯やった」という18世紀の文例も辞書にはあるけれど、なんだか食欲の失せそうな代物だから(笑)、ぼくは遠慮したい。

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 さていささか唐突ではあるが、帰省中の友人といっしょに昼飯を食べた。ぼくは五目あんかけ焼きそばである(注:この文章は日本語の大問題のひとつであって、「ぼく=焼きそば」という意味ではない)。

 他人の昼飯なんぞに興味はない、というお方も多いと思う。もっともである。しかしブログのネタとしては、なかなか捨てがたいものだ。ただし毎日外食するには資力を要するし、根気もいる。ぼくみたいに懐がさみしく出不精な人間にはとても向かない。

 その点辞書ネタは(初期投資を除けば)費用もかからず、話題さえ適切に選べば変化にも富み、人様の知識の受け売りをしていればいいんだからラクなもので、案外ブログに向いているかもしれない。

 ……なぜこんなことを書くかというと、某氏が毎年ブログ強化月間なる苦行を実践され、ぼくも一度まねたことがあるからだ。今年はどうしようかなあ……

 毎日駄文を書くというのは、ない袖を振るようなものである。次々と大ボラを吹くのなら現政権がプロ集団ゆえ、与党の議員秘書にでもなるのが修行の早道かもしれないけれど、いばりくさった議員に「このハゲ~!」などと怒鳴られるのはまっぴらご免だ。第一、ぼくならだまっちゃいない。「なんだ、バカヤロウ!」と反撃に転ずることまちがいなく(笑)、挫折は目に見えている。

 さてこの8月は強化月間にできるかどうか…… 断言はしないでおこう。

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August 01, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 キツリフネ

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 このところ天気がパッとしない。ときどき思い出したように薄日は射すのだが、湿度が高くて肌が少しベタベタする。暑くてもいいから、カラッと晴れてビール日和になってほしいものである。

 ひさしぶりに裏庭をチェックしたら、雑草が乱暴狼藉をきわめて、熱帯雨林の一歩手前みたいになっている。ナタでばっさばっさと切り払いたい気分だが、衆寡敵せず、しょせん勝ち目はないから放っておくことにした。

 キツリフネがたった一株花をつけていた。春採湖畔では群落をなし、一大勢力を誇っているが、この頼りない花はさびしげにポツンと咲いているほうがいい。秋近し、という感じがするのである。

 昨年枝を地面に突き刺したグースベリは、先日一粒だけ実をつけているのを確認したが、なぜか今朝は見あたらなかった。花は咲いてもたくさん実をつけなかったのは、シャクの群れに取り囲まれて日当りが悪すぎたせいだろうと思う。しかし枝は少しずつ伸びているから、完全に根づいたのだろう。来年に期待したい。

 今の時期はいつもそうだが、コマツナは虫食いの穴だらけ。なにしろ得体の知れない蛾なんかがたくさん飛び回っているのだから、一切薬を使わない以上仕方のないことだ。もっぱら茎を食べることになるけれど、ありがたくちょうだいすることにしている。

 ジャガイモは茎が茂りすぎて手の入れようがない。百姓失格。あとは運を天に任せて、収穫を待つしかないようだ。

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